2015年

10月11日

株式会社エンジニア社長が語るクリエイティブ理論

先週に引き続き、ゲストは株式会社エンジニアの高崎充弘社長。
実は竹原編集長とはおよそ10年前からのお付き合いなのだそうです。
「父親と伯父が創業した工具の会社でしてね。
当時、最新の機械であるラジオをさわるラジオペンチなどを扱っていました。
私は造船会社に入社し、文字通り“エンジニア”としてつとめていました。
そして、32歳の時に会社に帰ってきんです」

「大きな集団の中の仕事も楽しかったけど、、
結果がすぐ見える仕事もいいのではないか。
そう思って会社を継ぎました。
最初の1年は各地に営業へ回って注文をとってくる。
すると色んなところで「こんな工具ないか?」というオーダーがくるのです。
別のところでも同じような声が…。
これって今でいうマーケティングだったんですね」

現場の声を聞きながら自らの方法論を編み出すことになる高崎社長。
どんな商売にもあてはまる『MPDP』という高崎社長のオリジナルの企業方針を教えていただきました。

M・・・マーケティング
「お客さんのニーズを知るということですね。
市場が欲しがってますか? どこを向いてものを創るのか?
大きな意見がすべてではなくて、少数意見の中にきらりと光るダイヤの原石があったりします」

P・・・パテント
「これは知的財産、いわゆる特許ですね。
求められる商品に企業としてのサービスを盛り込んでいるか、ということです」

D・・・デザイン
「とても重要にしています。
『ネジザウルス』のデザインは多くの方々に気に入っていただけました」

P・・・プロモーション
「どうやって売り出すか。
上の3つが揃うと、売り出す方向も見えてきますね」

この4つを信条に工具のオスカーとも呼ばれるドイツのiFデザイン賞、さらには黄綬褒章受章。これからの株式会社エンジニアは…?
「『ネジザウルス』はネジのアタマが出ないサラネジは無理だといわれていました。
でもそれを解消する工具『ネジバズーカ』。これはいいですよ〜」


「目の付け所がいいよね。
人がやっていないところを探すことが上手だし、少数のニーズにこだわりをもって推し進めるエネルギー。
それを大きなエネルギーに変えていますよね」と竹原編集長。
株式会社エンジニア、そして高崎社長は明るい経済パワーを生み出して行かれることでしょう。



高崎社長からプレゼントをいただいています!
社長の著書『「ネジザウルス」の逆襲 累計250万丁の大ヒット工具はなぜ売れ続けるのか』を5人のリスナーの皆さんにプレゼントします!


ご応募はこちらまで。
akarui@mbs1179.com
たくさんのご応募、お待ちしています!

竹原編集長のひとこと

関西の社長さんは、オモロい商品を思いつかれます。
でも、思いつきだけではヒットしません。
市場をしっかり見て、売れる仕組みをつくらないと。
高崎さんは、それが出来る社長さんです。