2017年

2月19日

未知の製品を作って世界で唯一の会社に

今週のゲストは鋭い先端技術でエッジの効いた商品を生み出す株式会社アクロエッジの代表取締役社長 中宗憲一さん。
実際にはどういったお仕事をされている会社なのでしょう。
「直接装置を見ることはまずないと思うんですけど…」という前置きをしながら、お話しいただきました。
「完成したテレビやスマホを検査する装置ってあるんです。
それを作っています。
製品の中にちゃんとフィルムが貼られているだろうか、レンズがはまっているか、そんなことを検査する装置です」

それまではできた製品の何個かに1つを壊して、中を確認する、いわゆる破壊検査をしていたそうですが、このシステムが出来てからそういうことはなくなったのだそうです。
「携帯電話でいうと部品を樹脂でくっつけているんです。
それが少しでもずれると製品としてダメになってしまいます。
きちんと固まっているかどうかセンサーで確認できる。
この機械を導入すると全数検査ができて、海外で作っても均一な商品ができるようになります」

株式会社アクロエッジの製品を納入している企業は超一流企業ばかりグローバルになればなるほど必要とされ、国際特許で全くのオリジナルを製作。
競合企業がないオンリーワン企業でありオンリーワン商品です。
これだけ便利な製品は開発当初からすぐに広まったのでしょうか?
「これは有名大学が作りました…というと広がりが早い。
うちのような小さい企業が作るとそれがないんですよね。
最初の4年はほとんど売れなかった。
認知されて使えるまで5〜6年かかりました。
いろんな企業が使ってくれて実績となりました」

元々は未知の装置を作っているといっても過言でない株式会社アクロエッジの製品。
どういったきっかけで生まれるのでしょう?
「国の研究機関からの依頼があって制作することもあります。
予算が決まっているから製作過程で足が出ることもありますが(笑)
でもその過程で一流の研究員とやり取りをしますので、その技術を民生機に生かすことができる知的財産として会社に残ることになるんですね」

一流の研究員と渡り合う社員さんの能力にも驚きます。
「実はうちの社員は中途入社が多いんです。
それに技術専門でやっていた人はいない。
一流の企業人や研究員とコミュニケーションさせていると、人は育っていくんですよね。
余計な固定観念がない方がいいんです。
ある環境に置いて、そこでできたことを褒めてあげる。
そうすると育ちます。
うちの社員はゼロから作業の仕方や考え方などを伝えて育ってくれています」

社員さんの教育には他の企業さんがあまりされないことも実施されているとか。
「大学の名誉教授をお呼びして授業をしています。
レポートを書いてもらったりしていますね。
あとは英語です。
海外からのオーダーも多いことから、社員、パートさんに英語の授業を受けていただいています。
その時は私が電話番です(笑)」

製品も社員教育もオリジナリティー溢れる株式会社アクロエッジ。
「規定がないからうちの装置をJISにしようという流れもあります」と仰るように、ソフトな社長の語り口からエッジの効いた言葉が飛び出します。
環境を作り、人を育て、徹底したこだわりがオンリーワンの製品を生み出してゆく原動力なのです。

竹原編集長のひとこと

社員に対しても製品に対しても先行投資をされている。
他所にできないことは、こういった姿勢から生まれているんでしょうね。

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