2017年

2月26日

固定観念を壊して新しい製品を生み出す

先週に引き続き株式会社アクロエッジの代表取締役社長 中宗憲一さん。
多くの家電製品にはこの企業の力が不可欠。
このOne&Onlyの企業の方向性はどんなものなのでしょうか?
「基礎の知識は必要ですが、既存の概念は必要ないかもしれませんね。
うちにはそういう発想が必要なんです。
うちはもともと世の中にない製品を作っていますから」データベースからの応用はいらない。 発想の邪魔になってしまうということでしょう。
最年長でも35歳という若い社員は、もとは営業マンやメンテナンスのお仕事をされていたそうです。


以前は『センテック』という社名。
海外にも同名他社がありました。
海外に出す場合、“オンリーワンの仕事をしよう”ということで現在の『アクロエッジ』に社名変更。
「社名とロゴもネットで一般公募しました。
自分たちでやってしまうと凝り固まると思うんですよ。
自由に色んなことを言ってくれるたり、言える環境を作らないといけないと思います」

実は勤務形態もユニークな株式会社アクロエッジ。
どんな形態なのでしょう?
「一応、9〜5時の勤務で、遅れようがどこに行こうが自由です。
暇な時は社員同士、確認した上で時間を取って、海外旅行を勧めたりもしますね。
昔は社員に電話してもやってこない、朝起きない…住んでいるマンションまで起こしに行ったこともありましたよ(笑)
今はみんなしっかりとやってくれています」
自由な社風といえばそれまでかもしれませんが、その自由を超えた自由です。
「朝礼もありませんし、服装も自由。
私も普段はスーツを着ません。
会議もするなって言っています。
社内にいるなら必要なことはその場で言えばいい。
社長室は重要なお客様がお越しの時だけ使いますね。
社長室にほとんどいませんし、ほとんど現場にいます」
社長のこの発想のルーツはどこからなのでしょう?
「自分が研究員だった時も研究室に籠らずに、色んなところに出て行った方が柔軟な発想ができると思っていました。
働く環境が大切だと思います」

今後はどんな展望をお持ちですか?
「JIS化された製品があると企業価値やブランドイメージが上がります。
社名も製品も世の中に浸透していきます。
これをより有効に利用して、もっと世の中の役に立ちたいと思いますね。
そして海外比率を50%になるようにと思っています。
ま、そんな話も家族には難しいようで、私が何をしているかわからないみたいですね(笑)」
少し照れたような中宗社長の笑顔には、自由な発想と製品への自信が漲っていました。

竹原編集長のひとこと

働く人、社員のやる気の引き出し方を知っている。
それが世の中にないオンリー製品につながっていますよね。