2017年

4月 9日

会社が作る時間と、ものづくりで人を幸せにする

先週に引き続き、大型車・作業用バックミラーのエキスパート・大東プレス工業株式会社の代表取締役社長 吉田夛佳志さん。
形と曲率で様々なバックミラーを提案、制作されています。
「創業は昭和12年。今年で80周年になります。
実は創業当時はスコップなどの園芸農具を作っていましてね。
いわゆるプレスする技術を使った、ものづくりです」
そこから機械部品を作るようになり、吉田社長の小学校時代にはお父様が内職をされていたそうです。
そこからいかにしてバックミラーにつながったのでしょう?
「戦後、昭和20年ごろからMP(ミリタリーポリス)が街をジープで走っていました。
そのジープにバックミラーが付いていた。
そのアームは自分たちが作れるんじゃないか…ということになったそうです。
車の部品で歴史を持っている会社の発祥は、その時代で生まれているところが多いですね。
その時代に要るものを作っていたんだと思います」

吉田社長のお話をうかがっていると先代であるお父様のお話がよく登場します。
どんな方だったのでしょうか。
「アメリカ製の模型キットを買ってくれたことがありました。
写真を見て作る精巧なものだったんですよね。
それを作ってみせると親父は喜んでくれました。
ハーモニカを吹いても、絵を描いてもあんまり褒めない人だったんです。
でも模型を作ると褒めてくれました(笑)。
私のものづくりのルーツになっているかもしれません。
子どもが将来、何になりたいか、何をしたいかを見定めてくれていたんだと思います」

大東プレス工業株式会社は女性のパート社員さんの活躍が目立つ企業でもあります。
働いていらっしゃる全体の1/3が女性パートさんなんだそうです。
「お勤めいただいて30年を越える方がいらっしゃいます。
過去には勤続45年という方もいらっしゃいましたね。
きめ細やかな仕事をしていただいています。
一時はベルトコンベアの流れ作業で組み立てていたのですが、それだとたくさんの在庫を抱えることになります。
今はコア生産方式。
一人に一つのテーブルで、最初から最後まで作っていただいています。
そうするとその日に多品種を作ることができる。
パートさんが、うちのものづくりを支えてくれていますね」
そんな働く皆さんの体調を気遣って勤務中にヨガの時間を設けているのだとか。
会社としての細やかなケアです。

そんな吉田社長が考える未来とは…?
「仕事をしている理由は幸せになるためです。
幸せになるには仕事8時間、睡眠8時間、遊び8時間、合わせて24時間。
良い遊びの時間がいい仕事を生むと思うんです。
そして、社員が幸せになると、その幸せがお客さんに届くと思うんです。 働く人の幸せとお客様の幸せが共にあって、会社は生き残っていけるのではないかと思います」
水曜日は17時以降残業なし。
会社が時間を作り、仕事を作って、ものを作る、そして幸せを生み出し続けています。

竹原編集長のひとこと

会社に関わる人たちを幸せにするとお客さんも幸せにできる。
会社が社会に貢献するより良い形ですね。

ページトップへ