2017年

9月17日

自ら動いて勝ち取る行動のビジネス

ゲストは宅配ボックス・宅配ロッカーのパイオニア、株式会社フルタイムシステムの代表取締役・原幸一郎さん。
今ではよく見かける、マンションなどに備え付けてある、あの宅配ボックス・ロッカーです。
それを生み出したのが、株式会社フルタイムシステムなのです。

「来年で会社ができて32年。
宅配ロッカーを考え付いたのが35年前ですね。
当時調べると、在宅が1/3、少しの間ならいる方が1/3、そして1/3が家にいない。
その家にいない三割ぐらいの人へのボックスを作ったんです。
でもできたはいいけど、使い方を知らない。
当時はそんな感じでしたね」
世間のニーズを調べながら、世界初の宅配ロッカーが誕生。

「日本の配送システムは正確です。
この時間に、必ず届けるという正確さだからこそ発達したシステムと言えますね。
そこからどんどんと売り上げを伸ばして…とはいかないんですよね(笑)。
4000万円の開発費で400万で商品が売れた。
あれ…? これ大丈夫か?となりました」

宅配ボックス・ロッカーの24時間管理も早くから導入したそうです。
「最初は私も管理室にいましたね(笑)。
トラブルが起こったら電話がかかってくる。
声と声で話したらなんとかなるんです。
最初、怒っていても日本人は話せばわかる。
“すんまへんなぁ”って大阪弁でやってましたわ(笑)」

そんな中、ある時、コールセンターに電話が。
利用者からの連絡でした。
「当時の法律で、本人のハンコがないと荷物が受け取れないとおっしゃるんです。
それでは宅配ボックス・ロッカーの意味がないと思いまして、郵政省に直接掛け合いに行きました。
万全のセキュリティがあるから、受け取れるようにして欲しいと。
そのタイミングで本社を東京に移転しました」

そこから原社長の快進撃が続きます。
「たくさんのお宅に設置するには補助金が必要だったんですよね。
私も仕事としてやりたかったし、何より当時の時流から国が宅配ボックス・ロッカーを必要だと思ってくれた。
うまくいきまして、当時で1ボックス二千円の補助金が出たんです。
補助金の多い少ないは関係ない。
日本政府が認めてくれたのがうれしかったですね」

そこから仕事のオーダーが急増。
現在はその数、2万7000箇所にも及び、そのうち、半分ほどは24時間管理センター、さらには電子管理もされているそうです。
最近では業界ナンバーワンとして、品物を1回で受け取れることで宅配に関わるCO2の削減に貢献し、環境大臣賞を受賞しました。

「管理室の満杯警報が鳴るんです。
理由はインターネットショッピング。
利用頻度が増えてきて、届く品数もどんどん増える。
増えだした時期は今から3年8ヶ月前ですね。
昔からすると考えつかない流通に、宅配ボックス・ロッカーは合っています」

この原社長の商売勘、フィーリングはどこで養われたものなのでしょうか?
「昭和40年に大学を出てすぐアメリカへ行ったんです。
関西弁の英語を駆使してね(笑)。
知人がプールのクリーニングをする権利を買ったんですよ。
この権利を持つということが商売になると思いましてね。
あと、どこで何をするか。
当時から、この街に行くと何をすれば儲かるかわかっていましたね。
私の商売の原点です」

宅配ボックス・ロッカーはどう進んでいくのでしょう?
「最初はワンルームマンションにつけて欲しいと言われたんですよ。
通常の使い方をしてくださるんですが、バラエティに富んだ使い方はご家族の方が上手ですね。
例えば子供が学校から帰ってきてボックスにランドセルを入れる。
そこに塾の用意を入れておくとそのまま塾に行ける。
お客さんが使い方を考えてくれます」

先見の明に加え、圧倒的な行動力。
原社長の目は、未来よりまだその先を見つめているのかもしれません。

竹原編集長のひとこと

原社長のパワーには脱帽です。
自ら動いて進めていく突破力はすごいですね。

ページトップへ