加藤ヒロユキ週末のソムリエ


【カトヒロ日記】

2008.05.31

ある編集者の回顧記事を読んだ。
彼は昔、三島由紀夫さんの担当だったという。
いろんなエピソードや苦労話も面白かったが、私にとって一番興味深かったは口筆のことである。
雑誌に何かについて寸評をお願いして原稿をもらいに行くとまだできていない。
すると三島さんはすぐにその編集者に紙と鉛筆をわたして「口で言うからそのとおりに書いて」と言う。
しかし、三島さんの口頭から出てくる言葉がみごと書き言葉になっていたそうな。そのままなにも訂正・校正をいれず完成文になっていたのだ。これにはその編集者も仰天したと言っている。
私もそれを読んで驚きと感心したのを憶えている。
そんなことが可能なのだろうか?どういう頭の構造をしているのか知りたいと今でも思っている。
今週末は久しぶりに三島由紀夫さんを読みたくなった。
いま目の前の机には「潮騒」「金閣寺」が置いてある。ソファに寝そべって雨の週末を読書で過ごすのもいいかも。

6月3日火曜日は新地のアベンヌというお店で加藤ヒロユキのライブがあります
。久しぶりに生声でカンツォーネやイタリアンテイストたっぷりのプログラムで
あなたをお待ちいたしております。連絡先は06-6344-0939まで。