• パーソナリティ紹介
  • 番組あてメール
  • 地図から検索
  • バックナンバー
  • 川と道の情報BOX TOP
  • mbs1179.com HOME


揖保川河口から上流へ PART【1】

2007/7/1放送
【リポーター:山口 奈緒美】

揖保川河口からたつの市に向かいます。
兵庫県西部を流れる揖保川に「畳堤(たたみてい)」という全国でも大変珍しい、ユニークな堤防があります。その成り立ちや特徴を伺います。さらに江戸時代初期から明治中期まで、宍粟(しそう)の年貢の積み出しなどに活躍した「高瀬舟」について、お話を伺います。

揖保川

     

揖保川河口
保川の河口に来ています。目の前は播磨灘です。海に面した両側には工場が並び、巨大なタンクや、高い煙突が見え、大きな船が播磨灘を航行しています。山側には、緑が広がり、揖保川のゆったりとした流れを見ることが出来ます。今日はここから、揖保川上流に向ってみたいと思います。

揖保川河口には播磨灘が広がります
揖保川河口には播磨灘が広がります

上流方向の緑の山々
上流方向の緑の山々

「揖保川の畳提(たたみてい)」
つの市太子消防署署長の瀬川剛さんに「畳提(たたみてい)」についてお話を伺います。

― 「畳提」は、どのような経緯があってつくられたのですか?

瀬川さん: 昔は、このあたりを流れる揖保川の両岸に堤防がなかったので、大雨が降るたびに、洪水の被害が出ました。そこで堤防を建設する際に、川の方から見ても、町の方から見ても景観がいいようにと、住民から「畳提」のアイデアが出ました。

― 景観と防災の両方兼ね備えているんですね。この「畳提」はいつ頃建設されたのですか?

瀬川さん: 昭和22年から、約10年間かけて工事が進められました。

― 「畳提」自体は、川の両岸全部にあるわけではないのですね?

瀬川さん: たつの市内の流域を中心に、片方が1500m、もう一方が1200m、両方で2700mほどあります。そしてずっと下流の、揖保川町と御津町が合併した場所にも「畳堤」があります。それら全部含めまして、約3300mになります。

― その長さに畳をはめていくと、かなりの枚数の畳が必要になりますね。

瀬川さん: そうですね。たつの市だけでも1277枚必要です。

― それだけの畳をどうやって持ってくるのですか?

瀬川さん: たつの市に水防倉庫がありますので、使わないときはその場所に保管しております。

― その畳はどこから、どうやって集めているのですか?

瀬川さん: 市民のみなさんに呼びかけて、家を建て替える時など不用になった畳をいただいています。


たつの市太子消防署署長の瀬川剛さん(写真左)
たつの市太子消防署署長の瀬川剛さん(写真左)
普段は畳が入っていないので景観は良好です
普段は畳が入っていないので景観は良好です 
欄干に畳を入れている様子
欄干に畳を入れている様子
畳を欄干に入れて水害を防ぎます
畳を欄干に入れて水害を防ぎます

― 「畳提」の欄干に畳をはめこむ訓練をされてるのですか?

瀬川さん: たつの市では、2年に1回水防訓練を行います。またその他にも西播磨全体で行う、大掛かりな訓練や職員だけの訓練など、毎年大小さまざまな訓練を行っています。

― 実際に防災に役立ったことはあるのでしょうか?

瀬川さん: 畳を入れる寸前まで準備したことはありますが、実際に水が出て畳を入れたことはありません。

― この「畳提」は全国的にも珍しいものなんでしょうか?

瀬川さん: 非常に珍しいですね。揖保川のほか、岐阜県の長良川、岡山県の高梁川など、日本で数ケ所しかないと聞いてます。

「畳提」が続く揖保川流域の景観は、今日のように天気がいい日は畳が入っていないので、見通しも良く開放的です。

畳提付近の揖保川
畳提付近の揖保川


◆国土交通省 近畿地方整備局 姫路河川国道事務所ホームページ: http://www.himeji.kkr.mlit.go.jp/index.shtml

PART【2】 >>

▲ページトップ