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コンちゃん・麗奈の今晩なぁに?

2012年5月11日
☆No.329 『大馬鹿もん?』

大阪府が主催する『大阪産(おおさかもん)』というプロジェクトがある。大阪府内で生産される農産物や畜産物、さらには魚介類など、あらゆる『大阪産まれの食材』と、それらを原材料にした加工食品を広くPRするもので、応募されたものの中から大賞を選ぶ。

つまり、『大阪のウマイものコンテスト』である。
その審査委員会に私が入った。昨年のメンバーから1人抜けたため、なぜか私にお声が掛かったのだ。面白そうなので引き受けると、先日、ラジオ大阪に府の担当者が海苔やドレッシング、野菜などのお土産持参で挨拶に来られた。幸先のいいスタートに、「審査委員会に行くと何が出てくるのかな」とワクワクした。
昨日、今年度最初の審査委員会が行われた。午前10時スタートなので、早朝のラジオを終えるとすぐに会場へ直行。8人の審査委員と大阪府のスタッフ数人が顔を揃えた。私以外の審査委員は、関西消費者協会で活躍されている方や、雑誌『あまから手帖』の編集顧問など、その道のスペシャリストばかり。「場違いな所へ来たのでは」という不安を抱きながら席に着き、出された紅茶を飲んだ。
用意された資料に目を通しながら、担当者や他の委員の話に耳を傾けたのだが、専門用語や難しい言葉がやたらと多くて、途中から何を言っているのかさっぱり分からなくなってきた。しかも、私だけが新参者。「昨年はこうでした」とか、「去年のやり方と少し変えましょう」という会話に相槌を打つことすらできない。
紅茶を飲み干し、皿の上にあったキャンディー2個を平らげ、右手で頬杖をつきながら「そろそろ、次の食べ物が出てくるのかなぁ」とか考えているうちに睡魔に襲われ、不覚にも眠ってしまった。肘がカクンとなって目が覚めた。何事もなかったような顔をして見回すと、数人が気づいている様子。やはり、場違い。
そんなこんなで2時間近く経過。その間、私は一言も発言していない。いや、できないのである。「エライとこに来てしもたなぁ」と思っていると、「銀瓶さんも何かご意見があれば、遠慮なくおっしゃってください」と審査委員長の声。
私は勇気を振り絞って「食べ物は出ないんですか?」と尋ねた。すると、場違いな空気がさらに増幅された中、大阪府のスタッフが丁寧に説明してくれた。
「まだ応募も始まっていませんから。今日は無いです」
次の審査委員会は7月。資料には『書類選考』とあった。食べ物は無いようだ。

2012年4月27日
☆No.328『えっ!?アンタかいな?』

最近、我が家の玄関先で奇妙のことが起きている。
いくつかある植木鉢のうち、一つだけが倒れているのだ。
強風の日ならともかく、そうでもないのに、早朝や夕方に帰宅した時、なぜか横倒しになっている。この1週間で3回ほどあった。

「誰かの嫌がらせかなぁ」と不安げに呟く私に、妻は冷ややかにこう言った。
「小心者やなぁ。植木鉢ぐらい気にせんかてエエわ。
それより、ツイッターでしょうもないこと書くのをやめなさい。そのうちエライ目に遭うで」
落語会の客席でメモを取りながら聴いているお客さんのことをツイッターで批判したところ、
賛同する意見もあったが、私へのバッシングも多数届いたのだ。
振り返ってみると、ラジオでも好き勝手に自分の意見を口にしている。
ラジオ大阪のプロデューサーから、
「もう少し言葉をオブラートに包んでください」とお願いされたこともある。
『朱に交われば赤くなる』と言う通り、知らない間にコンちゃんの影響を受けてしまったのだろう。どこかで恨みを買っているのかも。
一昨日、武庫之荘で落語会があった。地元在住の桂吉弥くん、桂吉の丞くん、
吉弥くんのお弟子さんである弥太郎くん、そして私の4人が出演。
家を出ると、またしても植木鉢が倒れていた。「そのうち、誰かに刺されるわ」と笑う妻。
ちょっと憂鬱な気分で会場に到着。しかし、開演と同時にそんなこともすっかり忘れた。
満員のお客様で熱気ムンムン。大きな笑いに包まれ、噺家全員がハイテンションに。
いい感じで高座が進み、いよいよ、トリで私の出番。
座布団に座り、お辞儀をして頭を上げた時、客席の一番後ろに異変を感じた。
見知らぬ男性が右手を高く突き上げ、何やら奇声を発しながら舞台へ近づいてくる。
徐々に騒然とする場内。瞬時に身の危険を察知し、立ち上がった私だが、
「嫁ハンの言う通りや。俺はここで刺されるんや」という恐怖に包まれた。
ところが、初めは何を言ってるのか分かり難かった男性の奇声も、
客席が鎮まったお蔭でハッキリと聞き取れた。「おめでとう!おめでとう!」と叫んでいるのだ。そして、舞台の直前まで来た時、その人物の正体が判明した。
なんと、桂米團治さんだったのだ。手に持っているのはご祝儀袋。テロリストではなかった。
「武庫之荘でやる落語会に、なんで僕を呼んでくれへんねんなぁ〜」と
ボヤキながら帰って行った。
ひょっとすると、植木鉢を倒した犯人も米團治さん?

2012年4月20日
☆No.327『なぜ泣くの〜』

先週の放送では、焼肉ハマンで遭遇した行儀の悪い子ども連れ家族の話をした。
小さい子が店内を歩き回り、皿やコップを割っても母親は「しばくぞ」と言うだけで、
我が子を抱きかかえもせずにほったらかしという迷惑な体験談である。
昨日、

動楽亭の昼席に出演した後、共演した桂吉の丞くんと
「ふたりで軽く打ち上げしよう」とハマンへ行くと、マスターがその後の反響を教えてくれた。
「やっぱり、コンちゃんの番組はスゴイなぁ。出入りの業者さんやお客さんから、
『エライ目に遭いましたなぁ』『難儀な客やなぁ』って、何回も言われたわ」
そんな話で盛り上がっている我々の隣では、若いご夫婦が可愛いお嬢ちゃんふたりを連れて
食事をしていた。お姉ちゃんは小学校低学年、妹さんは幼稚園の年少さんくらい。
お行儀良くイスに座り、静かに食べている。
ご両親も物静かで上品な感じがして、早い話が、先週のあの家族とは正反対の『いいお客さん』。
妹さんは幼稚園の制服を着ている。近所にある竹園幼稚園の制服だ。
私の息子と娘も同じ幼稚園に通った。よく見ると、左手に何かを握っている。
なんと、ラジオ大阪『銀ぎんワイド』のステッカーではないか。番組宣伝のため、
店のレジの横に置いていたのだ。私と和田麻実子アナウンサーのイラストが書いてある。
嬉しくなった私とその子の目が合った。私は笑顔で「竹園幼稚園ですか?」と声をかけた。
「ハイ!」と明るく答えてくれることを期待したが、現実は違った。
彼女は怯えたような目で体を硬直させている。
何とかコミュニケーションを図りたい私は自分を指差し、
「そのシールに書いてる絵はオッチャンだよ」と言った。
「キャハハ」と声を上げて笑ってくれることを期待したが、現実は違った。
彼女は大声で泣き出したのだ。
予想外の展開にオロオロする私に、お父さんが立ち上がって
「どうもすみません。握手してください」と手を差し出した。
気を遣ってくれたのだろう。諦めきれない私が「なに組さん?」と尋ねると、
彼女の泣き声はさらに増大し、号泣状態。
しかし、泣きながらもステッカーは手放さなかった。
「さすが、銀瓶兄さん。オンナ泣かせやなぁ」と吉の丞くん。
ハマンから帰宅後、家族にその話をした。「あの子、なんで泣いたんかなぁ?」と呟く私に、
中3の娘がバッサリと切り捨てた。「単純にキモかったんやろ」。
それを聞いて、今度は私が泣きそうになった。

2012年4月13日
☆No.326『当たるも八卦、当たらぬも八卦』

先日、ラジオ大阪の番組宛に一通の手紙が届いた。送り主は、京都で運命学を研究しているというTさん。冒頭から書かれた診断結果に私は釘づけになった。

「銀瓶さんは研究熱心な性格で人気運もあります。華やいだ運気の強さがあり、後年になるにしたがって益々盛んになり、話も面白くなります。コンちゃんは銀瓶さんの落語はウケていないと言ってますが、とんでもない間違いではないでしょうか?銀瓶さんは50代後半から落語家として古典分野で大成するでしょう」
この一文を読んで、私は会ったこともないTさんを想像しながら、心の中で、「ありがとう、Tさん。50代後半まで、あと10年ちょっと。頑張ります!」と叫んだ。大変勇気づけられる、前途有望な想いにさせてくれる手紙である。
他にも細かく書いてあった。『感受性が豊かで涙もろい。成せば成るの精神を持つ頑張り屋。誉められたり、評価を受けることで上昇していくタイプ。ウソがつけない』という部分には、自分でも「なるほど」と納得できた。
そして、『性欲が人より強烈ですので、異性関係で失敗し、災いを招く傾向もあります』という一文には、「そんなアホな」と言えない自分がそこにいた。
最後は、『結婚すると家庭の実権を握る』という一言で締めくくられていた。
昨日の夕方、用事を済ませて帰宅した妻が「疲れた〜」と言いながらリビングに横になった。その直後、帰ってきたのは高3の息子。私が何気なく、「お母さん、しんどそうやし、今日は外で食べよか。久々にハマンでも行こか」と言うと、息子は大喜び。男ふたりで「最初は塩ミノから食べて、ラストは上カルビにしよう」と相談していると、妻がムクッと起きあがり、「大丈夫、大丈夫。家にある材料で何か作るから」と一言。それを聞いた私は、「俺が外で食べよと言うてるんやから、余計な口を挟むな!」と一喝したい気持ちをグッと堪え、「そうか。ほんなら、家で食べよ」と妻の言いなりに。すると今度は息子が黙っていない。
「お父さん、それでも一家の主か?『ハマンに行こう』って言い出したからには、何が何でもお母さんを説得しようとは思わへんの?お母さんがダメって言っただけで引き下がるぐらいなら、初めから『ハマンに行こう』とか言うなよ!」
『結婚すると家庭の実権を握る』という、Tさんの診断結果は、完全に外れだ。
願わくば、『異性関係で失敗し、災いを招く傾向もあります』も外れて欲しい。

2012年4月 6日
☆No.325『コンちゃんの付き添いをすると…』

私がこの番組に出演して丸7年。コンちゃんとの出会いにより、想像もできなかったことが実現した。『銀瓶人語』が本になったことなどは、その最たるものである。そして、

ラジオ大阪で『銀ぎんワイド』という番組が生まれたのも、OBCのFさんが『こんちわコンちゃん』を聴いて、私を知ってくれたからだ。
先日、『銀ぎんワイド』1周年を記念して、ついに、コンちゃんがゲストで登場してくれた。コンちゃんの出演が決まった時から、OBC局内では大騒ぎ。コンちゃんが大声で吠えて、果たして、OBCのマイクがそれに耐えられるのかなど、心配事は多々あった。しかし、早朝でコンちゃんのエンジンがそれほどかかっていなかったのか、あるいは、他局なので多少の遠慮もしてくれたのか、MBSで喋っている時のような暴走はなく、至ってジェントルマンなコンちゃんだった。
番組終了後、アシスタントの和田アナウンサーはこう言った。
「コンちゃんって、噂で聞くより可愛くて、なんだか、いい人そうですね〜」
私は、「たった20分くらいでわかるかいな。毎週のように会ったら、とんでもない部分が見えてくるよ」と言いたい気持ちをグッとこらえ、「そうやで〜。なかなかエエとこあるんやで〜」と、大人の対応をした。
コンちゃんがOBCに出演するということで、MBSも気合が入っていた。なんと、プロデューサーの新堂さんまでが同行してくれたのである。万が一、コンちゃんが他局に迷惑をかけた場合、即座に謝罪するためなのだろう。
新堂さんが女性スタッフたちに挨拶をしていると、「コイツまだ独身やねん。誰かエエ娘がおったら頼むわ」と、世話焼きな一面を見せるコンちゃん。
翌朝、ラジオ大阪に行くと、和田アナウンサーを含めた3人の女性陣たちの間で、新堂さんのことが話題に上がった。「新堂さんって、ハンサムですよね〜」と言う彼女たち。「そうそう。仕事もできるナイスガイやで」と、素直に頷く私。「でも、彼女がいないらしいですね?」「どうなんやろ?クリスマスや大晦日になると、鈴木くんや藤原くんといった、男のスタッフと過ごしてるらしいよ」「やっぱりそうなんですか?あんな男前に限って、意外とアレらしいですよね〜」
新堂さんがコンちゃんと一緒に来たがために、いま、ラジオ大阪の中では、「MBSの新堂さんはホモかもしれない」という説が独り歩きしている。


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