今年も1年いろいろなニュースがありました。
嫌なニュースもたくさんありましたが、最近腹が立ったのは、
やっぱり耐震強度偽装問題です。
誰もが住宅のことは気になると思うんですが、
僕も落語家になって12年、今までいろんなところに住んできました。
師匠に入門して最初に住んだのは、師匠の家の近くの古い古いアパート。
家賃月8千円の3畳一間、風呂なしトイレ共同。
壁も薄くて、隣の声がまる聞こえ、ティッシュを抜く音まで聞こえました。
おまけに僕の部屋はトイレの真横だったので、
大か小か、それに入ってる人のお腹の具合までわかりました。
時間が不規則な仕事なので、ついつい銭湯の時間に間に合わず、
洗面所にポットのお湯を持って行って、洗い場に入ったりもしていました。
入門して4年目で、少しは収入が増えたので、風呂付の部屋に引っ越ししようと思い、
不動産屋に行きました。
ユニットバス付と書いてあったので下見に行ったら、ただの和室です。
「ユニットバスなんて、ありませんやん?」と聞くと、
不動産屋のおっさんは、「え?ユニットバスならここですわ。」
押入れのふすまを開けたら、そこに無理やりユニットバスが入れてありました。
それから思うと今住んでいるマンションは築40年ですけど
風呂もトイレもあって、贅沢なもんです。
入ったばかりのときは、めちゃくちゃ満足していました。
でも、この頃ちょっと引っ越ししたいなあと思い始めてるんです。
最近、家で稽古をしている落語のネタが「堪忍袋」という夫婦喧嘩の噺なんです。
冒頭から夫婦喧嘩のシーンで、
「出て行け、あほんだら!」「出て行ったるわ」「2度と戻ってくるな!」
「誰がこんな家戻ってくるかい!」という、大喧嘩の噺です。
いつも寝てる部屋の布団をたたんで、窓に向かって大声を張り上げています。
一生懸命練習してたら、最近近所でも評判らしいんです。
嫁が仲良くしている下の階に住んでる奥さんに言われたそうです。
「古瀬さん、大丈夫?最近ご主人ともめてるみたいだけど、
私でよかったら、相談に乗るわよ。いつでも言って頂戴。」
ああ、一戸建てが欲しい。 |