もう1月も半ばになりましたけど、まだまだお正月気分の仕事もまだまだありまして、
先日初釜のお茶会の前に落語をするという仕事に岡山まで行ってきました。
落語の後、『せっかくですから、お茶を頂いてください。』と主催者のお茶の先生から
お誘いをいただきましたが、お茶の作法とか全然知りません。
『見よう見まねでやってくれたら結構です。』って言われてお茶会にも
しぶしぶ参加させてもらうことにしたんですが、衣装から私服に着替えて会場に行くと、
一番前の来賓席に案内されたんです。
横並びで、1番目がお茶の先生、2番目が脂ぎった中年のおっさん、ひげがいやらしい。
そして3番目が僕、4番目が真面目そうな30代くらいの眼鏡の人。
お茶を立てるところを見てビックリしました。
あの緑の粉を『おいおいおい、どれだけ入れるねん!』って頭突っ込みたいくらい、
山盛り入れてる。冗談か?と思ったら、薄茶ならぬ、濃茶っていうらしい。
もう緑のドロドロの、底なし沼の底に溜まってる藻みたいな液体が
お茶碗に入れられて運ばれて来ました。一番右端の先生のところに置かれます。
当然、それぞれのところに一つづつ運ばれてくるもんやと思っていたら、
な、な、なんと、隣の2番目の脂ぎったおっさんが先生が飲んだのを
そのまま引き継いで回し飲みしだしたんです。
『え?ちょっと待ってよ。これ回しのみかいな。』えらいことしたと思いましたが、
もう遅い。また、この禿げたおっさん、横目で見てたらひげがお茶に浸かってます。
しかもちょっと風邪気味でゴホゴホ細かく咳してる。
おっさん髭を緑にしながら、僕のところに回してきました。
気のせいか、細かい髭が浮かんでます。
こんなん完全に罰ゲームやん!と思いながらも、他の100人近い参加者の視線を
背中にビシバシ感じながら飲みました。
結局ほとんど飲めず、隣の真面目そうな人に回しましたが、
あれ、最後の人が全部飲みきるのが礼儀らしくて、また真面目なその人、
僕が回した瞬間『ギョッ』として、僕を鋭く睨み付けた顔をしながらも、
必死で顔を真っ青にしながら飲み干しました。
僕も、その後大阪で仕事があったので、緑の唇のまま新幹線に乗って帰って来ました。
お茶、日本の伝統文化ですが、文化を守るのって苦しいもんですね。 |