いよいよ桜もいい感じに満開になって、今日なんかお花見に行かれる方も
たくさんいてると思うのですが、花見と言うと、場所取りが大変ですよね。
ふつうは新入生とか新入社員とか、弱い立場の人が『初仕事や!』なんて言われて、
行かされるもんです。
ところが落語家の場合、弟子は何年やってても弟子ですから、
芸暦何年とか関係なくて、目の前にいる奴に場所とりを言いつけるんです。
僕も入門して10年目に師匠に花見行かされました。
僕が、めちゃめちゃ有名な落語家やったらいいんですわ。
『あの人すごい。あんなに有名になっても場所取りしてる。』ええ人に思われますから。
ところが、たまに声掛けられると、こんな感じです。
『あんた、ほれ、それ、あの、英語のテレビ出てる、何とか言う人と違います?』
何とか言う人って、そない言われたらしゃあないですから、
『はい、何とか言う人ですわ。』
『ああ、やっぱり。私、あんたの大ファンですねん。』
大ファンやったら、名前覚えてや!
ところで、花見の場所取りも、この頃はやり方が変わってきたみたいですね。
昨日、大阪市西区の靱公園に、行きましたら、
桜の木の下は全部ブルーシートが張っていました。
ところが、誰も居てないんですね。座ってないんです。
シートは張ってるけど誰もいてない。シートの上には水溜まりが出来てましたから、
3日くらい前から張ってるんと違いますか?
で、シートの上に張り紙がしてあるんです。
『○○建設、4月7日夜7時から使用します。それ以外はご自由にお使い下さい。』
よう見たら、場所をとっている会社と全然関係ない人たちも勝手に座って、
自由にお花見してますねん。
ほう、ある意味便利やなあと思ったら、やっぱり色々商売を考える人はいるもんで、
その張り紙の横に色んなチラシが張ってありました。
『出前します!○○寿司の花見用パック寿司、4人前特別価格税込み3000円』
その他にも『飲み物が足らなくなったら、○○酒店。すぐにお届けに上がります。』
『カラオケセット貸し出します。レンタルの○○』って言うのもありました。
これはええなあと思って、友達の落語家の桂三金くんと行ってたんですけど、
僕らも『余興はお任せ、吉本興業の落語家出前します!電話番号は・・・』
っていう張り紙を置いて帰ってきましてん。
注文来るかなと思ってたら、昨日の夜はほんまにたくさんの方から、
携帯に注文をいただきました。
『あんた落語家?一体誰?』とか、『チラシの字が汚い!もっとキレイに書け!』とか、
ホンマに色んな酔っ払いから、たくさんの「いちゃもん」という注文をもらいました。 |