はやみみラジオ!水野晶子です
『はやみみラジオ!水野晶子です』毎週月〜金曜日 朝6:00〜7:45
【出演者】水野晶子・桂かい枝・近藤勝重/【ニュース】加藤康裕/【天気中継】南利幸
【取材リポート】 山中真、松本麻衣子、ほか
トップへ
プロフィール
桂かい枝の小遣い帳
コーナー紹介
桂かい枝の小遣い帳
月間川柳大賞
バックナンバー
壁紙ダウンロード
メール mimi@mbs1179.com

2006年4月28日
忘れ物

一昨日のニュースで、「フルート奏者の山形さんが1200万円のフルートを
ロッカーに入れていて、盗難にあった」というのがありました。
1200万もするもんをロッカーに入れとくなんて、無用心やなあなんて
ちょっと思ったんですけど、盗られなくても、『これは大事や。これや大事や!』って
思ってる、大事なものに限って、無くしたり忘れたりしてしまうもんですよね。

先日、結婚式に出席しました。色んな人がスピーチしはったんですけど、
新婦のボランティア団体の仲間っていう50代の女性がスピーチで出て来はりまして、
ポケットから大事そうにスピーチの原稿の紙を出しはって、
マイクの前に立ちはったんです。
ところがジーッと原稿見てはるのに、全然話始めはれへん。
沈黙の後、申し訳なさそうな顔をして、
「すみません。私あがり症なもので、原稿を読もうと思ってたんですが、
うっかりして、原稿の1枚目を忘れて来てしまいました。
2枚目から読ませていただきます。…ということがありました。
よしこさんは、そんな人です。」どんな人や、分らん!!

僕ら落語家って、結構衣装関係持ち物多いんです。
しかも大事な会ほど、忘れ物してしまうもんです。修行中、師匠の付き人してた頃、
師匠の独演会の前座で舞台に上がらないと行けないのに、
会場で着替えようと思ってかばんを開けたら、足袋を忘れてるんです。
修行中って、師匠の衣装も自分のカバンに預かってますから、
もう開演時間もせまってるし、どうしようもないですから、
師匠のたびをこっそり履いて、高座に上がりました。
自分の舞台が終わってもまだ、師匠の出番までは間に二人出番があるので、
その間に元に返しておいたらええやろと思ってたんです。
自分の舞台が終わって師匠の楽屋に挨拶に行ったら、
師匠がすでに着替えようとしてはるんです。
「足袋がない、足袋がない」言うて騒いではるんです。
もう、ドキドキして。なるべく足元が見えへんように、見えへんようにしてたら、
師匠が、「おい、それ貸してくれ!」って言うんです。
けど、足袋なんて靴下と違って、色も形も同じやから、ばれへんやろと思って、
脱いで師匠に渡したら、足袋のコハゼのところに、赤い糸で目立つように、
縫いつけてあるんです。師匠の本名『ハセガワ』って。
「このガキは言うて!」ボコボコにされました。
皆さん、忘れ物にはお気をつけを。