ゴールデンウイークで海外旅行に行ってるっていう人もいるでしょう。
今、このラジオを海外で聞いてるという人はいないと思いますが、
やっぱり海外旅行の楽しみは食事ですよね。
東南アジアの屋台なんかでしたら、数百円でお腹いっぱい食べられますし、
普段食べられないような珍しいものを食べられるっていうのも海外旅行の魅力です。
3年前、フィリピンのマニラで『日本フィリピン友好祭』というのがありまして、
そのイベントのひとつとして桂かい枝英語落語独演会をやらせてもらいました。
よう笑ってもらいまして、終ってからフィリピンの文化大臣のお宅での
歓迎夕食会に招かれました。
フォリンピンはかつてスペイン領でしたから、スペイン料理が美味いんです。
パエリアとかチキンの焼いたのとかいただいて、
最後に郷土料理というて出てきたのが「バロット」。
ゆで卵なんですが、有精卵なんです。
僕らの食べる卵って、白身と黄身だけでしょ?
それが、鳥にもうちょっとでなれた卵なんです。
殻をむくと、うぶ毛の生えた、ちゃんと鳥の形をした鳥がクターとしてるんです。
後は殻さえ破れば鳥になれたのに・・・っていう、
すごい恨めしい顔でこっちを見てるんです。眼が合うんです。
でも友好祭ですから、友情の証ですから、食べなしゃあない。
一口食べたらすごいんです。
うぶ毛が口に入って、やらかい骨が口に残るんです。
ウエーッと思ったけど、友好祭ですからマズイとはいえません。
通訳の人が片言の日本語で「おいしいですか?」と聞くので
無理に「おいしいです。」と苦しい顔で答えると、
「本当に美味しいですか?」、もう1回聞いてきました。
そない言われたらしゃあない。ほんまのことを言わないとしゃあない。
「はっきり言うて、もひとつですわ」っていうたら、
「OK。ワンモアプリーズ!」
もう一つ出てきて、二つ食べるはめになりました。 |