JALの機内放送で僕の落語が流れることになりました。
その名も『JAL名人会』。いよいよ名人の仲間入りです。
嫁が興奮して、「絶対それ機内で聞きたい。」と言い出しました。
ちょうど北海道の帯広に行く仕事がありました。
僕の分は飛行機代は出ますが、もちろん家族の分なんて出ません。
「どうしても聞きたい!どうしても聞きたい!どうしても行きたい!」というので、
渋々自腹で家族を同行させることにしました。
機内に乗り込むと、まず一番に機内誌をチエック。
『名人会』の文字の下に、顔写真入りで『桂かい枝』の名前、バッチリ載ってます。
名人と桂かい枝を何回も眺めながら感慨にふけっていました。
よし、聞こうと思って、座席のポケットからイヤホンを取り出そうとしましたが、
何も入ってないんです。
イスの肘掛にあるはずの穴を探したがそれすらありません。
帯広行きは小さいから、そんな設備はないそうなんです。
こうなったら、帰りに掛けるしかありません。
帰りは東京経由だったので、大きい飛行機だったんです。
乗り込んで早速、ポケットに手を突っ込みます。
「あった!今度は聞ける。」
ドキドキしながら、イヤホンを耳に入れました。
司会者が僕の経歴をしゃべっています。
出囃子がなって、僕が出てきました。
すごい拍手、「えー・・・。」ってしゃべりだしたところで、
突然、音が止まりました。
「機長でございます。本日はご搭乗いただき、誠にありがとうございます。」
機長の挨拶が始まりました。もうええちゅうねん!っていうぐらいよく喋ります。
しばらくして、やっと僕の落語に戻りました。
「よしよしよし、もうちょっとしたら、爆笑のポイントや!ええところや。」
・・・って思った瞬間また、
「機長でございます。これからしばらく気流の悪いところを通過します。」
運悪く、気流が乱れまくりで、落語がブチブチ切れまくりです。
とは言え、嫁に『JAL名人会』で僕の落語が流れてるのが本当だと証明できました。
あまりにうれしくて、思わず口走ってしまいました。
「ANAがあったら、そっちにも入りたい!」 |