マイ・ストーリー
10月8日放送
人生最大の喜び
 
31歳 女性
一九八八年八月。私は生まれて初めての入院をした。中学二年生だった。
病名は「全身性エリテマトーデス」。自己免疫疾患の一つで、根本的な治療法は確立されていない。
一時は集中治療室に入る状態にもなったが、八ヶ月で退院。その後何度か入退院を繰り返したものの、現在は、アルバイトだが一応仕事もしている。

去年の夏だったろうか。
ある雑誌で、著名人に十七の質問をするというコーナーがあった。「最近訪れて気に入った場所は?」「他人に教えていない苦手な事は?」といった内容である。
私は同じ質問を母にしてみた。その中に、「人生最大の喜びは?」という項目があった。すると母は、
「あなたの病気が良くなったこと」
と答えてくれたのである。
私は意外だったのと、照れたのとで、
「ふーーーん」
と言っただけで、その場を済ませてしまった。だが、後で1人になってから、嬉し涙がこぼれて止まらなかった。
「人生最大の喜びは、あなたの病気が良くなったこと」。母がそう言ってくれたことが、私の「人生最大の喜び」である。
 


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