|
仏教文化を体験することで、韓国文化を知る、そんな旅は如何でしょうか。
韓国仏教は1600年の歴史があり、仏教本来の姿を今に伝えるといわれて
います。
ソウルの西に浮かぶ歴史の島、江華島。
数々の史跡や古刹が残るこの島にある山寺、伝灯寺(ジョンドゥンサ)を訪ね
ました。伝灯寺は、韓国に現存する中で最古の寺。国宝級の伽藍や鐘楼が出迎え
てくれます。
山道を上がると現れるトンネル…実は、これが山門。
山の豊かな自然に抱かれた伝灯寺は、東西南北に門がある城壁で囲まれて
います。
ここを潜ると、慌しい日常としばしお別れ!テンプルステイのはじまりです。
午後4時までにお寺に到着。
午後5時。夕方の礼仏。
すべての魂の慰めのため、鐘を鳴らします。
静かな山に木霊す鐘の音が胸に響きます。
千年以上前の姿をそのまま今に伝える本殿では、お経を聞きながら瞑想。
何も考えず、ただ、今聞こえてくるもの、今息をしていることなど、
今この瞬間だけに集中するように言われます。これが意外と難しいのですが…
その後、食事。
僧侶と同じ精進料理を頂きます。
ナムルに雑穀ご飯、キムチの薬味にも動物性の材料は入っていません。
お話をせずに食事だけに集中すると、
舌から脳へ、その味や食感が敏感に届くのがよくわかります。
お腹がすいてはいけないと、デザートに小豆のお餅とスイカと頂きました。
数珠や蓮灯などを作ったり、仏教のお話を聞いたりして月夜を楽しみ、
就寝は、午後9時。
オンドル部屋で、床暖房のやさしい温かさを感じながら眠りに付きます。
清潔なお手洗い、シャワーも完備されていて、とても快適!水周りの心配は
無用です。
午前3時半。まだ月が明るい中、身支度をして、朝の礼仏です。
都会での午前3時とは感覚が全く違います。不思議とすっきり起きる事が
できました。
凛とした朝の空気にお経が響き渡ります。そんな中、再び瞑想。
頭の中が整理されて、昨夜よりは「何も考えない」を実行できたように思います。
日の出の頃に、朝食を頂き、境内の掃除をして、朝の散歩。
山道を歩くのですが、足裏の土の感触や草の香り…すべてが体内にすーっと
入ってくる!
心が洗われたのか、五感のはたらきがよくなったような気がします。
住職のお話で印象的だったのが、
「人の頭の中は、将来のことか、過去のことで一杯。しばし今この瞬間だけを
感じるのはいかがでしょう。」
考えるのをやめると、逆に、物事が見えたり、感じたりしやすくなるのかも
知れませんね。
お寺の匂いや鐘の音・・・すべてが居心地良かったです。
それは、日本と韓国が同じ仏教文化を共有しているからでしょうね。
そんなことを実感できる旅でした。
一泊二食付きで、一人3千〜5千円。
ソウル市内にもテンプルステイできるお寺があります。
詳しくは、韓国仏教文化事業団まで。
|