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【巻】…10・1869
【歌】…春雨に争ひかねて わが宿の桜の花は 咲きそめにけり
【訳】…春雨に争いかねて、ウチの庭の桜の花は・・・。
咲き始めた。
【解】…関西地方も三寒四温で、随分と暖かくなりました。花粉症の方には本格的な自然との闘いの季節ですね。自己防衛策は完璧ですか?さて各地の桜の開花予想が発表されていますが今日の歌は、春の嵐のこの時期に自宅の庭にある桜を観察したときに詠まれたものでしょう。開花時期を巡って春雨と桜の蕾が「早く咲け!」「いやいやまだ早い!」と争ってきたものの、タイミングが合ってそろそろ開花を迎える悦びや楽しみを表しているようです。季節を現す数多くの表現が散りばめられている万葉集では自然現象を今日の歌のように擬人化したものもあるようです。来週くらいからテレビでは桜の開花にまつわるリポートが各地から伝えられると思いますが、リポーターたちがどのような表現で桜の状況を伝えるか楽しみです。それぞれの個性やボキャブラリーの多寡、感性が見えてくるでしょうね。
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