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【巻】…10・1896
【歌】…春さればしだり柳のとををにも 妹は心に乗りにけるかも
【訳】…春がやって来ると、しだれ柳が重さに押されたようにたわんで行く。そのように妹の心は僕の心に重くなってゆく。
【解】…関西一円の桜たちも開花していよいよ春本番が巡ってきました。卒業式も終わり新しいスタートを切る人たちにとっても本番ですね。「上野誠の万葉歌ごよみ」も八木早希アナが卒業を迎え、後任には上田悦子アナがママとなった目線で新たに万葉の世界観に挑みます。今回は上野先生、両手に花でスタジオでもうれしそうでしたよ。さて、今日の歌はうららかな芽吹きの季節に桜ではなく柳を主役に詠まれた恋愛歌です。恋に夢中になっていくと、恋人のことを思う気持ちは心に占める面積がとてつもなく広がって重く感じられるということを、しだれ柳をイメージして表しているようです。「とをを」という難しい言葉が「たわむ」「垂れ下がる」という意味とはまったく予想できませんね。日本語の奥深さもモチロンですが、言葉も時代とともに変化・進化するということでしょうか。来月からは、母として進化を続ける上田アナの解釈をお楽しみください。
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