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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
【2024年2月10日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2016年6月25日 放送分】
2016年6月25日
【巻】…10・2040

【歌】…彦星と織女(たなばたつめ)と 今夜会ふ天の川門(かわと)に 波立つなゆめ

【訳】…彦星と織女と今夜会う天の川原に波よ立つな、決して

【解】…古代では、川の波が高くなれば、渡ることが出来ないので、恋人と会えなくなったり、到着するはずの船が何日も遅れて、その間ひたすら待ち続けることになったりと、恋人たちに及ぼす影響は多大なものでした。今でしたら、携帯電話やメールでお互い連絡をとることができますが、古代ではそういう訳にもいかず、心がすれ違ってしまうことも度々だったのではないでしょうか。この歌は、年に1度しか会えない彦星と織女を見た作者が、「年に一度のデートがダメになってしまうので、波よ立たないでおくれよ」と祈るような気持ちで詠んだ内容ですが、もしかしたら、作者も過去に、同じ様な辛い体験があったのかもしれませんね。