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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2017年1月7日 放送分】 |
2017年1月7日 |
【巻】…20・4299
【歌】…年月はあらたあらたに相見れど 吾が思ふ君は 飽き足らぬかも
【訳】…年月は、新た新たに変わってゆく。お正月の度にお会いはするけれど、私が思うあなたには会っても会っても飽きないことだ
【解】…古代のお正月は、まずは宮中で行事が行われ、その後に各氏の邸宅で宴会が催されていました。この歌は、天平勝宝6年(754年)、大伴氏のトップであった大伴家持の家で開かれた宴席で詠まれたもの。お正月の宴会では、出席者は何かを褒める慣習があり、この歌もその流れで作られたと思われます。料理の味や庭の景色、女性の着物など、褒める対象は色々ありますが、歌の作者である大伴村上は、宴の主人である大伴家持に対して「年月はどんどん新しくなり、その度ごとにあなた様とはお会いしますが、何度お会いしても飽きる事がありません」と伝えています。何度〜しても飽きないというのは、最上の褒め言葉のひとつなのです。
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