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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2017年6月3日 放送分】 |
2017年6月3日 |
【巻】…4・769
【歌】…ひさかたの雨の降る日を ただひとり山辺にをれば いぶせかりけり
【訳】…ひさかたの雨の降る日に、ただ一人山辺にいると心がむせぶ
【解】…大伴家持が紀郎女に応えて贈った作品。紀郎女は、大伴家持より年上で、最初は家持の方が積極的だったようですが、次第につれなくなっていく家持に、紀郎女が少し不満を訴えた様子。それに対して家持は、あなたに会えなくて私はこんなに辛い気持ちなんだと、この歌で伝えています。「それなら、会いに行けばいいじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、行きたくても行けない事情があるんだというニュアンスを歌に含めているのでしょう。ただ、会えない理由は具体的に書かれていませんから、本当にそうなのか分かりません。単なる言い訳かもしれませんね。
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