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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2017年7月29日 放送分】 |
2017年7月29日 |
【巻】…12・2993
【歌】…紫のまだらの蘰(かづら) はなやかに今日見る人に 後(のち)恋ひむかも
【訳】…紫草のまだらのかづら 華やかな今日見たあの人に 私は後で心をひかれて恋しく思うだろう
【解】…蘰(かづら)とは、頭に巻いたり乗せたりするターバンのようなもので、かつらの語源です。 紫草は夏を代表する植物。かづらの中でも紫草を使って髪に巻きつけるものもあったようです。 かづらは男女ともにつけるもので、おしゃれなファッションをした人を見て一目ぼれしている様子がうかがえます。。 恋とは離れてみて悲しく思うもので、万葉集では、恋を孤悲(こひ)と読まれるものもあります。 あの人のかづらは紫草からとった染料でできたもので、おしゃれで華やかだなあ、そのかづらをつけた人に一目ぼれしてしまい、今は目の前にいるが、家に帰ったら恋しく思うだろうかなあ、声をかけるかどうしようかという気持ちを歌っています。
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