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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2017年9月16日 放送分】 |
2017年9月16日 |
【巻】…10・2111
【歌】…玉梓(たまづさ)の君が使の手折(てを)りける この秋萩は見れど飽かぬかも
【訳】…玉梓のあなたの使が手折ってきたこの秋萩は見ても見ても見飽きない
【解】…玉梓とはたまあずさという硬い木で、弓や杖などにしていた。 恋人の家に行くときには突然行ってはいけないので、使を出して知らせていました。 この使は手紙または伝言を預かっていて、玉梓の杖だけではなく、秋萩の枝も一緒に持って行ったことがわかります。 見れど飽かぬかもとは、見ても見ても飽きないという意味です。 どんなに美しいものでも見飽きることがある中、見飽きないというのは最高の ほめ言葉。花だから見ても見飽きないのではなく、あなたがくれた花だから飽きないという、愛のささやきが表れています。
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