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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
【2024年2月10日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2017年10月28日 放送分】
2017年10月28日
【巻】…10・2145

【歌】…秋萩の恋も尽きねば
    さ雄鹿の声い続ぎい続ぎ恋こそまされ

【訳】…秋萩への恋も尽きないうちに
    さお鹿の声が次々と次々とああ私の恋がつのっていく

【解】…万葉の時代、秋は宴会が多く、そこで歌を披露していました。
季節が良いので、春と秋は特に歌が多く、中でも、萩と鹿は定番の組み合わせ。
秋萩の恋とは、秋萩を愛おしく思い、可憐だなと思う心のことで、古代の人は恋に対する範囲が広かったことがうかがえます。
い続ぎの「い」は続ぎにつく接頭語。
恋こそまされとは、恋しさがつのってくる、大きくなっているという意味。
恋というものは、切れ目ないもの。1つの恋をすると続けざまに恋をするもので、萩を想うことと鹿を想うことは、恋人を想うことと同じということがわかります。
野遊びをしていたのに鹿の声も気になるという自分の心の移り変わりが歌に表されています。