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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2017年11月11日 放送分】 |
2017年11月11日 |
【巻】…10・2277
【歌】…さ雄鹿の入野(いりの)のすすき初尾花(はつおばな) いつしか妹(いも)が手を枕(まくら)かむ
【訳】…雄鹿が野にいるではないけれど、入野のすすきの初尾花、 その初尾花のようなあの子の手枕でいつになったら寝ることができるのだろうか
【解】…万葉集では鹿とのセットは萩かススキ。 初尾花とは、ススキの中でも穂が出たばかりの青いもので弓なりに形が整っているもの。恋人で例えると若い恋人という意味です。 いつしかとは、いつになったらとか早くという意味。 妹とは男性が女性を呼ぶ言い方で、恋人や恋人にしたい人のこと。 昔は、男の人が女の人の手枕で寝るのが一般的で、 いつになったら共に寝ることができるのかという気持ちが込められています。 現代では直接的すぎる言葉ですが、万葉集ではこのような具体的表現が好まれていたという特徴がわかる歌です。
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