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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年1月13日 放送分】 |
2018年1月13日 |
【巻】…10・1846
【歌】…霜枯れの冬の柳は 見る人のかづらにすべく 萌えにけるかも
【訳】…霜枯れの冬の柳は それを見る人のかづらにすることができるほどに 芽吹いたことよ
【解】…古くから、東洋では春を迎えたことが幸せだと捉えられてきました。 かづらとは頭に巻くもので、かつらの語源です。柳は長くなるので、輪っかにして巻いていました。 萌えるとは、緑が青々と鮮やかになっていくことです。 霜枯れした冬の柳がしばらく見ない間に緑が青々とした状態になったよということをふと気付いたときの歌です。 梅や桜などのように春を代表する主役ではない柳ですが、青々とした柳もまた主役の花を引き立たせ、私たちに春のサインを教えてくれているのです。
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