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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
【2024年2月10日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2018年2月10日 放送分】
2018年2月10日
【巻】…10・1838

【歌】…峰(を)の上に降り置ける雪し
    風のむた此処に散るらし 春にはあれども

【訳】…峰の上に降ってそこにある雪が
    風のまにまにここにふっているのだろうか、もう春なのにね

【解】…筑波山の峰に降った雪を歌ったものです。
降り置けるとは、雪が降ってそのままになっていること。
風のむたとは風と共にとか、まにまにという意味。
散るらしのらしは、根拠のある推定なので、散るらしい、散るに違いないということです。
峰の雪を見て、あれが風に吹かれていまここに降ってくるんだよという状況です。
自分のところに降ってくる雪が、どこから来るのかを考えるのは、山の雪に想いがあるときです。いったん降り積もった雪がさらに自分のところに舞い散ってくる様子は、春の兆しを感じさせてくれます。