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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年2月10日 放送分】 |
2018年2月10日 |
【巻】…10・1838
【歌】…峰(を)の上に降り置ける雪し 風のむた此処に散るらし 春にはあれども
【訳】…峰の上に降ってそこにある雪が 風のまにまにここにふっているのだろうか、もう春なのにね
【解】…筑波山の峰に降った雪を歌ったものです。 降り置けるとは、雪が降ってそのままになっていること。 風のむたとは風と共にとか、まにまにという意味。 散るらしのらしは、根拠のある推定なので、散るらしい、散るに違いないということです。 峰の雪を見て、あれが風に吹かれていまここに降ってくるんだよという状況です。 自分のところに降ってくる雪が、どこから来るのかを考えるのは、山の雪に想いがあるときです。いったん降り積もった雪がさらに自分のところに舞い散ってくる様子は、春の兆しを感じさせてくれます。
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