電話:3.11メモリアルネットワーク共同代表 藤間千尋さん
MBSラジオは、全国の地方メディア11社が防災関連の記事を共有する「311メディアネット」に、放送局で唯一参加しています。番組では2週にわたり、この「311メディネット」に出稿された記事を紹介します。
最初に取り上げるのは、河北新報社が取材した民間連携組織「3.11メモリアルネットワーク(宮城県石巻市)」です。東日本大震災の伝承活動の連携を進めることを目的に生まれた組織で、伝承の担い手となる人材の育成にも取り組んでいます。被災地では震災遺構や伝承施設などハード面での整備が進む一方で、担い手となる語り部や遺族の活動は、個々の努力頼みの状態です。公的な取り組みが弱い分、民間の連携を強めなければ、経験や教訓を伝えていくことはできません。
番組後半では、宮崎日日新聞社が取材した宮崎市の避難者グループ「うみがめのたまご」の活動から、東日本大震災の経験者が避難先で語る防災の心構えについても紹介します。
3.11メモリアルネットワーク(宮城県石巻市)
http://311mn.org/
うみがめのたまご(宮崎市)
http://umitama.info/
千葉猛のひとこと
東日本大震災の教訓の伝承への、被災地の若い人の参加がうれしいです。一人一人がつながれば必ず大きな力になりますよね。また宮崎の小冊子からは避難した方々の防災への思い、経験を伝えて命を守りたいという願いが伝わってきました。「うみがめのたまご」という避難者ネットワークの名前も印象的です。