川柳道場拡大版!

「雨やめばどでかい虹が待っている」(もんくゆうぞう)
 今、こう願う気持ちでいっぱいです。今回、虹をこんなふうに詠む方もいらっしゃいました。
「速報が虹が出てます!なら嬉し」(キャッチャーゴロ)
 明るい速報を見てみたいものですね。閉塞感の中で、私たちが見たいものは「虹」なのかもしれません。
「カタカナで言うから理解遅れるの」(豆キューピー)
「カタカナ語イロハ教えた孫に聞き」(横田佳子)
「トラベルを困ったことと訳す妻」(山本忠明)
 リーダーたちの言葉が、どれくらいの信頼と共に受け取られているのか、彼らはどれくらい認識しているのでしょうか。
川柳はそんな風刺を軽やかにやってのけます。
 こんなときにどう愉しみを見つけて暮らすか。
「胸開いた服でも着れるマスクだと」(モンブラン)
「遊んだわ西へ東へ地図上で」(豆大福)
 柔らかな発想が、心をちょっと軽くしてくれます。
「マスクとり寝転んでみる草の上」(山本邦重)
 お盆休みを、どうぞお元気にお迎えくださいね!

発表! 7月のしあわせ賞!

 「7月のしあわせ賞」発表の朝でした。
 今月ノミネートされていたのは、「今週の特選五句」に選ばれた20作品。この中で。コロナ川柳ともいうべきものが十数句にも及びました。いったん減少していた感染者数が、また増加してきた状況。川柳に思いをぶつける方が増えたのも当然です。
 とりわけ多かったのはマスクを詠んだものです。元々、マスクは俳句の世界では冬の季語。それが7月の川柳の主役に躍り出てしまうという、異常な事態です。
 近藤師範は、マスクが私たちの日常の風景を変えてしまったと言います。確かに新しい日常と呼ばれるものの象徴がマスクですよね。
 今回、近藤さんの選考に最終まで残った二句は、どちらもマスク川柳だったそうです。
 「いつもより可愛いマスクで待ち合わせ」(れいんぼう)
大切なポイントは、マスク生活の描写。そして、自分自身とマスクとの関係性です。
その観点から一歩抜きん出て「7月のしあわせ賞」に輝いたのは、こちらです。
「アクセサリーマスクに負けるやめとこう」(花より団子)
この気持ち、私も毎日感じていたのですが、五七五にまとめ上げる発想がありませんでした。ああ、悔しい~!
どんどん変化する私たちの日常。もやもやする気持ちを、川柳にすることで胸の内をすっきりさせてくださいね。

近藤師範の「川柳な風景」

近藤師範の「川柳な風景」をお届けしました。
 近藤さんが、外山滋比古さんの「思考の整理学」の一節を紹介してくれました。自分の頭で考える力を伸ばし、のびのびと自由に発想するためにはどんな視点が必要か。そんな内容の本に、川柳について大注目の記述があるそうです。
それは、俳句と川柳を比べてのひと言。川柳の方が俳句より、より知的である、と外山さんはおっしゃっているのです。
 どちらが、より知的か?あなたはどう思います?
 私の個人的な印象を申し上げると、俳句には季語のルールがあり、知識が必要なのでとっつきにくい。それにパッと聞いてすぐには、私の頭では「わからない」ケースが多々あるものですから、そこのところをもってして俳句のほうが「より知的」なのかな?とも思うのですが...(笑)。
本当の意味での「知的」とは、そんなことではないはずです。
 元々は、俳諧から生まれてきた川柳と俳句。俳諧の一部を切り取ってみせた正岡子規によって、確かに俳句は大きく花開きましたが、歴史的にみれば俳諧の諧謔の精神を受け継いでいるのは川柳です。亡くなられた田辺聖子さんは、そのあたりのことも含め、川柳の応援団でいらしたのでしょうね。
 親しみやすくて、笑える、それでいて深く人生を味わえる。川柳の知性は、私たちの暮らしを豊かにしてくれる知性です。

ゲスト:岡田邦夫先生(健康経営研究会理事長)

 今日は「しあわせの五・七・五」の番組ホームドクターともいうべき、岡田邦夫先生(医師・健康経営研究会 理事長)をゲストにお招きしました。皆をさんから頂いた川柳を一緒に楽しみながら、健康に関する様々なアドバイスを頂きました。
 「笑わぬと幸せ逃がすから笑う」(真喜楼)
 人と出会って楽しく話す場面が失われています。笑う場面が極端に減っているという方も少なくありません。岡田先生は、笑は免疫力をアップさせるためにも大切な笑いを失っていくと、心の問題に直結するとおっしゃいます。人間には喜怒哀楽が必要で、そんな感情を湧き起こす刺激がなくなっていくと、うつ症状に陥るケースもあるそうです。病気ではないけれど、何となく気力が湧かない、好きだったことができない。そんな変化が訪れます。
 今、コロナの問題に加えて自然災害にも見舞われ、社会全体を覆う、漠たる不安。これがストレスとなって、少しずつボディブローのようにきいてくるのです。心のバランスをはかるために必要なのは、自分だけの世界を持つことだと岡田先生はアドバイスしてくださいました。
 たとえば絵を描くこと、手仕事をすること。好きなことなら何でもいいのです。勿論、川柳をひねったり、誰かの川柳で笑うこともとても効果的。
 ひねりましょ、笑いましょ。周囲の方にもオススメくださいね!

川柳道場拡大版!

 7月に入り、皆さんから頂く川柳に新しいワードが仲間入りしました。
「ミシン掛けマスクが終わりエコバッグ」(河内の子)
「レジ袋より見かけますマスクゴミ」(下ちゅう)
 レジ袋の有料化で、私たちの日常生活に小さな変化がまた訪れました。そこをすぐさまとらえて、うまく川柳にしてくださいました。
 マスクの描き方も様々に変化してきましたよ。
「マスク外すガードル脱いだときみたい」(いつまでも町民)
「アベマスク送ってあげたらトランプに」(元巨人ファン)
 川柳なら世界のリーダーたちにも言いたいことが言えますねえ。
「悪口も川柳にすりゃ笑みになり」(たまちゃん)
 自分の心模様を一句で変化させることだってできます。
「悩むから悩みになった悩みごと」(背黄青鸚哥)
 近藤師範は言います。しあわせはどこにあるのか。私たちはよく、しあわせを過去に探したり、未来に求めたりしがちです。「あの頃はしあわせだったなあ」とか「将来しあわせに暮らしたいなあ」とか。でも恐らく、しあわせは「今、ここ」にあると。過去でもなく未来でもなく、自分の今に、どんなささやかな一瞬でもいいからしあわせを見つけてしまう。そんな生き方もある、と。
 あなたが「今、ここ」に見つけるしあわせ、どんなことでしょうか?

しあわせの五・七・五 川柳な人々

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