近藤さん、なんとか言うてください!

前回、前々回は、私、水野晶子ひとりで番組を進めておりました。
近藤勝重さんが足を痛め、そのストレスもあって体調を崩されたので、
念のためにお休みして頂こうと思ったのです。
それから、近藤師範が入院されたと聞きましたが、3週間で退院予定だと聞いておりました。
近藤さんが急に容態を悪化させたのは、そのあとのことでした。
 5月12日の毎日新聞朝刊やネットニュースで、近藤さんの訃報をお読みになった方も多く、
スタジオには近藤師範を悼むメッセージが、本当に山のように寄せられています。
ありがとうございます。
 近藤さん、うそでしょ。
何度も繰り返しました。
一体何がどうなって、こうなってしまったのか、私にはさっぱりわかりません。
でもあまりに急なことで、一番わかっていないのは、もしかしたら近藤さんなのかもしれません。
こんなに突然、逝ってしまうなんて。
リスナーの皆さんにも、番組スタッフにも、私にも何も言わず...。
失って、改めて近藤さんの存在の大きさを思い知らされています。
今朝も、いつものように「おはようさん」と現れて、
子供のように「うひゃひゃひゃ~」と、
皆さんの川柳に笑う近藤さんの顔を思い浮かべながら、番組をお届けしました。
川柳を、そして「しあわせの五七五」を心の友としてくださっている皆さまにはたいへん申し訳ないのですが
、来週も私一人です。ごめんなさい。
近藤さん、なんとか言うてください!

明日は母の日ですね♪

 明日5月12日(日)は、母の日。今日はお母さん川柳をたくさん頂戴しました。
「母の日はカーネーションがご馳走に」(たっくる)
一本のカーネーションをプレゼントしたら、お母さまがご馳走を作ってくれる。
カーネーションがご馳走に化ける、といったところでしょうか。賑やかな食卓が、一番のお祝いですよね。
「『母の日』と子供が記すカレンダー」(那須三千雄)
 親の立場からみれば、こんなカレンダーの文字を見つけたら、こっそり期待を高めてしまうでしょう。
「参観日今では母の待つ施設」(黄色いくつ)
 いつの日からか、親と子供の関係は、支える立場が変わるものですね。
「生んでくれて生まれてくれてありがとう」(ピンクトントン)
この気持ちこそが、どんな贈り物より大切なのかもしれません。
言葉に出せたらいいのですが、なかなか直接は言い難い。
そんなときに、川柳って思いを届けるための道具として本当にありがたい存在です。
「亡母譲りの横長の爪なでてやる」(歩くアザラシ)
あとになって気づくこと、多いですね。
 先日からお願いしております「空川柳」にも、お母さんのことは登場します。
「何もかも優しく包む空に母」(逆さ蛍)
「近いかなぁ~やっぱり遠い空の母」(すしカレー)
 空を見上げると、お母さんとつながる感覚が人間にはあるようです。
「何でもない星空だけど母がいる」(けい)

しあわせ賞発表は延期させていただきます。

 毎月最初の土曜は、前月に頂いた川柳の中から「しあわせ賞」を発表しています。
今朝は「4月のしあわせ賞」を発表する予定でしたが、
近藤さんが体調不良のためお休みとなりましたので、延期させて頂きます。
近藤さんが番組に戻られてから改めて発表させて頂きますので、しばしお待ちくださいますか。
どうぞよろしくお願いします。

 ゴールデンウィークで非日常の暮らし方となっている方も多いことでしょう。 
私は学生時代の友達五人で温泉旅行をしましたが、膝が痛いとか、夫と会話がないとか、白髪染めが面倒だ、とか、日常をボヤキあって大笑い。
「小僧のくせに云うこと訊かんヒザ野郎」(時化田若僧)
 共感できる年齢になりました。
一方で、こんな楽しみ方もありますよね。
「駅弁を自宅で食べて旅気分」(エセ亭主関白)
 いいですねえ。交通費もかからないし、渋滞にも巻き込まれません。
好きな駅弁にいつもより多めの投資をしても価値がありそうです。
「仕事の日あるからうれしい10連休」(青柳婦美子)
 ずっと休みが続くのも、かえって疲れるものかもしれませんね。
あなたに丁度よい暮らし方ができる、新緑の季節でありますように。

「兼題」発表!

 「そんなこと忘れなはれと空は言う」(よもやま話)
 先週、特選五句に選ばれた一句です。この句を聞いてすぐに、近藤師範はこう言いました。
空は、いろんな思いを抱かせてくれる。そして、その思いは人それぞれに違う。
人の中でも、置かれている状況で違う。
 そうですよね。青く澄み渡った空でも悲しみを覚えるときもあれば、
どんより重苦しい曇り空になぜかほっとするときもあります。
人の心を映し、人の心を変化させる空。
 近藤さんは「空があるからこそ、世界はつながっていると感じられる」とも語ります。
 空を仰いで、今のあなたはどう感じますか。
 
 新しい企画を始めます。
 名付けて「空川柳」。
 締め切りは今のところ設けません。「空」をお題に、あなたの一句をお寄せくださいませんか。
毎週、二、三句ずつ継続的にご紹介していきたいと思います。 
 いつもの送り先で結構です。「空川柳」と記した上で投稿ください。
当面、締め切りませんから、焦る必要なし。ゆったり空を仰いでみてください。
 お待ちしています。

近藤師範の「川柳な風景」

 今朝は、近藤師範の「川柳な風景」をお送りしました。
 川柳とエッセイ。同じ文芸の世界とはいえ、全く違うジャンルだと認識していました。
でも近藤師範は、川柳とエッセイを握手させよう、そうすれば全く新しい世界が広がってくると言います。
 川柳は、作者のこれまでの人生経験の集積ですよね、それはいつも投稿してくださっている方ならよーくおわかりのことと思います。
いいことも悪いこともたくさん経験してきた貴方だからこそ感じることができる発見が、五七五には詰まっています。
 さあ、そこで大切なのは、川柳を川柳にだけ留めておかないことです。
一句できたら、その作品がどのようにして生まれたの、その背景をメモなさってください。まずは、それだけ。
 でも、この背景エピソードを詳しく描いていけば、きっと貴方だけの物語が生まれるはず。
そして、かけがえのないエッセイとなるのです。
 もうお分かりですね。川柳一句と、それにまつわるエピソードの組み合わせ。
それが10セットも集まればどうなりますか!あっという間に「自分史」が出来上がるというわけです。
 一生のうちに一冊、自分の本を作る。これは多くの人の夢だろうと思います。
自分史ブームは続いていて、様々な出版社もこの事業に乗り出していると聞きます。
自分の思い出を語るだけで、それを上手く文章化してくれ、印刷代を出せば自費出版してくれるビジネスはいくらでもあります。
 でも大切なのは、自分らしく、自分が満足できる一冊を作り上げることですよね。
そのために川柳は何よりの題材。まずは、これまでの川柳を整理して、エピソードメモを作ってみてくださいね。
自分なりの締め切りを決めるのも一手かも。
「『自分史』の締め切りなくて進まない」(シルバーママ)

しあわせの五・七・五 川柳な人々

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