カレンダー川柳募集開始!

 そろそろ来年に向けての仕度をするべきときがやってきました。「しわあせの五・七・五」のリスナーの皆さんなら、もうおわかりですよね。そうです、「健康川柳カレンダー」の準備です。
 例年、リスナーの方の川柳と近藤師範、そして私たち番組スタッフとのコラボとして製作してきました。今回もやりますよ~!
 まずは何といってもあなたの一句から、すべてが始まります。1月から12月まで、各月に一句、応募いただいた川柳すべての中から、近藤師範が選びます。その12作品と福井さんの写真を組み合わせ、近藤師範の言葉を添えて完成させるカレンダーです。
 カレンダー用の川柳は、番組のいつものあて先に「カレンダー係」と書き添えてご応募ください。また、「何月の句」かも明記してください。
 締め切りは10月末日到着とさせて頂きます。
 イメージをふくらませて頂くために、2018年健康川柳カレンダーに採用された作品を改めてご紹介しましょう。
 
1月  今年から年を重ねず取っていく 瀬戸のさざ波
2月  本命が義理に変わって五十年 カメラおじさん
3月  婆ちゃんが待ちかねている雛祭り 山中あきひこ
4月  入学式夢と制服大きめで 色鉛筆
5月  父語る夢はあったと子供の日 高安山のヤッホー
6月  6月か無理せんとこまだ半分 カメ吉
7月  朝散歩日陰を選び迷い道 堺の川人さん
8月  減ったよなバスの本数里帰り くずれ荘の管理人
9月  湯加減はどうかと月も露天風呂 りんご姫
10月 稲わらに寝転んで見た高い空 眠りよしろー
11月 里の土つけたままよと母の芋 徳留操
12月 来年も使い切るぞと手帳買う 福田和子

来年のカレンダーが完成したら、12月にプレゼントのお知らせをさせて頂きます!

子ども川柳大会

 夏休みに子どもさんたちから頂いた作品を集めて「子ども川柳大会」をお送りしました。
「宿題は憲法暗記あぁ頭痛」(田中陽登 16歳)
しんどいだろうけれど、一生役に立つ勉強ですよね。
「みごとちる花火のあとのプロポーズ」(はま口杏 小3 9歳)
切ない気持ち、もうわかるのね。
「このままでずうーといたいないつまでも」(はると 5歳)
まるで加山雄三さん!
「海開きオセロの様な水着跡」(しょうこりん 12歳)
しっかり日に焼けた夏ですね。
「百均のパンツはママとおそろいだ」(のん)
ママも喜んでいるかな?
「小遣いと説教くれるおじいちゃん」(いちごちゃん 中2 14歳)
お小遣いだけじゃないところが、さすがおじいちゃん。
「泳ぎましょウィンクしてる瀬戸の海」(秋山リサ 14歳)
海がウインクするんだ。
「おじいちゃんアレソレコレじゃわからへん」(パンダ 小1 6歳)
わかってほしい、って近藤さんが。
「か、うるさいおかん、うるさい夏休み」(橋本れんせい 10歳)
ほんと、夏休みってこういう感じ。
「かあちゃんがこわいおにになる夏休み」(横内果菜 11歳)
お母さんは、鬼の役どころでたいへん。
「部活動どこへも行けぬ夏休み」(横内美咲 12歳)
わあ、忙しいんだ、がんばって。
「受験生川柳などよむひまがない」(武田まゆ 15歳)
そう言いながら、川柳投稿、にくいね。
「プール行き言うけどプール熱いねん」(山縣花加 小2)
プールに行けばひんやりするって思い込んでいるのは、大人だけか。
「夏休みいそがし過ぎる習い事」(山縣七々海 小5)
どんな習い事を楽しんでいるのかな?
「くわがたもおひるねしてる土の中」(成矢文子)
虫のこと、観察すると発見するよね。
「バッタンはおなかすいたらおこり出す」(小玉ソフィア 5歳)
おばあちゃんのこと、よく観察していますね。
「とうさんがからだかゆいとカキカキだ」(小玉ダニエル 小3)
カキカキって言葉が愉快です。
 みなさん、本当にありがとう!

8月のしあわせ賞!

 「8月のしあわせ賞」発表の朝でした。
 今回も最終まで迷った作品がいくつかあった、という近藤師範。選ぶポイントは、頭の中であれこれ作り込んでいない川柳を、ということでした。
 川柳というものは、さあ、ひねろう!とノートを取り出して、白いページとにらめっこしながら作り出すものではありません。頭でぐちゃぐちゃひねり始めると、ある程度まで巧みにできたとしても、その出来はたかが知れている、というのです。
 大切なものは、頭の中にはありません。頭の外にあるもの=自分の身体を通した体験にあるのです。
 これを、近藤師範はこんな言葉で伝えてくれました。
 「ネタは外にある。」
 ただ、私たちはこのことをすぐに忘れて、頭の中に入り込んでしまいます。では、どうしたら頭の外に出ていいけるか。
そのきっかけを与えてくれるのが、モノです。物や人。実際に外に存在する具体的なモノを、どうとらえるかです。
「半額の券で半分寝た映画」(ゆめさき川)
 映画の半額チケットが、物語ります。
「当たらなきゃ良かったお二人旅行券」(豊中のタカシ)
 こちらもお二人用旅行券という、具体的なモノが効いていますよね。
さて、これらの優れた作品を抑えて「しあわせ賞」に輝いたのは、こちら。
「もの言わぬ妻と風鈴暑くるし」(虞美人草)
 風がない時節をどう描写するか。そのときに、あなたはどんなモノを使いますか?考えないで、日頃感じていることを思い出してみましょう。
ネタは外にあります。

「川柳な人々」  大坂屋舞衣子さん(根室市図書館・主任(司書))

今日の「川柳な人々」は、これまでで一番遠い場所と電話をつなぎました。北海道・根室市です。
 根室は日本最東端の町。納沙布岬からは北方領土がすぐそこに見えます。朝日に一番近い町とも言われ、大自然に魅せられる観光客も多いです。夏も最高気温は20度ちょっと。25度にもなれば、辛くて仕方ないと嘆くほど気温が低く、避暑にもってこいの場所でもあります。
 そんな根室に、私はこの夏「ちょっと暮らし体験」をさせてもらい、市内各地を歩く中で、嬉しい発見をしました。
 根室市図書館の「おすすめ本」コーナーに「ますます健康川柳 210の教え」(幻冬舎)を見つけたのです!リスナーの皆さんの川柳から生まれた、この本をどうして根室の図書館が推奨してくれているのか?今日答えてくださったのは、根室市図書館主任司書の大坂屋舞衣子さんです。
 市民の皆さんのニーズを考えて、司書の皆さんでミーティングなさるそうです。図書館に通う60代の読者層を想定したときに、関心が高いテーマといえば、まず「健康」。そして「笑い」を求める心としての川柳。この両者がぴったりくっついている「健康川柳」が良いのではないか。市民に川柳を通して、健康について考え、笑い、元気になってもらいたい。その思いが通じたようで、小さな街なのに、もう20人以上の方々が本を借りてくださっているそうです。
 番組リスナーの皆さんの作品が、遠い根室で愛されているって、なんとも嬉しいですね。
 ちなみに大坂屋さんのお気に入りは
「年ばれているのに化けるクラス会」(原田光津子)
いつか根室で、川柳イベントができたら、面白いことになりそうです。リスナーの皆さんと根室とのご縁を、いい形で発展させられたらいいですよね。花咲ガニやサンマなど美味しいものにあふれている根室。私、また行ってみようと思います。

近藤さんのラジオエッセイ「しあわせの風景」

 近藤さんのラジオエッセイ「しあわせの風景」。今朝のテーマは、自由律でした。
 昭和歌謡を代表する作詞家、なかにし礼さん、阿久悠さん、山口洋子さん。この三人に共通するのは、何か。それは七五調からの決別でした。
 たとえば五木ひろしさんの「よこはま・たそがれ」。
「よこはま たそがれ ホテルの小部屋」五・五・七ではなく、四・四・七になっています。
 今度は、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」。
「上野発の 夜行列車 降りたときから 青森駅は雪の中」こちらは三連符の連続。三・三・三の繰り返しになっていることに気づきます。
 それまで美しいとされてきた定型を崩して、新しいリズムを創造した作詞家たちの挑戦が、見事に時代をとらえたというわけです。
 さらに近藤さんは、尾崎放哉(ほうさい)の自由律の句を紹介してくれました。
「咳をしても一人」
「いつしかついてきた犬と浜辺にいる」
「ポストに落としたわが手紙の音ばかり」
「墓地から戻ってきても一人」
 山頭火も、破調の人です。
「何を求める風の中ゆく」
「うしろすがたのしぐれてゆくか」
 さて、あなたも自由律を試してみませんか、という、近藤さんの提案。吐息を吐くように言葉にする、と表現しました。うーむ。かっこいい!やってみたい! でも、私にはちょっと無理。
 あなたはいかがですか?一度、殻を破ってみるのも面白そう。リズムから自由になっちゃいましょうか。

しあわせの五・七・五 川柳な人々

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