中之島カウントダウン!

11月最後の「しあわせの五・七・五」となりました。
 あまりに早い時の流れに、近藤師範が言いました。
「時間よ止まれ〜♪」
(実は、近藤師範は永ちゃんのファンなのだ!)
 
 来年1月24日(日))に開催される「初春・近藤流健康川柳の集い」では、年間大賞が決定しますが、そのノミネート作品は12句。各月一句、毎日新聞紙上に月間大賞として掲載された方たち12人が、中之島の大阪市中央公会堂の最前列にズラリと並びます。
 今年はすでに10人の方が決定しています。そして11月分は選考が進んでいるところで、間もなく決定という運びです。
 そうなると、皆さんにこれから狙って頂くノミネート枠は、あと一つ。
 ラストチャンスをつかんで頂くために、近藤師範にアドバイスをもらったところ、答えは「力むな」。
近藤さんは「おてんとさまが、降ろしてくれる」。
思わず、ほんまかいなあ?と疑いますが、確かに誰でも、川柳の芽のようなものは、天から与えられるかのように、ふっと気づいているのでしょう。
要は、それをキャッチするか、ぼうっと見過ごすか、の違い。
折角の芽を大切にするためには、まず、メモしましょう。覚えていられる、なんて自分を過信するのは禁物です。思いついた句は、とにかく誰かに勇気を出して、披露しましょう。そうして、相手のどんな言葉も、受け入れてみましょう。きっと推敲に役立つはずです。
どうか、あなたもラストチャンスに向けて、あなたならではの一句をお送りください。

次回12月5日(土)と12日(土)は「しあわせの五・七・五」もスペシャルウィークです!プレゼントをご用意していますので、メモの用意をしてお聞きくださいね。
中之島の集いへのご参加募集も4日からお知らせします。

近藤さんのラジオエッセイ「しあわせの風景」

 「夜眠るときに悩みがないことが、しあわせというものではないか」
 これは、ガンを患った、ある女優さんの言葉だそうです。確かにそうかもしれません。思い悩みながら夜を過ごすと、朝目覚めたときの気分がどうも冴えない、という経験はどなたにもあることでしょう。
 でも、そんな朝をも、私たちは生きていかなければいけません。そのあとに続く一日と向き合っていくために、近藤さんは意識的に準備行為をするそうです。
 近藤さんは、それを「朝のルーティン」と呼びます。
 
 ラグビーの五郎丸選手の姿からすっかり馴染みの言葉となった「ルーティン」。
五郎丸選手らのメンタルコーチを務める、スポーツ心理学の専門家によれば、いつもの決まった儀式をすることで、連続する動作に集中できるのだそうです。
心の外には、大きな歓声などの音が存在します。また心の内では雑念や不安があります。それら、不要なものをシャットアウトして、キックに集中することができるわけです。
 一方、近藤さんも朝のルーティンは、こんな具合です。
まずは、林檎をかじりながら朝刊を読む。
次に、仏壇に向かって般若心経を唱える、コーヒーを淹れて、供える。お花を取り替える。
そしてベランダの植物に水をやる。
ここまでで小一時間かかります。時間とともに、心が整ってくるのだそうです。 
さらに、散歩です。自然の中に身を置くと、近藤さんは「自然のありのままの姿、人間の不自然な姿」を思い知らされると言います。
自然は、季節に逆らいません。あるがまま。
人間は、様々なものに抗います。これって、あるがままじゃありません。

おしまいに、近藤師範が、谷川俊太郎さんお一篇の詩を紹介してくださいました。
「インクの匂う新聞の見出しに変わらぬ人間のむごさを読み取るとしても
朝は今、一行の詩」

「いい夫婦???」

「豚まんで機嫌今でもなおる妻」
 なんだかなあ。まるで私のことを言われているみたい。
 そうなんですよ、たかが豚まん一個というなかれ、これがあるだけで機嫌がなおってしまう自分が、ああ、なさけない。
 
 こんなふうに夫婦川柳に食べ物が登場するケースもあれば、第三者が出演する場合もあります。
「お父さん散歩させてと犬に言う」
犬を散歩させてほしい、と夫に言う代わりに、犬に夫の散歩を頼む、という逆転の発想です。
 でも、この川柳から感じられるのは「いい夫婦」の姿だよねえ、と近藤さん。
 では、こちらはどうでしょう?
「歯ブラシだけなぜか並んで仲が良い」
 これはもう、オノロケ川柳だよ、と解説してくれる近藤師範。歯ブラシというのは、文学作品で男女の仲を表現するときにしばしば用いられる小道具なのだそうです。
 確かに、よほどの仲でなければ、二本の歯ブラシがひとつのコップに立って「CHUー」なんて状態にはなりませんものねェ。
 
 近藤さんは言います。
男と女、いろいろなことがある。長い時を越えてでやっていこうとすれば、過去と現在を比べないことだ、と。「あの頃はよかった」とは言わないってことですね。
そして、「今」に集中。人間は、15分間なら集中できるようにできているのだそうですよ。
だから「一生」を織り上げると思わなくていいのです。
相手との「今」を織り上げる。この15分間を織り上げる。

もうすぐ、11月22日、いい夫婦の日がやってきます。

発表! 10月の月間大賞!

 10月の月間大賞発表の朝でした。
 今回、近藤師範が最後まで迷った、という作品が、二句紹介されました。
 まずは、三宅一歩さんの一句です。
「時々は妻を名前で呼ぶスリル」
 いつもは奥さんのことを「おい」とか「なあ」なんて呼びかけしかしていない男性が、何十年ぶりに名前を呼ぶとなれば、そりゃどんな反応が返ってくるやらドキドキでしょう。
 もうひとつは、徳留節さんの川柳です。
「神様が許して妻が許さない」
 可笑しいですよね。そこまでの存在なんですね、奥様は。
 こんな優れた夫婦川柳たちを抑えて、月間大賞を射止めたのは、茜苺さんの作品でした。
「川柳は言葉のおならみたいやな」
 近藤さんは、川柳とは生活の隙間から生まれるものだ、と日頃語っていますが、この作品は川柳の本質をうまく言い当てていますよね。様々な日常があわさって、作者の身体を通してプッと現れた感じが、とてもいいと近藤さんは笑います。
 おならの話題から、近藤さんのお父さまの思い出話に広がりました。師範が幼かった頃、お父さんと一緒にお風呂に入っていたときのことです。おならのブクブクに、お父さんはすぐさま一句ひねってくれたそうです。
「おならして熱いとお湯を掻き回し」
 勝重少年は、この一句がだいのお気に入り。他に多くの作品が同人誌で発表されていたのに、そうした作品ではなく、この一句だけを覚えているのですって。
 おならは、近藤さんにとって、切っても切れない存在、クサイ縁なのだそうで。

しあわせの五・七・五 川柳な人々

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