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スタジオ日記
ミュージカルは楽し!

11月28日(金)
先日、MBSの隣にある梅田芸術劇場メインホールで、宝塚のOGによる世界で初めての女性だけのミュージカル『シカゴ』を観ました。伝説の振り付け師故ボブ・ホッシーが演出・振り付け・脚本を手がけた『シカゴ』は、1975年のブロードウェイの初演時は、同じ年に開幕した『コーラスライン』に話題も賞も独占され完敗したものの、1996年にリバイバル上演されて復活。いまだにブロードウェイでロングラン公演を続けていて、かつてのライバル『コーラスライン』どころか、『キャッツ』も抜いて今月23日には『オペラ座の怪人』に続く歴代2位の7486公演の記録を達成しました。2002年には映画化されて、翌年のオスカーを6個も獲得したのです。

その『シカゴ』は日本でも何度も上演されていますが、今回は初めて宝塚OGの女性だけによる『シカゴ』だったのです。僕が観たのは初日の公演で、映画でリチャード・ギアが演じた、敏腕弁護士ビリーに峰さを理、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じた踊り子ヴェルマに水夏希、映画公開時僕のお気に入りだったレニー・ゼルウィガーが扮したロキシー・ハートに朝梅ひかるというキャスティングでした。メインの役は他に和央ようかさん、麻路さきさん、姿月あさとさんといずれも宝塚でトップをつとめたOGの皆さんで、11月30日(日)まで日替わりキャストの公演が行われています。さすが元トップだけあって、歌も、踊りも、演技も素晴らしく、時にロキシー役の朝海ひかるさんのキュートな存在感に魅せられました。「女性だけの違和感」も全くなく、以前ブロードウェイ・キャストの『シカゴ』を東京で観ているのですが、それにひけを取らない出来映えでした。もう公演は残りわずかですが、ミュージカルに興味をお持ちも方にはお薦めの舞台です。

さて今週11月30日(日)の『伊東正治のミュージック・バル』は劇団四季のミュージカルにスポットを当てます。現在全国で公演中の『ジーザス・クライスト=スーパースター<エルサレム・バージョン>』。1969年、イギリス・ロンドンで21歳の作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと、25歳の作詞家ティム・ライスが「イエス・キリストの最後の一週間」を大胆な発想で作り上げたミュージカルです。当時は「ロック・ミュージカル」と言われました。劇団四季は1973年に<ジャポネスク・バージョン>を、1976年には<エルサレム・バージョン>を初演しています。今上演されているのは、急斜面舞台を用いてイスラエルの荒野を表現する<エルサレム・バージョン>。今回ユダを演じている、四季のベテラン俳優芝清道さんに12月5日(金)から14日(日)まで行われる京都公演への意気込みを聞きます。

なお今週は「月間CDアルバムプレゼント」の当選者の発表を行いますが、生放送でお送りしますので、当日リクエストいただいた方もまだ応募していただけます。リクエスト・メッセージをメールでお寄せ下さい。お待ちしています!

完走しました!

11月25日(火)
先日の神戸マラソン無事完走しました。先月の大阪マラソンから一ヶ月経ってない時期に再びフルマラソンを走るのは、想像以上にきつかったです。でもどちらも抽選が当たる幸運を無駄にする訳にいかず、無謀と知りながらも神戸の42.195キロに挑戦しました。タイムや初めて走った神戸マラソンの感想などは11月30日(日)の放送で詳しくお伝えしますが、番組ホームページに多くのリスナーの皆さんから激励のメールをいただきました。ありがとうございました。

健さん逝く

11月20日(木)
俳優・高倉健さんが亡くなりました。今月10日に死去されたことが、今週はじめに発表されると全てのメディアが大きく取上げました。当番組は音楽番組ですので、23日(日)の放送で健さんの歌をかけ、僕自身の健さんへの思いを少し語ろうと思っています。僕の年では、1960年代の任侠ものはリアルタイムでは観ていませんが、何本かは大学時代に名画座で観た記憶があります。その頃の映画館は静かでしたが、60年代後半の映画館は若者たちで満員となり、映画のラストに殴り込みに行く健さん演じる主人公に「異議なし!」の掛け声がかかり、劇場は異様な空気に包まれたといいます。そして映画が終了して映画館を出る観客は「肩で風を切る」主人公に成りきって街に繰り出しました。その足で街頭デモに参加した若者も多くいたのです。しかし僕が大学生になった70年代、東映は「任侠映画」から『仁義なき戦い』などの「実録路線」に舵を切り、その後健さんは東映を去ります。僕が健さんの新作映画を封切館で観たのは、フリーになってからの主演映画『君よ憤怒の河を渉れ』でした。以来『幸せの黄色いハンカチ』、『野生の証明』、『動乱』などほとんどの出演作品を観ています。そして最後の作品となった2012年の『あなたへ』までの中で、どの映画が僕の心に残っているかは番組でお話します。その他23日は、ブラッド・ピット主演の戦争映画『フューリー』をご紹介し、クイーンのラブソングを収めたニューアルバム『QUEEN FOREVER』からマイケル・ジャクソンとクイーンが競演したナンバーをお届けします。お楽しみに!

快挙でした。

11月17日(月)
先週はイギリス・ロンドンで行われていた、テニスの『ATPワールドツアー・ファイナル』での錦織選手の活躍に日本中が沸きました。
僕も深夜に放送されたジョコビッチとの準決勝の中継は生で観て、久しぶりにテニスの試合で興奮しました。第1セットは圧倒された錦織選手が2セット目を獲って、第3セットの第1ゲームで40対15とブレークポイントを握った時はこのまま勝つかと思いました。しかしここで錦織選手がミスをしてしまい、それ以降立ち直れないまま6対0で第3セットを落として敗れました。解説の松岡氏も、試合後の本人のインタビューでも「あのゲームを落としたのがポイントだった」と語っていました。それほど大きなゲームだったんですね。もしあの試合に錦織が勝っていたら、決勝でフェデラーが怪我で棄権したので、優勝していたんです。しかし日本人として初めてファイナルに出場したばかりか、ベスト4まで進出したのは快挙です。彼はまだ24歳。これから何度でも世界一になるチャンスはあります。
ところでこの大会、正式には『バークレイズATPワールドツアー・ファイナライズ』と言うそうなんです。選手の後ろの水色のフェンスにBARCLAYSと書かれていたので懐かしいかったです。実は1989年から91年、ロンドンのBBC(英国放送協会)の日本語部に出向してイギリスに住んでいた時、メインバンクがバークレイズ銀行だったのです。給料の振込み先でカードや小切手(これまた懐かしい!)を使ってました。バークレイズは総資産世界2位、イギリスでは1位の金融グループで、有名なのはイギリス最大のサッカーリーグ、プレミアリーグのスポンサーであり、2009年からこの大会の冠スポンサーもしているそうです。莫大な優勝賞金に加え、出場選手一人ごとに一台の運転手付きの高級車を貸与し、市内の高級ホテルから会場までは貸切の船でテムズ川を送り迎えするなど、贅沢なマネージメントも納得です。ただ日本の中継では一度も冠スポンサー名は言わなかったような・・。まあ些細なことですが。

パリの香りを

11月13日(木)
先週のゲスト、ばんばひろふみさんと高山厳さんへの反響が多くありました。お二人のトークと歌に共感を覚えて下さったリスナーの皆さんから沢山のメールをいただきました。60歳を過ぎてもまだ自分たちの音楽を求め、一人でも多くの方に歌を届けようと活動する、ばんばさんと高山さん、そして「ブラザース5」のメンバーにエールを送ります。

さて今週16日は、その「ブラザース5」よりも、永きに亘ってステージに立ち続けている歌手の方をゲストにお迎えします。
シャンソン歌手の出口美保さんです。昨年デビュー45周年を迎えられ、新装なったフェスティバル・ホールで記念リサイタルを開かれ、
今年も11月27日(木)に同じくフェスで、「リサイタル2014 出口美保」のタイトルでコンサートを行われます。大阪生まれ、大阪育ちの出口美保さんに、歌手のなった意外なきっかけや自ら構成・演出を手がけられる今年のステージなどについて伺います。勿論、パリの香りのするシャンソンもお届けします。お楽しみに!

秋は映画が面白い!

11月7日(金)
大阪マラソンは何とか完走しましたが、過去2回参加した時に比べて、「しんどさは最高、タイムは最低」でした。自分なりに失速した原因を考えていますが、そんな悠長なことを言ってられないのです。今月の神戸マラソンを初めて走るからなのです。実は大阪マラソンも神戸マラソンも抽選に当たったのです。大勢のランナーが抽選に外れて涙をのんでいる中、今年の運を全て使ったかのような幸運です。前のレースの疲れを癒しながら、次のレースに備える。川内選手並みのハードスケジュールです。もっとも彼の場合は、毎週のようにレースに参加してますが。大阪のリベンジなるか、後日報告します。

今週は映画の試写会に足繁く通いました。フランスの名女優、ジュリエット・ビノシュが戦場カメラマンを演じる『おやすみなさいを言いたくて』、ブラッド・ピット主演の戦争映画『ヒューリー』、『ぶどうのなみだ』の三島有紀子監督の新作で、主演は中谷美紀の『繕い裁つ人』。ここ2.3年で一番はまったテレビドラマの映画化『深夜食堂』。そして少し前に観た作品では宮沢りえ主演『紙の月』。どの作品もしっかりとした作りで、順次番組でご紹介していこうと思っていますが、5本の作品の内、女性が主人公なのが3本でした。そしてどの主人公も家族や社会とどう折り合って生きて行くかを問い続けるようなストーリー。愛や恋に悩む女性像ではないのです。時代を映しているのでしょうか。3本に共通しているのは主演女優の演技が素晴らしいことです。『深夜食堂』は主人公はテレビと同じく小林薫ですが、どちらかと言うと女性の登場人物(つまり「めしや」のお客さん)にスポットが当たっています。中でもご贔屓女優の多部未華子が瑞々しい演技を見せているのが嬉しかったです。(MBSテレビの『深夜食堂3』も日曜深夜0時50分から放送中です。是非ご覧下さい!)そして5本の映画の中で『ヒューリー』だけが唯一「男の映画」です。第二次大戦末期、ドイツに攻め込んだアメリカ軍戦車部隊の兵士の話で、子供の頃にテレビ映画『コンバット』や『ギャラントメン』に夢中になった中高年男性はワクワクするような場面が繰り返されます。最新の映像技術で見せられる戦闘シーンは凄過ぎますが、戦車部隊を指揮する軍曹に扮したブラピの演技はよかったです。昨年、プロデューサーを務めた『それでも夜が明ける』でオスカーを受賞したブラッド・ピットが、自らの演技で念願のオスカー像を手に出来るかですね。

さて9日の『ミュージック・バル』は、歌手のばんばひろふみさんと高山厳さんをゲストにお招きします。お二人が出演された映画、『ふしぎな岬の物語』のプロデューサー、吉永小百合さんについて、杉田二郎さんらと結成したバンド「ブラザーズ5」についてなどを伺います。そして一本映画をご紹介します。それも一筋縄では行かない「骨のある映画」を。タイトルは『嗤う分身』。原作はロシアの文豪、ドストエフスキーです。奇妙な世界で惨めな日常を送る主人公の若者の前に、ある日突然「もう一人の自分」が現れる。
イギリスの新星、リチャード・アイオイアディ監督が観る者を不思議な世界に誘ってくれます。『秋は映画が面白い』お楽しみに!

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