番組内容

マンゴー栽培についての説明を聞いたところで、小玉さんから「じゃあ、食べてみますか?」

もちろんですとも! どれがいいですか?とハウス内のマンゴーを見回しながら言う小玉さんに、思わず「おいしいのがいいです(笑)」と、本上は本音をポロリ。
いただく前に、収穫したてのマンゴーを持たせていただきました。
見た目から想像していたよりも、随分ずっしり感があります。それに、なんとも言えないあま〜い香り! これはおいしいに違いない、と確信めいた気持ちになります。










※手のひらより少し大きい、完熟マンゴー。
見事な朱色が、南国の太陽を思わせます。









※手に取ったマンゴーの香りを思わずかいでみる本上。皮の上からも、芳醇な甘さを感じさせてくれる香りに、酔いしれそうです。

完熟のマンゴーは、1個あたりだいたい350〜400グラムくらい。 いよいよ、カットしてもらいます。
種を挟んで左右をそいで、格子状に切ってそらせる。食べやすいように、こういう切り方をするそうです。
さいの目にカットされたマンゴーは、とにかく色が美しい! 見た目からも、瑞々しいのが見た感じでわかります。そのまま見ていると、どんどん果汁があふれ出してきそうな!
まだ食べてもいないのに「はぁ〜、なんという幸せなことでしょう!」とウットリし始める本上。

では、完熟のマンゴーをいただきます。
「うわっ! おいしすぎてどうしていいかわかりません!」一口頂いただいただけでも、本上のこの感想。とにかく甘くて甘くて、口の中で独特の繊維感を感じることなく、トロリと溶けていくようです。










※オレンジ色の鮮やかな色が完熟の証。甘みも果汁も、1つのブロックにギュッと凝縮されている感じがします。








※いよいよ、いただきます。口に運んでも、すでに本上を虜にしている甘い香りに、なかなか口を閉じられません。ポトリと落ちるまで待つからこそ、この甘みが出るのですね。

ビニールハウスを見せていただいて、お話をお伺いし、そして試食。
時間と手間をかけて、本当に慈しむようにマンゴーを作っているのだというのをしっかり身体で受け止めた本上。
そんな彼女を見て、小玉さんも「あとに果肉が残らないでしょ」と少し自慢げで、とてもうれしそう。

ちなみに、完熟マンゴーには贈答用として立派な箱にはいっているものから、割と安価なものまでありますが、高価なものはどのくらいの価格になるのでしょう?
「出回り価格では1個5000円くらいというのが贈答用の一派的な価格でしょうか。家庭向けでは、若干傷があるものとかでも1個2000円くらいですね」と小玉さん。
なんと、今年は初セリのご祝儀価格で、ほかの農家のマンゴーでしたが、2個30万円という値段も付いたそう!

それだけ立派で、高価なフルーツとなっている宮崎の完熟マンゴーですが、それらの中でも、ずば抜けた存在のマンゴーがあります。それが「太陽のたまご」。
宮崎県産の完熟マンゴーの中でも一番高級なものです。
その基準は重さ350グラム以上、糖度が15度以上というもの。
小玉さん曰く「糖度は見た目や機械では測れないので、光センサーで見分けて、太陽のたまごになるのか、完熟マンゴーになるのか分けられていきます。だから太陽のたまごと名の付いたマンゴーを買われた方は、その時点で15度以上が確約されているんです」とのこと。

つまり「太陽のたまご」の名前が付いている完熟マンゴーは、手にした時点でとびっきり甘いことが約束されている素晴らしいフルーツなのです!










※完熟になったといっても、その時点で「太陽のたまご」になるかどうかは分からない。小玉さんも、毎回ドキドキするのだそう。

ちなみに太陽のたまごができる確率は全体の15%前後。ものすごく厳しい基準をクリアしないと、この称号はもらえません。
小玉さんが「お客さんからよく“太陽のたまごをください”と言われるのですけど、収穫してみないとわからないんですよね」というように、 基準が厳しいだけでなく、たとえ重さをクリアしていても、糖度を測定してみるまでは「太陽のたまご」になれるかどうかは不明。
しかも、前年に太陽のたまごがたくさんできた木からといって、同じ木から今年も、というわけにはいかないそうです。

「マンゴーの木というのは結構やんちゃ坊主で、なかなか言うことを聞いてくれない。昨年と同じようにカレンダー通り同じ温度で同じように水をあげても、同じものはできないんです。毎年そのときの温度、湿度など試行錯誤しながら管理してあげないと、いいものにならないんですよ。日誌通りにやっても無理ということですね」
小玉さんはさらりとそう言いますが、過去のデータ通りに作れないものほど、大変な作業はないと思います。

Director’s voice [宮崎産完熟マンゴーの現状] 日本国内のマンゴー収穫量は、2011年のデータによると約3200トン。そのうち宮崎産は約1100トンあり、全体の約1/3を占めています。1位は沖縄県の約1620トン、3位は鹿児島県で約460トンです。この3県で国内生産の9割以上を占めていますが、国内の消費量をはまだまだ輸入マンゴーが多く、2011年のデータでも、メキシコ、フィリピン、タイの3か国だけで輸入量は約6600トンと、国内生産量の倍以上となっています。 このような現状のなか、国内産は年々収穫量が少しずつ上昇。小玉さんの農園がある南郷町では現在14名のマンゴー農家がおり、作付面積は約5ヘクタール。宮崎県下で最もマンゴー農家が密集している地域となっています。

しかし、作付面積、収穫量ともに上昇はしていますが、価格は、ひと頃に比べて緩やかに下降傾向。栽培の手間、燃料費の高騰などを考えると、宮崎のマンゴー農家はこれから厳しい状況になることも考えられます。
【プロフィール】
小玉広明さん、章子さん
会社勤めを経て、家業の農業を継ぐ。しかし牛が苦手だったこと、友人の農家にマンゴー栽培を進められたこともあり、9年前からマンゴー農家に転身。 現在は奥さん、息子さんと3人で3棟のビニールハウスを使ってマンゴーを栽培している。