番組内容

桃栗3年というものの。おいしいモモは3年では育たない!?

和歌山県紀の川市桃山町にやってきました。
大阪の梅田から1時間半ほど南、和歌山県紀の川市の桃山町にやってきました。
このあたりは一面モモの木が広がっていて、ホントのどかなところです。
お邪魔したのは、モモの木にたくさん袋がかかっている収穫前の時期。
木の下に銀色のシートがかけてある場所もあります。

モモの葉はシュッと細く、実はぷっくり丸く。
右も左もモモの木畑、いくつか青い実が落ちていたり、木々の間にトウモロコシが植えてあったり、木は棒で支えられていたりといろいろな顔を見せるモモ畑を、本上は奥へ奥へと歩いて行きます。

※紀の川と山に挟まれた平坦な場所に、たくさんのモモの木が植えられています。街を歩いていると、河原の上にモモ+炭を発見! 和歌山ならではですね。

モモの実を下から見てみると、下まで袋がかぶさっているわけではないことに気付きます。
下が開いていて、丸い傘のようです。

畑の奥に、モモ農園のご主人、宇田光行さんがいらっしゃいました。開口一番、本上の素朴な疑問…。
「桃栗3年柿8年と言いますけど、モモは木を植えてから実が収穫できるまで、だいたいどのくらいかかるものなのですか?」









※さっそく宇田さんからモモの説明を受ける本上。あたりにほのかに甘いモモの香りが漂っているからでしょうか、本上はにっこり笑顔で取材を続けていました。

宇田さんによると、8年から9年はかかるとのこと。
モモを苗から植えて大きくして、3年したら花が咲くので、そこから接ぎ木をして畑に植えるそうです。

1本の木で250個くらい収穫できて、大きい木だと300〜500くらいの実が付くというから驚きですね〜。
花はたくさん咲くのですが、そこからいいものだけを残し、ほかは落としてしまいます。

本上の目の前にあるのは「白鳳」という品種。
その先に、少し赤い「日川白鳳」があります。
さらに奥には「まさひめ」、その横に「清水白桃」と、全部で5,6種類のモモを作っているそうですが、なぜこれだけ?と訪ねると、それぞれ味も食感も全部違うから、と宇田さん。

ちなみに「日川白鳳」は中の種がちょっと小さくて、味は、早稲種としては最高だそう。
だから桃山町では、早生品種としてこの「日川白鳳」を作っています。









※ モモの話になると、元気な声で宇田さんは話し始めます。この畑だけでもいろんな品種があることは、説明を聞いて知りました。

畑の隅っこで育ち始めている苗木を見せてもらいました。
モモの木の寿命は20年ほど、だから収穫するためのモモを作りながら、その横で苗も育てているんですね。

宇田さんによると、桃山町のモモづくりはまさに適地適作。
この辺りの土壌はものすごく水はけがよく、200ミリ雨が降っても、1時間もすると、畑に水が残っていないのだとか。
砂地が、モモの成育にはいいということなんですね。


Director’s voice [全国にある、モモの名産地。] 農林水産省のデータによると、モモの生産高全国1位は山梨県で、全国の収穫量のうち、4割以上を占めています。福島県、長野県と続き、和歌山県は全国4位の名産地です。ベストテン内には岡山県や岐阜県、香川県も入っていますから、結構いろんな場所で作られているんですね。山梨県は宇田さんの農園でも作られている「日川白鳳」が有名品種、福島県は「ローヤルピーチ」が全国的にも人気で、なんと献上品! しかしよ〜く考えると、地域名を冠して有名になっているのは、桃山町で作られている「あら川の桃」くらいではないでしょうか。 桃山町で作られているモモすべてが高品質、と言うことかもしれませんね。 のどかな風景の中でモモづくりをする桃山町。 あまりにものびやかな環境なので、桃源郷とも評されているそうですよ。




【プロフィール】 16歳からモモづくりを始め、以来60年モモひと筋の宇田光行さん。堆肥もすべて自分で作り、収穫も自分の眼で見て、いい状態のものだけを朝一番に収穫するというこだわりを持つ。