番組内容

こんな急斜面に梅林!?究極の梅が実る山中へ

今回お伺いしたのは、和歌山県の西牟婁郡上富田町。
大阪市の梅田からは2時間半ほど南に行ったところで、目的地はというと、本当に山の中! と言った感じです。
道がくねくねしていて、遠くに山が見えていて、自然の真ん中にいる感覚を本上は肌で感じながら梅林へと向かいます。
しかし、こんな山中に梅林なんて…。

と、道が大きくカーブしている場所で、梅農家の深見晴彦さんにお会いしました。

挨拶もそこそこに、本上はさっそく質問を投げかけます。
梅林というと平らな場所にあるもの、と思っていた本上。
斜面に林があったのにも驚きですが、なんとその林、雑草だらけ!









※深い山の谷間に、深見さんの梅林があります。といっても、一見ではただの山ですね。よ〜く見ると所々に青いネットのようなものが。その場所が梅林です。

「ここの樹は、もともと梅の実が落ちてそこから育ってきたものなんですよ」と深見さん。

和歌山の梅と聞くと南高梅を思い起こしますが、有機栽培している深見さんのところで収穫できる梅は南高梅とは違うそうです。
ここで収穫された梅は塩だけで漬けたのち、深見梅店で有機梅干として販売されています。
うっそうと茂っている梅林の樹は、今年で樹齢10年くらいのもの。
地面には黄色く熟してぽとぽとと実が落ちています。











※梅林の地面には、あちこちに熟し切った梅の実が落ちていました。










※斜面に梅林がある、という事実に戸惑った本上。その理由を深見さんに尋ねます。

梅林の中で話は盛り上がり、深見さんが製品化されている梅の話に…。 聞くところによると、 深見さんのところで作っている梅干が、 なんと世界で初めてモンドセレクション金賞を受賞、 しかも8年連続で受賞されているそうです。
その梅干の名前がフルーツ梅干!

「フルーツと梅干って、結びつきにくい気がするんですけど。どんなものなんですか?」

深見さんによると、深見梅店のフルーツ梅干は、海外の方にも食べてもらえるように塩分を6%までカット、ハチミツや化学調味料による味付けはせず、フルーツの味わいで楽しんでもらおうと作ったものだそうです。
「フランスのミシュランの星付きレストランでも食材として使われているんです。
有名なイタリア料理のシェフ・落合さんも梅干が苦手だったんですけど、このフルーツ梅干をきっかけに食べられるようになったんですよ。

梅干が苦手な人でさえもおいしいと食べるようになる梅干。
なんだか魔法みたいですね〜。
あとでお店にお伺いするので、試食が楽しみです♪

深見さんと本上は、だんだん梅林の奥へ入っていきます。
梅林の中の道は結構な斜面、ここでの作業はなかなかに体力がいることなのでしょうね。

奥の方まで入ってきて、梅の樹にブルーの網みたいなものが付いているのを発見した本上。
「このネットを地面に敷いて、実が熟すまで待ちます。熟してネットに梅が落ちたものを収穫し、漬けるんです」と深見さん。

※梅林の入口から奥までずっと、梅の樹に青い網がかけられています。

その網の上には、完熟の梅がポツポツと。

え? 梅は樹から収穫するものじゃないんですか?
どうやら深見さんの梅には、いろんな驚きが隠されているようですね〜。

Director’s voice [梅王国、和歌山の実力。] 和歌山の梅の生産量は全国一、というのは皆さんご存知だと思いますが、 では、どれくらいのシェアがあるかは知っていますか? 農林水産省が発表した2012年のデータによると、栽培面積は全国の梅栽培面積のうち約31%、収穫量はなんと約61%を占めています。1960年からずっと、全国1位。 梅にもいろんな品種がありますが、和歌山県の梅といえば南高梅。おいしい梅の代名詞ですが、その人気によって、この数年で唯一栽培面積、収穫量が増加しているそうです。

さて南高梅、なぜこんな名前かご存知ですか?
南高梅は、旧上南部村(現在のみなべ町)の高田貞楠という人が“内中梅”の苗を購入して育てたのが始まりだとされています。
じゃあ、南部の高田さんで南高? いえいえ。
その後、在来品種から優良なものを選抜するために優良品種選定委員会が発足、 特性調査を経て、南高梅は優れた品種として選ばれました。
このとき特性調査を実施したのが南部高校、つまり南高。
そう、これが名前の由来でした。





【プロフィール】 昭和15年から続く梅農家の三代目。 3年を費やして創り上げた「フルーツ梅干」で、梅干のような食品では無理だといわれていたモンドセレクションで、見事金賞を受賞。そこから8年連続で受賞を続けている。 有機栽培の梅、独特の製法など、こだわりは数知れず。

【深見梅店】
http://www.fukami.co.jp/