番組内容

ほかの人が手がけていない梅干しづくりを

梅を干す工程を梅農家さんが担当し、その味を工場で調えるという梅の製品化。そんな話をしながら、深見さんと本上は工場の奥へ。
ここで梅を漬け込んでいる、と見せてもらったものは、全部蓋が閉まっている大きな箱。

重しを外し、中を見せてもらうと、そこには梅がギッシリ!
隙間なく詰まった梅のキレイさに、本上は感嘆してしまいました。

漬け込むための液は濾過器で不純物を取り除き、使っていて、液の調合はもちろんオリジナル。
取材時に見せていただいたものは、7月中旬に完成するとのことでした。

ただでさえ柔らかい完熟梅がこれだけギッシリ梅が詰まっていると、確かに手作業じゃないと無理ですね。
見せていただいてよく分かりました。









※深見さんがフタをよけた途端、沈んでいた「せいろ」が浮かび上がってきました。ギッシリの梅がなんだかかわいく見えてきます。

工場見学を終え、お店に戻った深見さんと本上。
ここで深見さんと梅について、お話をうかがってみました。

代々梅農家だった深見さんにとって、梅は生まれたときからずっとあるもの。
三代目として梅干づくりに関わることになり、一つのこだわりが生まれたそうです。

「人がやっていないことをするのが大切だと思います。今は何でも手に入る時代。そんな時代だからこそ、人が作っていないもの、隙間を狙ったものが大事だと思います。そうやって誕生したのがフルーツ梅干です」

いよいよ試食。金賞の味は…

待っていました! いよいよ試食タイムです。
深見さんのこだわり、試行錯誤が生み出した珠玉の梅干はどんな味なのでしょう。

と深見さんが個包装された梅干をたくさん持ってきてくれました〜♪

袋の中に入っている「フルーツ梅干」は、実にキレイな色。
それに艶やかで、本当においしそう。

柔らかいのでそぉ〜っとお皿にのせ、いただきます!









※見るからに柔らかそうなフルーツ梅干。口に含むと、その優しい甘さがふんわり広がります。


確かにフルーツと言われるのがよく分かるほど瑞々しくて、爽やかな甘みも感じられます。
梅干というと、酸味や塩分が強いイメージがあるのですが、これば別物、本当にまろやかで繊細な味わいです。

「調味料を使うと、割とおいしくは仕上がるんです。
でも調味料を使わず、梅の本当のよさを引き出しながら薄塩にしたかったんです。バランスが難しかったですね〜」

試行錯誤の末の逸品、堪能させていただきました!











※店内には、モンドセレクションのゴールドメダルが飾られていました!

Director’s voice [和歌山の梅、その歴史。] 奈良時代以前に中国から伝わり、平安時代には薬用、鎌倉時代には縁起物、戦国時代には携帯食として日本人の生活に取り入れられてきた梅干。
本格的な栽培が始まったのは江戸時代だと言われています。
現在梅の産地として知られる和歌山県の田辺、みなべ地域は土地がやせ細っていて、 作物があまり育たない土壌でした。
だから免租地として扱われ、農民たちが梅を作り始めた、というのが定説のようです。
その後、明治時代の日清・日露戦争、第二次大戦中で共に軍事食として奨励されたことが、現在の規模になる礎となっています。
第二次大戦後の食糧難で、梅の樹を伐採してそこにサツマイモを植えるなどしたために生産量がしばらく激減するのですが、昭和30年代には生産量が増加に転じ、さらに南高梅など優良品種の登場で、国内随一の産地となりました。





【プロフィール】 昭和15年から続く梅農家の三代目。 3年を費やして創り上げた「フルーツ梅干」で、梅干のような食品では無理だといわれていたモンドセレクションで、見事金賞を受賞。そこから8年連続で受賞を続けている。 有機栽培の梅、独特の製法など、こだわりは数知れず。

【深見梅店】
http://www.fukami.co.jp/