番組内容

秋晴れ、秋風、豊穣!黄金色に輝く里山へ

今回お邪魔したのは、兵庫県の加西市下芥田(しもけた)町。
大阪の梅田から1時間半ほど西に行った場所ですが、 昔ながらののどかな風景が広がっていました。
稲が色づき、木々も紅葉し始めています。
すぐ近くに山が迫っていて、右も左も山、ここは谷間に開けた小さな集落です。









※山々に挟まれた谷間に田園風景が広がっています。水路には山からの水が豊かに流れていて、いろいろな自然の音も楽しめました。

道の横にある畑には、冬の野菜が植えられています。
畦には彼岸花が咲いていて、手前にも遠くにも、田んぼが見えています。
稲刈りが終わっているものもありますが、キレイに輝いている稲も見えて、 そんな所を歩いているだけで、とても爽快な気持ちになってきました。

お邪魔したのが日曜日だったのですが、お祭りの準備をしていたり、 その回りで子どもの声が聞こえていたり、賑やかな里の秋。
谷からいい風が吹いていて、秋の虫の声も聞こえて。
薄いブルーの秋らしい空のもとの取材、最高です!









※大人は稲刈り、子どもは秋祭りの準備。昔ながらの里の風景が今もここにはあります。

あまりに心地よくて、のんびり歩きすぎました(笑)田んぼで農作業をされている小牧さんに声をかけてみましょう。

小牧さんの回りには、キレイに色づいた稲穂。
ちょうど収穫の時期でしょうか?

「キレイな黄金色になっていて、今がちょうど狩りどきですね」
という小牧さん。目の前の田んぼで収穫できるお米は約15俵。
30kgの袋が30袋ほどになるそうです。
もちろんここだけではなく、奥の方まで作付けしているので、これからはまさに収穫で大忙しです。











※輝く太陽の下で頭を垂れる稲穂。実りの秋ですね〜。

この時期は順番に稲刈りの作業をしているそうですが、田んぼによって稲の実り具合が違うため、田んぼと天気と相談しながら進めているとのこと。
相手は自然ですからね、その見極めも難しそうです。

ところで、ここで作られているのはどんなお米なのでしょう。
「この谷は芥田(けた)の谷といって、川は"けたがわ"といいます。
そこから芥川と命名した米を作っています。
品種はキヌヒカリで、コシヒカリの親戚みたいなものです。
味わいがあっさりした、本当においしいお米です」









※集落の中心部を流れる芥田川。魚がたくさん泳いでいて水量も豊富。山の恵みを感じます。

小牧さんのお母さんがキヌヒカリが好きで、それでキヌヒカリにこだわって作っているそうです。
「香りも良くて、とてもいいんですよ」

この辺りは昔から米作りを?
「そうですね、農家の規模が小さいので、どこも自分たちが食べる分だけ作っています。
余った分は出荷していますが、出荷してしまうとほかの地域のお米と混ざってしまうので、僕は保有米を、ほしという人に分けているんですよ」 農家の人だけが食べていたお米! 絶対おいしいに決まっていますよね〜。









小牧さんと一緒に田んぼを歩く取材チーム。畦の歩き方が上手だと小牧さんからほめられた本上、ちょっと得意げです♪

Director’s voice [下芥田川の自然環境。] 里山の風景が残る下芥田川は、一級河川加古川の支流周辺を開いた谷間の地域。 70戸ほどの小さな集落で、歩いていると日本タンポポが咲いていたり、 過泡にはドジョウやサワガニがいたり、とても豊かな自然が残っています。 ところが、ここでの米づくりは結構大変。 平地の田んぼは泥田が一般的で、一度水を張ると稲刈りまでそれほど水を足さなくて済むのですが、下芥田川はとても水はけのいい土壌のため、まず田んぼに水を張るのに一苦労。 さらに山間部のために水温が低く、その水を使っていることで稲の生育は平地の田んぼよりも遅くなると言います。 東西を山に囲まれているため、日照時間も少なめ、朝晩の寒暖の差が激しいなど、 稲作にはとても厳しい環境のようです。 それでも昔から、ここでは米づくりが行われてきました。 厳しい自然環境ゆえに、お米を人一倍世話し、たっぷり愛情を注いで育てています。 そんなところで育ったお米、間違いなくおいしいでしょうね。



【プロフィール】 下芥田のお米を完全予約制で販売するウェブサイト「里山農家のおいしいお米」を運営している米農家小牧延隆さん。昔から地元で農家が自分たちの食べる分だけ生産してきたお米を兼業農家として生産している。

【里山農家のおいしいお米】 http://www.rice-jp.com/