番組内容

里山での米づくりを次の世代へつなぐ。

小牧さんとのお米づくりの話は、まだまだ続きます。
そういえば下芥田は昔からお米づくりをしてきた、とおっしゃっていましたが、それだけのお米づくりに適している土地なのでしょうか?

「いや、平地に比べるとたくさん取れないんです。
平地に比べると7割くらいですね。
向き不向きでいうと、向いていないのでは、とも思います。
でも昔からおいしいお米があります」

と小牧さん、意外な答え。
不向きな土地でも、集落で暮らす方達は代々お米を作ってきたんですね。
「だからそのお米で村おこしができたらなぁ、とも思います」

それでも昔と今とでは、環境が変わったと小牧さんは言います。
「これだけ休耕田が増えたら自然環境も変わってきます。でもこの環境を次の世代に引き継ぐのが自分の役目だと思っています。米づくりを通してね」

小牧さんのお話の端々から、この土地と、ここでのお米づくりに対する熱意が伝わってきます。
これだけの情熱が込められたお米、絶対おいしいに違いない!










集落の用水路に流れる水はとってもキレイ。下芥田の豊かさを物語っていますね。

ちなみにこの時期は子どもたちが穂先に米を1個だけ残して、 カエル釣りをして遊んでいるそう。収穫期ならではの娯楽ですね。


「今日は日射しが強いから、今日こそ収穫してしまわないと」
そう言って、小牧さんは稲刈りを始めました。
機械で刈っても少し刈り残しが出るのですが、それは子供たちがあとから鎌で刈ってくれるそうです。 親子二人三脚、ってわけですね。

稲刈りの話を終えて、小牧さんと一緒に小牧さんの乾燥場に移動しました。

並んでいる袋に小牧さんが手を入れ、すくい上げたのは収穫したばかりの玄米。
袋から両手ですくい上げると、あらカワイイ! ハートの形をしています。
「ぼくらの真心がこもっているからですよ」と小牧さん。











※手のひらにのった玄米がハート型に!
農家の愛の証ですね。

お米の乾燥場は、今年完成したばかり。真新しい機械が並んでいますが、小牧さんのお宅ですべて導入したとのことです。
「将来的には、若い人が米作りをしたいと思えるような農業をしたいと考えていて、きれいな環境を作っていこうかと、作った場所なんです」と小牧さん。
見据えているのは里の農業だけでなく、これからの農業でもあるんですね。









※キレイに整理された小牧さんの乾燥場。

ここでお米の乾燥を40時間くらいかけているそうです。
普通は1日弱くらいなので、その倍の時間をかけているんですね。
乾燥したらもみすりをして、選別機にかけて、玄米になります。


Director’s voice [農業従事者の現状] 稲作をはじめ、農業全体における新規就農者は、平成26年現在で5万7000人ほどだったそうです。 昨年よりも少し増えています。 その中で自営業として就農したのは約4万6000人ですが、注目すべきは44歳以下が1万人強いること。 しかも、過去3年では一番多くなっています。 もちろんこの数字だけで若手の就農者が増えている、という結論は出せませんが、これからの農業は、この層を大切に育てていかなければ、と言われています。 と同時に、私たち消費者が国産の食材を食べることも重要です。 消費量が増えることで農作物の需要が増え、その分、農業従事者が必要になってくるからです。 私たちがどんなものを食べるかで、この国の産業人口にも影響が出る、なんて考えすぎでしょうか・・・。



【プロフィール】 下芥田のお米を完全予約制で販売するウェブサイト「里山農家のおいしいお米」を運営している米農家小牧延隆さん。昔から地元で農家が自分たちの食べる分だけ生産してきたお米を兼業農家として生産している。

【里山農家のおいしいお米】 http://www.rice-jp.com/