番組内容

「見るからに悪そうな」唐辛子を収穫してみる。

毎回の取材では、だいたい最後に試食タイム! というものがありますね。
もちろん今回も、とは思いますが、 なにせ激辛唐辛子ですからねぇ…。

と芥川さんより、オススメの食べ方があるとのこと。 しかも、先ほどスタッフが涙したカロライナリーパー!

「激辛一味は一般的な料理にも使えるんですけど、 意外にもアイスクリームやヨーグルトにかけるとおいしいんですよ」

え〜! ちょっと想像がつかないですね。

食べてみますか? と芥川さんが、 アイスクリームとカロライナリーパーのパウダーを用意してくれました。

では食べてみなすか、とは言いながら、恐る恐るスプーンを手にする本上。
バニラアイスにカロライナリーパーの粉をかけてみます。











※芥川さんにすすめられながらも、さすがに今回ばかりは本上、消極的です。

「耳かきほどの大きさのスプーンに、見えるか見えないか程度で十分です」と芥川さん。

いやいや、いきなりそれは…。
おすすめされた量からさらに減らして、 パウダーをアイスに乗せて、いただきます!

「それくらいであればおいしく召し上がっていただけると思います」 芥川さんはそう言うのですが…









※アイスクリームにかける量はこのくらい。試食の教訓としては、必ず混ぜて! ということ。そうすると結構おいしいと思いますよ♪

「うわっ、辛ッ!! 辛いですね、相当辛いですね、でもおいしいです」

「そうでしょ、アイスクリームは意外と合うんですよ」

「おいしいんですけど、アイスクリームだけを食べたい…」

実は本上、パウダーを上にかけたからか、混ざっているのを食べるのと違って、辛さがいきなり舌先に来てしまったようです。

思わずむせる本上でした。

ちなみに芥川さんのところで販売されているパウダーは1袋で10グラム。
一般的な家庭で、辛いのが好きな人でも、この量で2年間持つそうです。

商売あがったりじゃないですか!

「そうなんですよ、でもなかには 1か月一袋というすごい人もいるんですよ。 あともう一つ意外だったのは、 男性客が多いと思っていたら、 リピーターは女性の方が多いってことですね」









※これが芥川さんのところで製造、販売している激辛唐辛子パウダー。インターネットで購入できます。

そうなんですか! カプサイシン効果だからでしょうか。 でも、やはり刺激物なので食べすぎはよくないそうです。


唐辛子を愛して止まない芥川さんですが、 それと同じくらい、桜井市も大好きなのだそう。 魅力はどこにあるのでしょう?

「私はもともと奈良盆地の西の端の二上山のふもとに住んでいて、 三輪山に陽が昇って二上山に沈むという万葉ロマンの場所で育ちました。
陽が昇る、日本の歴史が始まった場所で商売をすればなんとなくうまくいくのかな、 と思って、ここで唐辛子を作っているんです。
田園風景が広がって、奈良の中でも一番の田舎と言われるような場所ですが、 すごく住みやすい、気持ちのいい場所なんですよ」
芥川さんによると、日暮れ前の時間の空気の素晴らしさは、 この場所でしか感じられないとのこと。
そう言われてふと振り返ると、周辺の山が うっすらオレンジ色になりつつある空に吸い込まれていました。








※奈良盆地の夕暮れはとても風情を感じました。毎日この景色が見たくて、芥川さんは桜井で暮らしているそうです。

確かに毎日三輪山が見える場所で仕事をしていると、 なんだか護られている感じもしてきますね。

最後に芥川さんから、 唐辛子好き、農業に興味がある人へメッセージをいただきました。
「桜井市は昔から材木とそうめんの街、神々が宿ると言われている街です。 人工が若干減ってきてはいるのですが、住みやすいところですし、 観光資源もたくさんありますから、ぜひ遊びに来てほしいと思います。 私の農園も見学できるようにしていますので、 いつでもお越しください」

芥川さんの農園の見学は、事前に電話で予約をすればいいそうですよ。
この光景は一見の価値あり! ですから、ぜひ出かけてみてくださいね。

見るだけでもおもしろい唐辛子、こんなに種類があることも知らないし、一つ一つの色や形が全部違っていて、それが一度に見られるというのはなかなかない場所ですよね。 そう言う本上に 「唐辛子は辛さもそうなんですが、美しさはまだまだ日本では理解されていませんから、その魅力をこれから広めていきたいですね」 と芥川さん。

芥川さんの農園では 主にインターネットで一味唐辛子を販売していますが、 毎年5月には苗の販売もしているそうです。

「もっともっと唐辛子のことを勉強して、唐辛子を扱っている方々、 加工している方々とで一丸となって、 唐辛子の魅力を発信していける活動をしていこうと考えています。
私はこれからも死ぬまで唐辛子を育て続けますから」






※芥川さんご一家と、記念撮影。お子さんも唐辛子に詳しくて、 家族がみんな芥川さんの挑戦を応援しているんだな〜、と感じました。

Director’s voice 芥川さんが唐辛子を栽培している奈良県桜井市。 実り豊かな里の風情が感じられる地域ですが、 近年は耕作放棄地も増えてきているそうです。 そこで休耕地を市民農園として貸し出したり、 日本最古の古道で知られる「山の辺の道」周辺は 景観を整備して休耕地に花の種を植えるなど、 さまざまな取り組みが行われています。 2016年に開業予定の「なら食と農の魅力創造国際大学校」には、 学生が実践研修もできるオーベルジュも誕生するそうです。 奈良県中部にあり、比較的都市部にも近い場所ですから、 新規就農にもいい地域。 新規就農者の増加や大規模農家の参入で、 桜井の農業が盛り上がるといいですね。


【プロフィール】 国内では数軒しかない唐辛子専門農家の芥川雅之さん。 「芥川農園」を奈良県桜井市で経営し、400種類ほどの唐辛子を栽培している。 独自の乾燥方法で仕上げた唐辛子パウダーにはリピーターも多い。 ウェブサイト「とんがらし芥川」で購入可能。 http://www.chilli.jp/