番組内容

「見るからに悪そうな」唐辛子を収穫してみる。

石割さんと話しながら 目の前にちらっと姿を覗かせる堀川ごぼうの姿に本上、 「いや〜立派ですねぇ」と、感嘆の様子。

すると作業を中断していた石割さんが、 ちょっと起こしてみましょうか、と堀りを再開してくれました。 しかし、ただ周りの土を除ければいいというものではありません。 「途中がちょっと細いので、順番に起こしていかないと。 傷が付いたら売り物にならないんですよ」 と石割さん。

ということは、本当に慎重に掘り進めないとだめなんですね。

「時間をかけて掘り起こさないとだめで、手仕事ですわ」

先ほど掘っているときに欠けてしまった 堀川ごぼうの先端を渡してくれました。

早速その香りをかいでみる本上。
「うわぁ〜、いいにおい。本当に土の、大地の香りですね」










※折れたごぼうに鼻を近づけ、その豊かな香りにうっとり。

石割さんが掘り進める姿を見ながら、ここの土がとてもふかふかなことに気が付いた本上。 しかも表面だけではなく、ずいぶん深いところまでふかふかです。
ここがいい畑だと、これで分かりますね。

その土を石割さんが掘り進め、また少し、堀川ごぼうの姿が見えてきました。
その姿はもう、植物ではない感じ。
木の幹のようで、神々しくもあり、ちょっと拝みたくなった本上でした。

堀川ごぼうを掘り起こしながら、石割さんがあれこれと教えてくれます。

例えば堀川ごぼうの善し悪しの見分け方。
葉っぱの数が多く、茎も太いものがいいそうです。
だから地表から出ている分だけで、よさがほぼ目安が分かるとか。









※これが堀川ごぼうの葉。茎が太くてしっかり広がっています。葉も大きいので、土の中で立派なごぼうが育っているだろうな、と想像がふくらみますね。

で、掘ってみているのが今目の前にあるものなのですが、
すぐ近くに植わっているものはまた違った太さで、
とにかく初めて見る私たちにとっては、
どれもこれも、
「堀川ごぼうが大きい」という認識しか持てず……。


ちなみに堀川ごぼうを掘り起こすには、 下へ下へと根を掘っていきます。

それを見ているうちに、 本上、いてもたってもいられなくなったようで、 掘ってみることに。

「腰いわしますよ」 と石割さんの助言も聞きつつ、 浅い所だけやらせていただくことにしました。

スコップを持ち、穴へ下りて土を掘り始める本上を見て、

「上手ですね、家で花壇か何かされているんですか? 庭いじりされているのかと思うほど上手ですよ」 と石割さん。 スコップの使い方がうまいとほめていただきました(笑)

それにしても掘れば掘るほど、 土の中に根が広がっています。 「私みたいに”へんくつ”なやつですわ」











※途中が折れて、切り口が見えたのですが、切れたところが本当に瑞々しい白さ!

「ごぼうの例えというと、黒いというイメージがあるでしょ。 ところが堀たては真っ白なんですよ」











※先端に付いた土を手で慎重に払い、ついに我々の目の前に堀川ごぼうが!

ようやく堀川ごぼう1本を掘り起こし終えました。 手に持ってみたら、ずっしり!
この見た目といい、重さといい、 本当にごぼうではなく、木の幹を持っている感じです。 石割さんはこのごぼうを一日どのくらい起こすのでしょうね。
「雨が降っていない時は何十本と起こします。順番に起こしていくと案外楽なんですよ」
いやいや、楽なんてことはないと思いますよ〜。








※ずっしりとした重さにしばし言葉を失った本上。ちなみに一般的にごぼうは一年中食べているイメージがあると思いますが、京都の場合はおせちに使うので、やはりこの時期なのだそう。
Director’s voice 日本人には昔からなじみが深いごぼうですが、世界を見てみると、 ごぼうを食用にしているのは日本と韓国、台湾くらい。 しかも韓国や台湾で食用とされているのは どうやら日本人が伝えたもののようです。 もとは中国から薬用として伝わったごぼう、 食用は平安時代頃から始まっていたようですが、 広まったのは江戸時代ごろだと言います。 また以前は関東が長いごぼう、関西が短いごぼうと、 産地によって品種も違ったよう。 最近ではごぼうというと、長いものを連想しますね。 現在主流となっているのは「滝野川ごぼう」で、 これは江戸時代に東京の滝野川付近で栽培され始めたもの。 もともと1メートル近く延びるごぼうのため、 一般的にごぼう=長いイメージが定着したようです。 ちなみに堀川ごぼうは50cm程度のものが平均的な長さとなります。


【プロフィール】
石割 照久さん
江戸時代から続く農家の10代目として、京都の伝統野菜のひとつである「堀川ごぼう」を育てている。ほかにも年間で約70種の野菜を育て、その多くが著名料理人や全国のレストラン・料亭からの求めに応じて作るオーダーメイド野菜。 京野菜マイスター認定委員会によって「京野菜マイスター」の認定も受けている。