番組内容

お箸で割れる柔らかさ!京都が育てた堀川ごぼう

さて、村田さんとのお話も終盤にさしかかり、 話題は普段食べるネギ料理のことに。

普段は焼きうどんにネギを大量に入れて、 鰹節と醤油の味付けで食べるのが一番オススメですねという村田さん。 「シンプルに、炒めて鰹節と醤油でいただくのもおいしいんですよ」









※5cmほどの長さにカットした九条ネギをどさっとプレートに入れ、じっくり炒めていきます。

このましばらく焼いている間に、ちょっとお話を聞いてみたいと思います。
いま村田さんのところでは、パートさんを入れて18名の方が 働いていて、男女比は半々くらいだそうです。
その中に、大学を卒業して村田さんの農園に就職した 長谷川さんがいました。
「食べてもらっている人の顔を想像しながら 作物を育てるのは楽しいです」 と長谷川さん。

ご実家が農家というわけではなく、高校で農業高校へ進学し、 そこで農業に興味を持ったとのこと。









※今回はネギ焼きもお手伝いいただいた長谷川さん。村田さんのところでの農業が楽しくてたまらないそうです。

長谷川さんのように、農家の出身ではないけれど 農業に従事しているという若い人が、久御山あたりには多いと 村田さん。
「このあたりは結構若い人が頑張っています」

久御山は交通の便がよく、農作物への需要も多いことが やりがいにもつながっていると村田さんはおっしゃいます。

ちなみに、料理は奥さんもお手伝いいただいているのですが、 なんと奥さんも、ご実家が農家ではないそう。
「農家に嫁ぐと大変そうだと言われるけど、 家族で一緒に仕事ができる点がいいと思います」

男女で役割分担をしながら農業をしているので、 家族で言い合うこともなく、 ご主人は仕事に専念、 奥さんは周りの従業員の人達に助けられながらやっているそうです。
「家族で作った野菜を食べられるって、すごくいいですよ」

さぁ、お話をうかがっているうちに、すごくいい香りがし始めました。
生のネギの香りとは違って、甘〜い香りと香ばしさも加わっていますね〜。
そろそろ完成のようです♪

じっくり炒めたせいでツヤツヤしっとりしてきましたけど、 水を入れたわけでもないのに水分がすごいんです。
お鍋に入れるとすごくトロッとして、 普通のネギとは全然違うそう。

いよいよネギ焼きの完成。さっそくいただきます!
香りもいいしトロトロですし、 本当においしい!
こんなに甘いんですね〜、冬のネギって。
体が温まるし、ホットプレート一枚分、一人で食べられそう(笑)









※十分焼けてしっとりしてきたら、鰹節と醤油をかけて完成!青い部分と白い部分でも、全然味わいが違うんですよ。

取材の最後に、九条ネギづくりにかける村田さんの想いを聞かせてもらいました。
「九条ネギをもっと、関東の方にも食べてもらえるように、 どんどんアピールできたらと思います。 関東の方へ行くと、食べられているのは全部白ネギですからね」

九条ネギづくりにかけては誰にも負けない、という村田さん。
村田さんにとっての久御山は、 交通の便もいいし、畑もいい畑だし、 農業するにはもってこいの場所だとのこと。

そんな農業はこの先、100年もすると 機械化が進んで、大型農家が増えているんじゃないかと村田さん。
「うちのように会社組織の農家が増えて、 一つの農家が大きくなっているんじゃないでしょうか。
農業の将来はなかなか厳しいかも知れませんけど、 食べるものだから、産業として絶対なくならないと思います」

時代と共に農作物の作り方などは変わるけど、 作っている土地は変わらない、だからやっていける。
その中で村田さんは、 若い人に技術の伝達もしていかなければ、と感じているそう。

「どんどん覚えていってもらうと、僕らも休めるようになってきます。
昔は一人でやっていると休みも取れないし、という過酷な状況でしたが、 今は教えていくことで休めるようになってきたし、 仲間でやっているので、若い人達も楽しいんじゃないでしょうか。
農業の未来を明るくしていきます」







※村田さんの農園のみなさんと恒例の記念撮影。若い方が本当に多くて、とても元気な農園という印象でした。


Director’s voice <新規就農の現状> 農林水産省の調査結果によると、 新規就農者数は、全国的に減少傾向にあるようです。 大きな要因として、 代々農家である家業を継ぐ後継者の減少が挙げられるのですが、 その一方で、 独自に土地や資金を調達して新規農業経営をスタートさせた人は、 少しずつですが、増加しています。 興味深いのは、農業へ新規参入した人のうち、 約82%が農家出身ではない、ということ。 また、就農前に暮らしていた地域でそのまま新規就農する割合が 以前より増えているのも、注目すべき点です。 働き方が多様化してきている現代。 その中で農業経営も、選択肢の大きな一つとなってるのは 間違いないようですね。


【プロフィール】
村田和弘さん
山末農園の5代目で、ネギづくり名人と言われる村田和弘さん。 13年にJA京都やましろ久御山支店に誕生した「ネギ部会」では、 部会長も務めている。