エッセイ

みんな大きくなったよ、の巻。

晩秋の畑に、だいだい色したかわいいみかんが実りました。  半年ほど前に植えた50センチほどの2本の苗木。ここから、みかんが穫れたのです。しかも、8個も。すごいでしょう? このみかんの木は和歌山の小南農園さんが送って下さったもの。以前この番組『NatureBreath』で小南農園の太田さんが栽培するブランドみかん……
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みんな大きくなったよ、の巻。

突然ですが、みなさんは苔はお好きですか?私は小学生のころから道ばたや公園の隅っこに生えている苔を撫でて楽しんでいました。細かく緻密に織られたビロードのようなホソウリゴケ。手のひらで軽く押さえるとしっかりと跳ね返してくれる、杉の葉っぱに似たスギゴケ。一見乾燥して枯れているかのようにも見える、シルバーグレーが格好いいギンゴケ……
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みんな大きくなったよ、の巻。

毎年、母の田舎、山形の庄内で夏休みを過ごします。集合するのはオジオバ、イトコ、その配偶者、子どもたち。毎年代わり映えしないメンバー……のはずですが、最近イトコ世代が出産することが多く、新メンバーの赤ちゃんが毎年増えています。 「わあ久しぶり!」「おお! 君がハルちゃん!」「初めまして〜ユイです!」「いやー、顔、一緒やん!」「サクのミニチュア版だー」「マイちゃんがお母さんになったなんて、笑えるねえ」「そうでしょう??」
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みたらし祭、の巻。

京都、下鴨神社のみたらし祭に行ってきました。
 7月、土用の丑の前後に毎年行われるこのお祭り、別名「足つけ神事」とも呼ばれているようですが、いつもは入ることのできない御手洗池に足をつけて無病息災を願うというものです。平安時代の貴族たちは、季節の変わり目には穢れを払い身を清めていたそう・・・
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四国駆け足わしわし旅、の巻。

今年のゴールデンウィークは四国巡りをしました。
香川、高知、愛媛に二泊ずつ。香川では讃岐うどんと金比羅詣り、高知では日曜市、鰹のたたきと牧野富太郎ゆかりの植物園、愛媛では伊丹十三記念館と道後温泉を楽しむという計画です。・・・
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屋久島へ行ったよの巻。

 4月初め、私は屋久島にいました。NHKBSのトレッキングの番組で山登りしませんか? とお誘いを受けたのです。  屋久島と言えば、樹齢1000年を超える巨木が悠々と枝葉を伸ばし、苔むした岩がごろごろ、澄んだ清水がそちこちに流れる「太古の森」「原始の森」というイメージ。うちの本棚にある、写真家の三好和義さんが撮られた屋久島の写真集は私のお気に入りです・・・
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ぎゅうぎゅうづめで白浜旅行の巻。

 久しぶりに“ほんじょ一族”で旅行に出かけました。今回のメンバーは、おかん、私、妹しーたん、私の子ども8歳&2歳、妹の子ども4歳&10ヶ月の計7人、そして犬のイチローというチーム。夫は「原稿書き」とかで留守番、さびしそうなふりをしていますが、《一人になってうれしい》と顔にはっきり書いてあります・・・
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雪の日ってさ、の巻。後編

 この冬は本当に寒かった! 私の暮らしている京都では、この冬中どんよりの曇天、雪がちらちら、こんこん、あるいはみぞれがびしょびしょと降る日ばかりでした。実に辛かったなあ。こんなに春が待ち遠しいと思ったことは、今までなかった気がします。  12月1月2月……と、ずっとこのお天気にやられてしまい、私としては珍しく気持ちもどんよりしがちでした。寒いので何もやる気が起こらなかったのです。心を奮い立たせないと外に出る気がしない。家から一歩出る瞬間、おへその下にぐっと力を入れ(よし)と・・・
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雪の日ってさ、の巻。前編

 私の暮らしている京都では、大晦日からお正月の三日まで、雪がたくさん降りました。
 新聞でも「京都市内は記録的な雪」と記事になるほど。20センチ超の積雪。
 元日は夕方から夫の実家の滋賀県に車を駆って行く予定だったのですが、午後2時過ぎくらいからほたほたと雪が降り始め、いい風情だなあと思っているうちに、しんしんからこんこんへと変わってきました。
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冬のお日様

12月最後の土曜日。私は滋賀の田舎で、子どもたちと一緒に小さな畑の真ん中にしゃがんで、丸々と太った大根を抜いていました。
 晴れてはいるものの、師走ならではの凍えた空気です。ずいっと頼もしく育った大根たちは冷蔵庫に入っているのよりも確実に冷えている。真上から見ると、葉が放射状にぶわっと平たく広がって、お隣同士で絡み合っています。オレがオレがオレこそがって、できるだけお日さまを浴びようとする活動が静かに激しく繰り広げられているのです。・・・
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ひさしぶりのキャンプ、の巻 後編

川の流れというものはずーっと眺めていても見飽きることがありません。なんでもかんでも海に向かって流れて行くでしょ。
 子どものころから今まで、何回笹舟やタンポポ、小枝や葉っぱやどんぐりを投げ入れてみただろう。山からしみ出した水が小川になって、流れるうちにどんどん大きくなっていつかあの広い海まで行くのです・・・
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ひさしぶりのキャンプ、の巻 中編

キャンプをしていて一番おもしろいのは、夜は真っ暗である、という事実に直面することです。  暗闇のなかで地面に体を横たえていると、わあー、星がきれいだなあ! って、感動しますが、その反面、どこか心細く不安な気持ちにもなるのです。まさかオオカミに襲われる、ということはないだろうけど、クマはもしかしたらいるかもなあ、イノシシが突進してきたらどうしよう、とか想像してしまうのです・・・
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ひさしぶりのキャンプ、の巻 前編

もぐもぐ。はぐはぐ。「おかーさん、スパゲッティおいしいねえ。んー、これ、白ナスも入っているの?」  九月。徳島県美馬市を流れる吉野川の支流、穴吹川でキャンプをしました。美馬というところは緑豊かな美しい土地で、昔の町並みが大切に残されている地区もあり、以前『百年名家』という番組で訪れたこともあります。  さて、キャンプはおよそ五年ぶり。・・・
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その2.ワカメをもらう、の巻

 子どもから伝染される風邪って、どうしてこんなにも強力なのだ……うう……。
 風邪で寝込むのは久しぶり。何もできず、ただ床につっ伏しているしかないという最悪状態です。頭は漬物石を乗せられて、こめかみは万力で締め上げられているよう。首、肩、腰もみしみし、じんじんと痛い。さらに、鼻はもちろん、耳や喉までお団子を間違えて飲み込んじゃったみたいに詰まって苦しい。おまけに目も開きにくいのです。まつ毛ががびがびしてくっついて、無理に見開こうとすると千切れそうで怖い。蒸しタオルを当てても、お湯で顔を・・・
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その2.ワカメをもらう、の巻

 待望の夏なのに、ほとんどどこへも出かけてはいません。一家で夏風邪にかかり、ひどく弱っていたからなのであります。毎日がピクニックというタイトルなのに私の寝込んだ話などしてもなーとは思いつつ、今回はその顛末を書くことにします。  今月に入って、そうたろう(仮称、息子。1歳と4か月)は保育園の一時預かりにデビューすることになりました・・・
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その2.ワカメをもらう、の巻

前回の旅行話の続きです。
 京都、丹後地方の海辺の民宿で、朝食に登場した旬の穫りたてワカメに舌鼓をうっていた私たち一家。
 うちの娘ふうたろう(仮称)はというと、いつもはのんびり牛のように、・・・
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その2.ワカメをもらう、の巻

 今年のゴールデンウィークは、関西から山陰の方へ日本海側を車で旅しました。
 三泊の予定で徐々に西へと行ったのですが、一泊目は京都北部つまり丹後、久美浜の民宿です。
 民宿の魅力って、思うに「よそのおうちに泊まりに来た」ような感覚が味わえるところ・・・
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その1.ピクニックピクニック!の巻

「ごろごろするな」「だらだらするな」
 ピクニックの何がいいかって、誰もそうは怒らないことです。
「しゅくだいは?」「てつだいなさい」
 外にいる限りは、おかんやおじ、おばたちにこうは言われない。言われたことはなかったよ。不思議ですよね。外に出ただけなのに。
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