今月訪れたのは福知山市。大阪の梅田から1時間半ほどの場所ですが、 周りは美しい山々に囲まれ、気持ちのいい空が広がっています。 たくさん木々が見える由良川近くにある、 伊東木材株式会社さんへやってきました。

伊東木材さんの看板はもちろん木製。威厳を感じますね〜。

私たちを迎えてくれたのは四代目の伊東和哉さん。
伊東木材さんは1902(明治35)年から続く、 老舗の木材会社の四代目。 なんでも、すぐに家業は継がず、一度大阪へ出られたとか。

「高校までは地元の学校に通い、その後は大阪の学校に行って、 大阪でそのまま就職しました。大阪には6年ほど住んでいました。 大阪では生まれて初めてコンビニに行きました(笑)」

明るく楽しい人が多く、楽しく過ごしませたという大阪。 そんな土地で暮らし、あらためて見た福知山は、 伊東さんの目にどう映ったのでしょう?
「24歳で地元に帰ってきて、明るくない人が多いなって思いました」

福知山市はどちらかというと日本海に近い地域。
よく、日本海側の地域は雨が多いから物静かに感じる、 とはよく言われます。そんな印象が 伊東さんにそんな思いを抱かせたのでしょうか。

敷地内に並んでいる木材よりもまず、たくさんの木彫りに目を奪われる本上。さてさて、これはなぜここに並んでいるのでしょう…

目標としていた資格が取得できたら戻ろうと思っていた伊東さん、 無事に資格を取得し、家業を継ぐことに。
24歳というと、もっといろんなことに触れたい時期。
しかし伊東さんは、その歳ですでにやりたいことが決まっていたそうです。
それが林業。
実は地元の友達も半数近くは京都市内や大阪に出たものの、 地元に戻ってきているのだとか。
やはり住みやすいんでしょうね〜。

力強い表情で会社のことを教えてくれる伊東さん。

ところで。伊東さんのところは木材を扱いながら、 設計から建築まで請け負うそう。

「うちは山があって林業もしていますので、 山から木を切って来て、そのまま木材市場に持って行く場合と、 会社に持って帰ってくる場合があるんですよ」

木材に関わるあらゆることを家業とされている、ということですね。 自社の山で木を育てている、というのはなんだかすごいなぁ。 それだけ職人さんがたくさんいらっしゃるのでしょうか。

「山を管理しているのは8人です。 世代はバラバラですが、一番若い社員で21歳の人間がいます」

そうか、しっかり若い世代も育っているんですね!

「持って帰ってきた木材は、丸太から四角く製材し、 それを乾燥機で乾かして、建築に使っていきます」

大小長短、さまざまな木材が敷地内に積み上げられています。 ふわりと香る木の香り、いいですよ〜。

木材会社がどんなことをしているのか、とっても気になります。 目の前には大きくて長い木材がズラリ。 ほかにもイロイロと気になるものがありますが…。 これからいろいろお話を聞いていきましょう!

次週は、人と山をつなげる伊東さんの意外な顔に迫ります。


<ミニコラム> 今週の風景


伊東木材産の裏手にある細道に、チェーンソーアートの置物がぽつん。 まるで道祖神のようなたたずまいに、思わず足を止めて見入ってしまいました。 木でできているものって、年月を経た分だけ、凜々しくもなっていくのですね。
来週も引き続き、<福知山>でチェーンソーアートに取り組む、
伊東和哉さんにお話を伺います。お楽しみに!

<チェンソーアーティスト> 伊東 和哉さん

福知山市にあり、国産材にこだわる伊東木材株式会社の四代目。 興味本位で始めたチェーンソーアートでは全国大会に参加するほどで、 チェーンソーアートをきっかけに、木と人だけではなく、山と人をつなげる。 手づくりマグカップのワークショップも開催。
http://www.miyamafandb.com/

■今回の訪問地

戦国武将の明智光秀が治めていたことでも知られる、京都府北西部の都市、福知山市。
城下町、商工業の街というイメージもありますが、 中心部を流れる由良川や酒呑童子の伝説が残る大江山など、 豊かな自然もしっかり残る、歴史ある地域です。