さて、さっそくガラスの器作りに挑戦です。 まずは何を作るか、選ぶところから。 棚の上に作品が並んでいますが、 この中から選んでいいのでしょうか?

「そうです。風鈴でもグラスでも。 取っ手をつけるのは僕がやります。 ほかにも、難しいところは僕がやると思ってください。 ヒビや泡が入っていても強度は変わらないので、 これらも一つの柄だと思って選んでください。 難しさもほとんど同じなので、 これ使ってなにしようか、と選んでください」

創造力が勝負! な感じですね。 できあがりをイメージしながら… すべてオリジナルなわけですからね。

細かなところまで松本さんに一つ一つ聞き、作るものを考えていきます。とっても悩みますが、それがまた楽しいんです♪

本上が選んだのは小鉢。 次は色の付け方を考えていきます。

「色の付き方には、らせん状になっている“ねじる”、 少し水玉が大きくなる“ぼかす”、 水玉が大きくならない“ぼかさない”があります。 それらを考えて、全体に入れるか、 半分だけ入れるかを選んでいただくんですが、 まずは色とは別に、好きな柄を選んでいただけますか? 選ばれているのが小鉢なので、 全体に入れた方がいいと思いますよ」

色付けと言っても、 やり方がいくつもあるんですね〜。 今回は「全体をぼかす」タイプに チャレンジしようと思います。

次に選ぶのは色。全部で9色あるので、 この中から2色を選んでいきます。 選び方は、まず1色選んで、 そこから補色(組み合わせる色)を決めるんです。 迷いますね〜。

「迷われる方は多いんです。 迷えば迷うほど愛着はわきますよ」

そう言われると余計に…。 と迷いつつも、薄いピンクと水色を選び、 泡も入れることにしました。 いよいよ作業開始です!

洋服が汚れるといけないので、 エプロンと腕カバー、軍手を着用。 軍手を付ける際は、手首が出ていると熱くなるので、 腕カバーの上にかぶせるように着用するそうです。

本上が窯の前に少し離れて座り、窯と本上の間を、松本さんが動きます。

松本さんが、棒にガラスを巻いてくれました。

色の粒を見せていただいたのですが、選んだのが青と白。ん? と思っているところに松本さん「実は白がピンクに変わるんです。ウソっぽいでしょ」

色の粒を見せていただいたのですが、選んだのが青と白。 ん? と思っているところに松本さん 「実は白がピンクに変わるんです。ウソっぽいでしょ」


棒の持ち方、回し方を教わりながら、本上、挑戦です。窯の前に立つと顔が燃えそうですね〜。

それが終わると次は作業台に座り、 温めたガラスに息を入れます。

「一回目は少ししんどいです。 しんどくなったら口を離してください」

緊張ながら息を入れていきますが 「息が漏れないように!」と松本さんの声が。

するとガラスの先が小さく膨らんできました。 なんだか電球みたいでカワイイですね〜。

「一回目はパイプの先がガラスで栓をされているので、 ちょっと無理してやってもらいましたが、 次からはすごく楽になります」

ガラスを膨らます作業、かなり緊張します。息を入れすぎて割れたらどうしよう…ってね。

ここからは、ガラスの膨らみを大きくしていきます。 棒の先のガラスに松本さんが もう一度ガラスを巻いてくるので、 一緒に棒を前に転がしたり後ろに転がしたりして、 形を整えていく作業。

おもしろかったのは、泡を作る作業。 確かに不思議だったんですよね、 どうやってガラスに泡を入れるのか。

「そこに重曹がありますね。 そこにガラスを付けて回りに重曹をつけるんです」

そう言って松本さんが重曹にガラスを入れると、 ジュッと音がしました。 それをすかさず窯の中へ。 出したものをまた転がし、形を整えます。 そのあともう一度息を吹き入れて、大きくする。 それをまた温めて、もう一度息を吹き入れる。 繰り返し、ころっと丸くなってきました〜。

丸みができたところで、今度は別の道具を使って、 ガラスにくびれを作っていく作業。 くびれはあとで切って口になるんですよ。

さらに吹いて大きくして、全体を丸くしていきます。 そこに木の板を押し当ててガラスを回すと、 あっという間に底ができました。

次は、棒の移し替え。 今作った底に別の棒をくっつけて、 移し替えるんです。 もちろん難しい作業なので、 松本さんが手伝ってくれました。

棒がひっついたら切り離す側を少し冷まし、 軽く叩いて切り離します。

「切り離したところに小さな穴が空いたでしょ。 ここを大きくして小鉢にしていきます」

いよいよ最終段階ですね!

「ここからはちょっと頑張ってもらいます。 両手で別々の動きをするんです。 まず右手の道具をギュッと握って穴に入れたら、 手をゆっくり開いてください。 そのとき左手はパーにして、 棒の上にのせて棒を前後にゆっくり転がします。 右手も一緒に前後へ動かします」

えっ? 少々混乱気味の本上(笑)

松本さんと一緒にやり、少しずつ穴を大きく… うまく口が開きました。 そこから松本さんの声に合わせてさらに口を広げます。

言われるままに手を動かしていきます。ガラスの器づくり、細かな作業の連続ですね〜。

次はまた別の道具。 今度は新聞を巻いた棒を、 温めてきたガラスに入れていく作業。

「すると口が大きくなって 小鉢ができていきますからね〜」

一つ一つの作業が緊張の連続ですが、 松本さんが大きな声で教えてくれるからか、 不思議と不安がなくなります。 口を大きくする作業は、それでも特に緊張。

「結構ドキドキするでしょ〜。 これは不思議とね、僕もドキドキするんです。 昔からこの緊張は変わらないですね」 と松本さん。

この作業は丁寧に。キレイに口が開くように回して行きます。

もう一度同じ作業を繰り返し、口がしっかり広がって、 完成しました!

これで作業は終了です。ありがとうございました〜

終始緊張の連続だったガラスの器づくり体験。 このあとはまだ作業があるそうです。

「今作ってもらったものでまだ500度くらいありますから、 これから一晩かけて常温にしていきます。 それから検品して発送となるので、 一週間ほどでお手元に届くことになります」

切り離した器の底をバーナーで熱して、キレイにしてくます。手元に届くのが楽しみですね〜

ちなみに 実際にグラスとか食器を作ったお客さんたちからは、 自分で作ったもので飲むと特別な思いがある、 という感想をよく聞くとか。

世界に一つしかないマイグラスですもんね。 しかも自分で作ったものだから、大事にしますよね。

「ですね、そこから物を大事にするという 気持ちが生まれていくのかな、とも思います」

来週も引き続き、<亀岡>でガラス工房を運営する 松本大督さんにお話を伺います。
実は松本さん、ほかにも作っているものがあるそうですよ…。 お楽しみに!

<ミニコラム> 今週の風景


本上が「なんだか夕日の色みたいですね」と言った窯の中。 赤々と火が燃えていますが、実はこの窯、一年で1度しか火を落とさないんですって。 万が一誤って火が消えた場合は、松本さんの携帯が鳴る仕組み。

<Glass Studio Calore> 吹きガラス職人 松本大督

愛宕山のふもとで「Glass Studio Calore(グラススタジオ カローレ)を運営する吹きガラス職人の松本大督さん。奥さんの純子さんと共に創作活動の傍ら、ガラスぐくり体験もされています。
http://calore614.wixsite.com/glass-studio-calore

■今回の訪問地

実り豊かな地で知られる京都府亀岡市。 ここは最近、さまざまなアーティストが活動していることでも、 密かに人気を集め始めているそうです。 中心部から少し離れただけで、 多彩なジャンルのアーティストに出会えます。

京都トピックス
【京丹波町●食の祭典 】
黒豆、丹波栗、丹波大納言小豆など・・・京丹波グルメをはじめ、 動物とのふれあいや野菜の収穫が体験できるイベントです。

【開催日時 】
10月23日(日)10:00〜15:00
【開催場所 】
京都府立丹波自然運動公園
京都府立須知高校(京丹波町)
【お問い合わせ先 】
京丹波町観光協会 0771―89―1717

【バックナンバー】
#027 静かな山麓の集落に大きな工房が!?
#028 一つ一つに表情がある、ガラスのおもしろさ。
#029 ガラスの器づくりは少しずつ、少しずつ。
#030 いろいろ作る松本さん。今作っているものは・・・

【10月のプレゼント】
今月のプレゼントは、番組でご紹介した 「Glass Stadio Calore」のガラス作品のセットです。 こちらのセットを1名の方にプレゼント。
さらに、福島鰹(株)の「京都仕込み 京さわらの旨味だし」 2個セットを5名の方にプレゼントします。
※「京都仕込み 京さわらの旨味だし」は、ジェイアール京都伊勢丹、舞鶴とれとれセンター、道の駅丹後王国「食のみやこ」で購入することができます。

【応募先】
●おハガキの方は、
 〒530-8304
 MBSラジオ「本上まなみ もうひとつの京都」の係まで。
●メールアドレスは、manami@mbs1179.com
●FAX番号は、06-6809-9090




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