緊張続き、でも楽しかったガラスの器づくりを終えて、 ほっと一息雑談タイム。 実は松本さん、ガラスの作品だけではなく、 ほかにも手作りしてしまったものがある、と言うことですが?

「自分で家を作って、住まいとして使っていますね〜」

急にスケールが大きくなりましたね(笑)

「これも人が作っているものは自分でもできるんだ、 という気持ちがあります。 それにガラスの先生が自分で家を建て、 それを手伝ったということも関係していますね。 関係があるかどうかわかりませんが、 僕のおばあちゃんが昔、 大雨の時に僕はどうしてもポテトチップスが食べたくなって、 だだをこねたんです。でも買いに行けない。でも食べたい。 するとおばあちゃんが、作ってくれたんです。 人が買うことしかできないものを おばあちゃんが作ってくれたことで、 頑張れば自分でできる、という気持ちが生まれたんだと思います」

松本さんの「作る」心は 幼少期から少しずつ育ってきたんですね。 ところでその家は、 制作にどれくらいの期間かかったんですか?

「半年くらいですね。でも自分が住むレベルなので、 人を呼んでどうこう、というレベルではないですけど。 インターネットと図書館で調べて、 それにいっぱいいろんな人が教えてくれたので、 なんとかできました。 こだわらなかったら、 ホームセンターで家はできると思います(笑) まだ完成には至っていないんですけど、 よかったら見てください」 興味津々です。さっそく松本さんについて、 工房の端にある階段をのぼって上へ。

工房の片隅に、天国への階段(言い過ぎか…)のような階段が。この上に家を建設!?

階段を上りながら松本さん、 「友達に職人関係が多いので、 教えてくれたり、手伝ってもくれたので、 なんとかできていますね。 僕の先生も、15年くらい前に 僕ら素人を使って家を建てたので、 それからだいぶ道具も進歩しているじゃないですか、 だったらできるだろう、ってね」 ん〜、超ポジティブシンキング! この階段も自分で作ったんですって。

階段をどんどん上っていきます。 建物的には3階に相当する高さくらいでしょうか、 目の前にホントにおうちがあります! 作れるもんなんですね〜。 換気扇があってエアコンもあって、本当に「おうち」。

「奥にお風呂、脱衣所もあります。 ユニットバスも買ってきて組み立てました。 床はいただきものを自分で貼ったんです。 プロじゃないから、 おもしろさだけでいろいろやれていますね」

それがいい味わいになっていますね〜。 アイデアをためておいて、 どんどん合間を見て作っていくんですね。

上に上がると、本当に家がありました!これからまだまだ手を入れていくということ、完成したらまた伺いたいです。

松本さんの新たな「作品」を見せていただいたところで、 亀岡に対する思いを聞いてみました。 松本さんは、「Glass Studio Calore」を開いて 1年くらい。 体験工房や制作活動の広がりも合わせて、 松本さんが思い描くこれからの亀岡の魅力って?

「亀岡は、結構街から近いんですけど、のどかなんですよね。 都会に近い田舎といった感じで。車でも電車でもアクセスは便利で。 電車だと京都市内はアクセスがいいし、車だと大阪までも便利。 だからふらっと “今日ちょっと遊びに行こうか”と思える街になってほしいですね。 亀岡にはほかにも、おもしろい作家さんが住んでいるんです。 僕はガラスをやっていますが、陶芸、木工とか。 だから大阪から来て、いろいろ見て。 買うのが主体ではなく、見て、遊んでかえってもらう、 という土地にできたらと思いますね」


松本さんの世界で、松本さんのこれからの夢を聞きます。

松本さんご自身は、地元の方や ほかの作家さんたちとの交流はあるんですか?

「カメオカアートボンチというグループを 昨年の2月に立ち上げています。 亀岡を盛り上げて行けたらいいな〜 というお店と作家の集まりなんですが、 僕くらいの年の方が多いので、 頑張っていって、おもしろくできたらと思います。 おもしろい街からは、人が離れていかないと思うんですよ。 離れたくないような街にできたらとも思います」

昨年の2月、カメオカアートボンチでイベントを開催したそうです。 1か月通してカフェやパン屋に作家が展示させてもらい、 そのイベントの一環で、松本さんのところでは 公開制作もしたとのこと。 「次はバージョンアップしたいですね」

ここで公開制作! 多くの人がガラスの楽しさに触れたんですね〜

おもしろかったら人は離れていかないだろう、 そのために活動を続けていく松本さん。

「亀岡は魅力があるというか、発掘できるものがある街なので、 たまに来て、たまに遊んで、いろいろ見付けてもらえたらな、と。 僕らも魅力が発信できるように頑張るので、ぜひ来てください。 ギャラリーを持っていない作家さんもいるので、 それらもみていただけるようにしたいですね」

工房前で記念撮影。松本さんの人なつっこい笑顔もとってもチャーミングでした。

ガラスっていろんな表情があるんだな、 と気付かせていただいた一日。 ガラスの作品にはかわいいのがたくさんあって、 それに亀岡の街にもほかにもいろんな作家さんがいるとか。 雑貨好きとしてはココロが ウキウキとするような一日になりそうな街ですね。

<ミニコラム> 今週の風景


亀岡からの帰り。夕暮れも終えようとする空の色が藍染めと、ガラス工房の窯の炎の色に見えました。豊かな自然と豊かな感性が育つ亀岡、ステキです。

<Glass Studio Calore> 吹きガラス職人 松本大督

愛宕山のふもとで「Glass Studio Calore(グラススタジオ カローレ)を運営する吹きガラス職人の松本大督さん。奥さんの純子さんと共に創作活動の傍ら、ガラスぐくり体験もされています。
http://calore614.wixsite.com/glass-studio-calore

■今回の訪問地

実り豊かな地で知られる京都府亀岡市。 ここは最近、さまざまなアーティストが活動していることでも、 密かに人気を集め始めているそうです。 中心部から少し離れただけで、 多彩なジャンルのアーティストに出会えます。

京都トピックス
【森の京都匠ビレッジフェスティバル】
匠職人が集まる京都丹波地域で、伝統文化や職人の魅力に触れてみませんか? 元文化庁長官 近藤誠一氏の基調講演なども開催予定です。
【開催日時 】
11月19日(土)
【開催場所 】
京都美術工芸大学(南丹市)
【お問い合わせ先 】
京都府南丹広域振興局商工労働観光室 0771―23―4438

【バックナンバー】
#027 静かな山麓の集落に大きな工房が!?
#028 一つ一つに表情がある、ガラスのおもしろさ。
#029 ガラスの器づくりは少しずつ、少しずつ。
#030 いろいろ作る松本さん。今作っているものは・・・

【10月のプレゼント】
今月のプレゼントは、番組でご紹介した 「Glass Stadio Calore」のガラス作品のセットです。 こちらのセットを1名の方にプレゼント。
さらに、福島鰹(株)の「京都仕込み 京さわらの旨味だし」 2個セットを5名の方にプレゼントします。
※「京都仕込み 京さわらの旨味だし」は、ジェイアール京都伊勢丹、舞鶴とれとれセンター、道の駅丹後王国「食のみやこ」で購入することができます。

【応募先】
●おハガキの方は、
 〒530-8304
 MBSラジオ「本上まなみ もうひとつの京都」の係まで。
●メールアドレスは、manami@mbs1179.com
●FAX番号は、06-6809-9090



【YOU TUBE】