ということで、里を一周回って元の場所に戻ってきました。 すごくたくさん草花を見ることができて、 時折虫の声だったり、鳥の声も聞こえて、風の音も心地よくて、 心がゆったりとした気持ちの一日になったなぁ、と感じます。 細い道をずっと歩いて行くと、曲がった先で違う風景が広がって、 田んぼが見えたり山が見えたり、 そんなに高低差がないように感じていたんですけど、 見上げたり見下ろしたり、本当にいろんなものが見られました。 これが里山なんですね〜。


児玉さんと里山を歩き、いろいろなことに気付かされた本上。 その思いを、児玉さんに伝えます。

ところで児玉さんは川崎からこちらに来られたと言うことですが、 外から見て、綾部という町をどういうふうに感じていますか?

「ホントにゆったりとした空気が流れていて、 自分のペースで生活ができるのはすごくいいなぁ、と思います。 あと四季折々のよさを肌で感じられます。 春はタケノコとったり山菜とったり、夏は盆踊り、花火大会、 秋は栗ご飯、“新米できたよ”ってもらったり、秋祭りがあったり。 四季の移ろいを肌で感じられるところが大好きです」

ふと忘れそうになるんですけど、目の前の物事にとらわれて 忙しく過ごしている日常を送っているのですが、 ここに来ると、自然の中に人間が暮らしていて、 季節の移り変わりや、その中でいろんな恩恵を受けていて、 防ぐべきところを防ぎながら生活していく。 一人じゃないんだな〜というか、 いろんなことに囲まれて、包まれて、守られて、 暮らしているんだな、と感じました。

住んだことはないんですけど、 家の前を通って生活を感じたりすることで、 元来人間はこうやって暮らしてきたし、今もこうやって生活しているんだな、 と忘れがちになっていたことを思い出させてもらった気がします。

綾部の自然を多くの人に知らせたい。児玉さんが思い描く 綾部のこれからには、たくさんの可能性が秘められている気がしました。

そんな場所で児玉さんが思い描くこれからの綾部は、 どんな町になっていくのでしょう?

「自然を身近に感じる、そのよさに綾部の人は意外に気がついてなくて、 そのよさに気付いて、皆さんに伝えていく活動や発信ができたらと思います。 私にとって綾部は宝の山ですので、 それを多くの方に知ってもらいたいな、と思っています」

ネイチャーガイドをされていると、 綾部の町の外から来られる人をガイドすることが多いんですか?

「地元も方もたくさん来られますし、 できたら大阪とか都会から来てもらって、 この街のよさを知ってもらえるといいですね〜」

コウノトリの写真をみせてもらいましたけれども、 いろんな生き物が共存共生している場所ですものね。

「そうですね、それがいつまでも続いていけば… いろいろな生き物が人間と仲良く、 これからも暮らしていけたらいいなと思います」

最後に、児玉さんからメッセージをいただきました。

「今回は里山歩きということで、優しい里山の風景の中を歩きましたが、 こちらは西部地域で、綾部の東部地域にはまた違う自然の魅力があって、 700〜800メートルくらいの高い山もあるんです。 京都府でも有数のブナ林とか、700本以上のトチノキの群生がある地区で トレッキングなども楽しめますので、 ぜひ綾部の自然に浸りにきてもらえたらと思います」

今回の取材で触れた綾部の自然はごくごく一部。 山や森も、もっと歩いてみたいと思いました。

ブナ林は大木がごろんごろんしています。 ちょっと険しいので覚悟が必要(笑)だとのことですが、 かなり気になりますね〜。

「最近は子供向けの自然体験などもやっていますので、 ぜひご家族でいらっしゃってください」


<ミニコラム> 今週の風景


「NPO法人里山ねっと・あやべ」の拠点がある綾部市里山交流研修センターには、 これまで多くの子供たちを見守ってきたであろう、二宮金次郎像がありました。 里の風景と金二郎さんって、なんだかセットだと思いません?

児玉 裕美(こだま ひろみ)さん

上宮津・杉山ガイド部会ネイチャーガイド。結婚を機に綾部市で暮らすようになり、毎日の生活の中で鳥や花などに触れるうちに、ネイチャーガイドに興味を持つ。植物や鳥に特に詳しい。


■今回の訪問地

京都府の北西部に位置する綾部市。由良川が街の中心を流れるのどかな地域のさらに北西部に豊里西地区があります。美しく澄んだ空や里山の原風景、コウノトリガ飛来する豊かな自然に心が洗われる気がする場所です。

京都トピックス
【福給会(ふくばたえ)】
300年以上続く伝統行事。本堂前のやぐらから3000枚の福札がまかれ、その中に3枚しかない赤札を拾えれば1年の幸福を授かり、災いを免れるとともに長者になると伝えられています。
【開催日時】
平成29年1月3日(火)9時〜17時
【開催場所】
穴太寺(亀岡市)
【お問い合わせ先】
穴太寺0771-24-0809

【バックナンバー】
#036 柔らかな陽射しの中、ワクワクする里山散策へ
#037 季節の野花に触れて里の豊かさを感じていく。
#038 自然と人の暮らしが同居する集落を歩いて行く。
#039 綾部の自然を愛する児玉さんの思い
【12月のプレゼント】

今月は、「京都 綾部産の玉露と煎茶のセット」を5人の方にプレゼント。

甘みが強く、何度も飲んだ後は茶ガラを食べることもできる玉露と、さっぱりしていて、どんな場面でも飲みやすい煎茶のセットです。
【応募先】
●おハガキの方は、
 〒530-8304
 MBSラジオ「本上まなみ もうひとつの京都」の係まで。
●メールアドレスは、manami@mbs1179.com
●FAX番号は、06-6809-9090



【YOU TUBE】