「では、せっかくなので 本上さんにキーホルダーを作っていただきましょう」

革製品を作っていると、いろんな端材が出ます。
「それ使って、なるべく無駄なく、 せっかくの動物の命なので、なるべく捨てないように。 再利用の最終形がこういう形なんですけど、 それでキーホルダーづくりをやってもらおうと思います」

そう言って伊藤さんが見せてくれたのは、タブのような、革の端。


伊藤さんが見せてくれた革の端。どこかで見たな…って、 そういえば話をしているときに伊藤さんが座っていたイス! いろんな色がありますね〜。

革の端には2つ穴が開いていて、 それをつなぎ、最後はリベットで留めれば完成。 「お好きな色を選んでいただいて…」 という伊藤さんの言葉に本上、真剣な顔をして色選びに悩みます(笑)。

ん〜、どの色もいいですねぇ、迷うなぁ。 これ、全部違う色でもいい、ってことですか?

「そうですね。3つでも4つでも。 金具の色も2種類選べるので、 それに合わせてリベットも2種類あるんです。 ワークショップで出店したときに持って行くと、 簡単な作業なので小さい子供からお年寄りまで参加してもらえます。 みんな色選びに悩んでいますよ」
それにしても本上、なかなか決まらない…。

さんざん悩んで、グリーンと赤とナチュラルに決めました。 伊藤さんに手伝ってもらいながら、作っていきます。

「長いとこれもベルトにしたり、 カメラのストラップにするんですよ。いいでしょ〜」

たくさんつなげたら、確かに楽しそう! カラフルでかわいいものができそうですね〜。

と、3分ほどで完成しました。 「さっそく家の鍵に付けたいと思います」と本上、大満足♪

本上ももちろん制作に参加。純粋に楽しんでいます。 完成した本上のキーホルダー。落ち着いた色、革ならではの質感がいいと思いません?

取材の最後に、伊藤さんが思い描く これからの京北について聞きました。

「私が住んで4年目なんですけど、 移住される方が少しずつ増えてきているので、 田舎町に可能性を感じる人が増えてくるんじゃないかな、 とは思うし、京北自体は人口が減ってきているので、 地域の人達と我々のような移住してきた人達とが うまく混じり合っていき、 より住みやすい京北になって行けたらな、と期待しています。 我々にしか気付ないような京北の魅力って相当あると思うので、 それを街なかで発信して、 手間のかかる暮らしを見直してもらいたいですね。 そうして田舎に住むまではいななくても、 森にやってくるという感覚を持ってもらえたらなぁ、 と思っています」
そんな京北で、伊藤さんご自身の冬の楽しみとは?

「雪が当然あるし、子供にも雪遊びをやらせたいですね。 成長と共にできることが変わって来るし、 これから子供の成長と共にやれることが増えてくると思うので、 楽しみです。 地域の方しか知らない楽しみもあると思うので、 それを一つひとつ教わりながら、 余すところなく味わっていきたいですね」

リスナーに向けて、 伊藤さんからメッセージもいただきました。
「住むとなるといろんな弊害もあるかと思いますが、 四季ごとに見られる魅力が結構あり、 食べ物もおいしいんです。 まずは京北に足を運んでもらって、 観光名所も見てもらいながら おいしい物も食べてもらえたらな、と思います」

ちなみに「里山デザイン」という 移住者で作ったデザインチームのことは、 以前の放送で触れましたが、 3月にちょっとおもしろいことをやるそうですよ。

「これまでも京北スタイル展という形で、 市内のデパートでやったりしていたのですが、 それを今度は京都駅前で、 私も自分の車を苔と茅葺きと革とで デコレーションしてみようと思います。 スペースを借りてイベントをするんですけど、 デザインチームの中にいるカメラマンの写真展などもやって、 都市で暮らす人達にメッセージをたくさん届けようという意識で、 僕らも準備をいましています。 ぜひそちらにも足を運んでもらえたら、 私がやりたいと思っていることや 京北のことを共感していただけると思います」
皆さん、ぜひ足を運んでみてくださいね。

<ミニコラム> 今週の風景


伊藤さんの取材の間、工房内で取材チームが気になっていたのは、 伊藤さんの背後にあるタペストリーのようなもの。 これ、革でできているんですよ! 華美ではないけれど、自然から生まれた力強い美しさ、感じませんか?

革職人 伊藤 拓さん

工房を構えていた神奈川県川崎市から2011年に嵐山移住、その後13年に工房を京北に移し、オーダーメイドで革製品を製作。京北在住のほかの作家と共に「里山デザイン」という制作チームも結成している。


■今回の訪問地

京都市右京区の最北に位置する京北地域。地域全体は丹波高原の中にあり、日本海と太平洋の分水嶺でもある。のどかな山里に今も受け継がれる伝統や文化、産業が残り、豊かな自然も魅力。

京都トピックス
【みんなでつくる「森の京都たいそう」公式PR動画プロジェクト】
ラッキィ池田さんの振付で、からだを動かしながら森の京都の魅力を 楽しく覚えられる「森の京都たいそう」。 皆さんが踊る様子を撮影した動画を2月末まで募集中ですので、 是非応募してみては?
【ホームページ】
http://morinokyototaisou.jp/

【バックナンバー】
#044 作ってみてわかる革の楽しさ。
#043 自然と人の暮らしが同居する集落を歩いて行く。
#042 工房の中に入ると そこは…すごく楽しい!
#041 えいっ! という気持ちで山豊かな京北へ移り住む

【1月のプレゼント】

今月のプレゼントは、番組内でも取り上げている「革工房TAKU」の革ホルダー付きタンブラーです。ピンクかブラウンをお1人ずつにプレゼントです。 革のぬくもりに包まれたタンブラーで、ホッと心温まるひとときを過ごしませんか?

締め切りは、1月29日です。

【応募先】
●おハガキの方は、
 〒530-8304
 MBSラジオ「本上まなみ もうひとつの京都」の係まで。
●メールアドレスは、manami@mbs1179.com
●FAX番号は、06-6809-9090



【YOU TUBE】