和田さんが制作したたくさんの作品をみせてもらったあと、 隣の部屋に案内してもらいました。

「こちらの別のお部屋はチョコレートをテーマにしていまして…」 えっ? チョコレート?? 興味心身で足を踏み入れた部屋、まさに! 外観は日本的なお家なのに、中に入るとメルヘン。 おもしろいっ! 思わず声を大にしてしましまった本上。


どこがどれだけチョコレートなのか、熱く説明してくれる和田さん。聞けば聞くほどおもしろいっ!

「壁が板チョコ。ベッドもよく見ていただくと、 溶けたチョコレートのラインが入っています。 布団カバーと枕も板チョコになっています」

なるほど〜、これは夢のようですよね♪ 「そうなんです。チョコになれるんです(笑)」
見ているだけでは我慢できなくなってしまった本上、 とうとう、寝てみました。チョコレートの気分を体験?です。 実はこのお部屋、和田さんの寝室。 ということは和田さん、毎晩チョコレートになっているんですね〜。

本上、寝てみます。チョコレートになってみます。

…と本上、隣になにやら見付けたようです。 それに気付い和田さん 「これも作品で、机なんですけど、 真ん中が引き出しになっているんです。 作品名は“レーズンサンドのサイドデスク”です」

レーズンサンド!!! もうっ、これ、かわいすぎる。 しかも見た目だけではなく、 座ったままパソコンができるとか、 お茶を呑んだりできるように高さも考えて制作したそう。 「子供さんのデスクにも喜んでいただいています」

今度は巨大なレーズンサンドです。これまた夢のよう。

はい、そのまま顔を上げて、また見付けてしまいました。 「これは今年の大作なんですけど。ハニートーストのタンスです」

本当に大きいんですけど、作られたんですか? 「作りました。二ヶ月くらいかかりましたね」

すごい! かなりの大作を2か月とは。 しかし和田さん、大学では染色をされていたんですよね。 でも今は家具を作られている?

「元々はお菓子の家に住みたいという 夢が小さい頃からありまして。 自分がその時々にできる技術をマスターして、 次の技術っていうふうに積んでいって。 最初はやっぱり布が簡単だったので、 布のスペシャリストになり、 その次金属をしていき、木工をしていき、 で、今はここ、ですね」

自分のイメージを形にできるって、 それだけでもスゴイことですよね。 それが一つずつ、実は夢に向かってのステップアップ。 和田さんの信念と突き進む力、すごい。

見てください、タンスの上部にはトロ〜っとハチミツ。 樹脂でできているそうですが、おいしそうで、たまりませんね〜

さて、いろいろ見せていただきましたが、 外観からはちょっとイメージできないような おもしろい造りになっているこちらのアトリエ、 周辺環境の暮らしやすさはどうなのでしょう? そこも気になります。
「徒歩5分圏内にはコンビニやスーパー、 道の駅、郵便局、銀行、ホームセンター、 カフェレストランもあって。 田舎暮らしの初心者の人にはとても適していると思います。 なので、このアトリエ内にゲストルームを造って、 田舎暮らしに興味のある人を週末に入れたりしています」
なんと和田さん、ゲストリームを 北山杉でリノベーションしたそうです。もちろん自分で。 これまでどんな方が体験されたのでしょう?
「これまでは、東京でものづくりをしている姉妹の 初めての1人暮らしとか、 週末だけ田舎暮らしと畑作業されている親子の方とか、 全国を旅しているフリーターの方とか、 いろんな方が1か月単位で借りてくれました」 簡単に言えば、シェアハウスのようなイメージでしょうか。 最初は皆さん遠慮がちだそうですが、 「リビングがあって、こたつがあって、 薪ストーブがあってと一緒に生活していきますので、 だんだんとみなさん馴れてくださいますね」
きっとこの不思議な空間が、 訪れる人の気持ちを甘く溶かしていくのだと思います。
ところで宿泊される方はそうですが、 和田さんご自身は、京北の地にすぐなじめました?
「目的がアトリエ物件探しからだったんですが、 京北という場所は、 私が求めている素材が手に入りやすいところや、 造った作品を置いておける大きなスペースがある、 大きな作業音を出しても平気、そのあたりが 自分の探しているスペースにうってつけでしたね。 地域の方も非常に優しくて、 移住者の方を受け入れてくれる体制が整っているんですね。 ものづくりされたい方にはオススメです」
しかしこの家に来てからは少しずつ、 自身の創作活動をしながら家のリノベーションもする。 一人でうまくいっているのでしょうか?
「最初はやったことない作業の連続でしたね。 だから地域の方にご協力いただいたりもしました。 今もメインで手伝ってくださっているのが、 定年退職後にログハウスを自身で建てられた方。 その方を先生のように慕って教えてもらいましたね」
その先生とは、山登りのサークルで知り合ったそうです。 いろんな作品を造られているので、 インドアな方なのかと思っていましたけど、 和田さんは山登りもされるんですね。 その中で、少しずつ知り合いを増やしていく。 そのバイタリティも、すごいなって思ってしまいます。
お話を聞いているだけでとても忙しそうなのですが、 和田さんお一日は、一体どうなっているのでしょう?
「普段は朝からお弁当を作って、3km 先に工場を借りていて、 プロが使うサンダーとか、丸太を切るカッターなんかを 使わせていただいています。 家具など大きいものを作るときは、 その工場で作業しています。 夕方まで工場で作業して、アトリエに帰ってきてから カットした家具を組み立てたり、パーツ付けたり 色を塗ったり、夜10時頃までやっていますね」
かなり長時間、創作活動に充てられているんですね。 それほどこの京北の地が、適していたということなのでしょう。

来週も引き続き、京北で「泡糖工房」を構える和田さんに話を伺います。 今制作中の作品の、工程を見せていただいて…。お楽しみに!

<ミニコラム> 今週の風景


本上が思わず入ってしまったチョコレートの部屋のベッド。 その枕もチョコレートなのですが、実はコレには色違いでピンクがあり、 かなりの人気だそうです。 間違いなくいい夢が見られそうですよね〜。

造形作家 和田紗夕里さん

芸術大学を卒業後、創作活動のために京北へ。築100年以上の古民家を改装し、「泡糖(カルメラ)工房」を開く。北山杉や京北の鹿革、草木染めの布といった京北の素材を使い、お菓子の形の家具や雑貨を製作している。2015年にイタリア・ミラノで開催されたミラノ万博の日本館「ジャパン・アート・テイスティング・エキスポ」にも作品を出品。夢はセルフビルドでお菓子の家を建てること。


■今回の訪問地

京都市右京区の最北に位置する京北地域。その中心部・周山町は、上桂川の支流である弓削川が流れ、120年あまり続く酒蔵があるなど、静かな街並みが広がっています。近くには周山城跡もあり、歴史と文化が息づく町です。

京都トピックス
【京都丹波ジビエフェア2017冬】
森の恵み、風味豊かな「京都丹波ジビエ」。 国内最高レベルの食肉処理施設で安心・安全に処理された野生のシカやイノシシの肉を使って、福知山市、舞鶴市、綾部市の飲食店が自信を持って、ジビエ料理を提供します。
【開催日時】
2月26日(日)まで
【開催場所】
福知山市・舞鶴市・綾部市の飲食店等29店舗
※詳しくは「京都丹波ジビエ」で検索してください。
【お問い合わせ先】
京都府中丹広域振興局農林商工部企画調整室
【電話番号】
0773−62−2508

【バックナンバー】
#048 2月26日 これからの京北、和田さんの思い
#047 2月19日 造りたいものがいろいろありすぎて・・・
#046 2月12日 女子が誰しも夢見たお菓子の家が!?
#045 2月5日 不思議の国に迷い込んだような・・・

【2月のプレゼント】

今月は、「鈴木工芸 山匠のコーヒーカップとスプーンのペアセット」を 1人の方にプレゼント。

京都、美山でオリジナルの銘木家具を製作する鈴木工芸のオリジナル木製食器。 強靭で耐朽性にも優れているケヤキを荒彫りした後、4~5年置いて、 仕上げられた匠の逸品は飲み口がカーブしており、 やわらかい口当たりが特徴です。
締め切りは、2月26日です。

【応募先】
●おハガキの方は、
 〒530-8304
 MBSラジオ「本上まなみ もうひとつの京都」の係まで。
●メールアドレスは、manami@mbs1179.com
●FAX番号は、06-6809-9090



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