京丹波町にやってきました。 大阪市の梅田、京都市内からともに1時間20分くらい、 かなり車で走ってきましたけど、 この辺りは山々に囲まれていて静かな地域です。 自然の風景がいっぱいで、気持ちのいいところですね。 空気は京都市内と比べると、ちょっとひんやり。

ある、とてもユニークな佇まいの建物にやってきました。 特徴的なステンドグラスがたくさん飾られていますけど、 ちょっと入ってみましょう。


外観の個性に圧倒されつつ建物へ。

さっそくステンドグラス遊園地ジャーポンランドの「プチ」さんこと 土屋 隆亮(たかあき)さんが迎えてくれました。

なぜプチ?といきなり思ったのですが、 「ツッチーと呼ばれていたんですけど、犬みたいに先輩に付いていっていたら、 まさに犬のようにプチ、プチ、と呼ばれるようになって(笑)」

ところで建物のデザインがとても特徴的なんですけど・・・

「全部自分で作ったんですよ。 作りながら、グラグラしたら補強する、みたいな感じで」

セルフビルド! にしてもこだわりがハンパないです!

「絵本などに出てくるキノコの家に入りたい! 原寸で造ってみたい! と思ったことありませんか? その気持ちで作ったんですよ。だから屋根はきのこのようなものに。 でもウロコがまだ足りないんですよね〜」 と土屋さん。 ほかにも不思議な形状の窓などもありますが、 キノコの形の建物が横に広がっていて、そこがステンドグラスの ギャラリー&ショップになるそうです。 「四角く造っていれば、もう「とっくに終わっているんですけど…」

屋根が瓦ではなくウロコ! ひとつひとつ、土屋さんが造っているんですって。

さて、バイクが好きな土屋さん、 なんとバイクにもステンドグラス!

「どんなものにもステンドグラスがつきますよ、 というコンセプトモデルですね。 ステンドグラスの可能性を広げたいな、と思って。 ヘッドライトも、光量も保ちつつ、空力も考えて造ったんです」

バイクのボディがステンドグラスって、恐らく世界でただ一つ?444は、家の前の道路が府道444号線だから、ですって(笑)

その先に車もあります。これまた個性的! 見ていいですか? 中にちゃぶ台があって、おうちのようになっています。

「キャンピングカーの木造版みたいなもんです(笑) 中に商品つり下げて、 キャンプ場のイベントに持って行ったりしたんです」

イベントカーにしては、なんともまぁ、個性的な。 イベント出展時には、この中で土屋さんは寝起きするとか。

「夜は灯りがついたら、 トラック自体が灯りになって、いいんですよ」


まるで小さな家! クルーザーのキャビンみたいですね。

実は昔から、バイクなどの改造が好きだった土屋さん。 「昔は三輪車とかをいじっていたんですけど、 ステンドグラスは家の改造をする感覚、バイクを改造する感覚と似ていて、 だからそういうイベントに出ています」

ところで、扉のステンドグラスを見ていたら… ステンドグラス自体にトラックが描かれているではありませんか! 「トラックの奥に山がありますが、 家の前の山が鼓山といって、今その向かい側にいるんですけど、 それを描きました。 大きい木が裏にあるんですけど、ここに今ツリーハウスを造ろうとしていて、 船の形で作っていて、まだフレームだけで、完成はまだなんですけど、 ここにあるこのイメージを覚えておいてくださいね」

なにやらあとでお楽しみが待っているような…。

土屋さんが見ている日常の風景がステンドグラスに。ステキな絵画のようです。

ところですごく不思議だなと思うのが、 ステンドグラスと言うと平面なイメージがあって、 教会とか窓にはまっているものですけど、 土屋さんの作品はとても立体的。

そう感じているときに見せていただいたのは、 動物の形をしているステンドグラス。 頭の部分や手の部分が立体的な熊? しかもおでこの所にお花のモチーフがあったりします(笑)

壁に飾られている作品。その存在感に目を奪われてしまいました。

「これ、敷物なんですよ。 テーマにしているのがアイヌの「熊送り」というお祭りで、 そのイメージを形にしてみたんです。 作るのに、お話を作ったやつがあって。 ちょっとせっかくなんで朗読してもらえたら・・・」
というわけで、即席朗読会〜

♪===
熊の子太郎。
太郎は雪を溶かす風に泳ぐちょうちょの夢を見ていました。
次第に滑り出す景色はトンネルになっていて、
小さくなってゆく見覚えのある木に手を振ってみたり、
キレイな川面に映る自分の鼻をくっつけたりしていました。
そのとき、ふわっとまわりが明るくなって、
軽くなりました。
太郎は手脚を回して泳ぐふりをしながら、
大好きなお山を遠くに見付けました。
ほら、もう簡単。
ひょ〜っと、あのチョウチョをくすぐりに飛んでいきました。
おちょうしもんの風に会ったら、それは太郎かもしれないよ。
===♪

この物語も土屋さんの自作。 話からインスパイアされた表現を ステンドグラスで作り上げていったそうです。

作品の前で、そのモチーフになったお話を読ませてもらいました。なんだか不思議な気分です。

プチさんの作品は、ストーリーを感じるものが多い気がします。 創作の源には、思いとかお話とかがあって、 そのイメージを膨らませて作品を作っているのでしょうか?

「メッセージを込めたり、ね。 虹がふわっときえるのって、切ないというか、 あ〜あ、という気持ちがありますよね。 だったら消えない虹を作ってしまえ、と。 物質化とでもいいましょうか」

思いを形で表現している、その方法がステンドグラス、 ということのようです。

イメージを形にする創作活動って すごく気になりますね。 もっとたくさん見せてもらいたい!

…ということで、進んでいくのですが、 高さ2メートルはあろうかという、大きな作品がいきなり!

「戦車なんですよ。小学校くらいの時に 近所のプラモデル写真家のような兄ちゃんがくれたんですけど、 そのときから顔に見えていたんです。 これ以上ステンドグラスででかいものに挑戦したときに作ったものです。 玉を撃ったら自分の所に落ちてくるから、因果応報的なものがテーマで。 でも、そんな説教くさいものではなくて、 人間ってもともとやんちゃな生き物でしょ、というのがテーマです」

次週も引き続き、京丹波町に「JAHPON LAND」を構える土屋さんに話を伺います。案内されたアトリエの中、そこはまるで…。お楽しみに!

次週も引き続き、京丹波町に「JAHPON LAND」を構える土屋さんに話を伺います。
案内されたアトリエの中、そこはまるで…。お楽しみに!

<ミニコラム> 今週の風景


土屋さんが戦車の作品を造る原動力になった戦車の置物。 小学生の頃にもらったものだそうですが、 アーティストはやはり、インスパイアされたものをしっかり覚えているんです。 源泉は枯れないんですね。 その思いが強く残っていればいるほど、作品はすばらしいものになるのでは、 そう感じました。

ステンドグラスアーティスト・PUCCI(土屋隆亮)さん。

ステンドグラス工房「JAHPON LAND」(日本語でステンドグラスの楽園という意味)を主催。作品を創作する傍ら、店舗・住宅のドアや窓に取り付けるステンドグラス、看板やウェイティングボードなどのオーダーメイドステンドグラスも手がける。また子供でも参加できるステンドグラス体験教室も開催。


■今回の訪問地

京都市右京区の最北に位置する京北地域。その中心部・周山町は、上桂川の支流である弓削川が流れ、120年あまり続く酒蔵があるなど、静かな街並みが広がっています。近くには周山城跡もあり、歴史と文化が息づく町です。

京都トピックス
【丹後王国『食のみやこ』100万人感謝祭〜郷土食だDay 全員集合〜】
西日本最大級の道の駅 丹後王国「食のみやこ」。 平成27年4月のリニューアルから来園者が 100万人を突破する見込みとなったことを記念し、感謝祭を開催します。 18日は、京都府内産の牛・豚・鶏・ジビエの肉料理を販売する「肉祭り」、 19日は、丹後の郷土食のぼたもち作り体験や変わり種ぼたもち・ 地元産品の販売を行う「ぼたもち祭り」、 20日は、長寿にまつわる料理作り体験やお弁当などを販売する「百寿祭り」など、様々な食にまつわるイベントが開催されます。
- 【開催日時】
3月18日(土)〜3月20日(月・祝)
【開催場所】
丹後王国「食のみやこ」(京丹後市)
【お問い合わせ先】
丹後王国「食のみやこ」
 0772−65−4193

【バックナンバー】
#052 骨を埋めるつもりで来た京丹波町に感じること
#051 ガラス選びに夢中になる♪ステンドグラスづくり体験
#050 建築の中はさらに・・・パラダイス!?
#049 リアルなおとぎの国?きのこ形の建物へ

【3月のプレゼント】

今月は、「野村佃煮 佃煮6種詰め合わせ」を3人の方にプレゼント。

厳選された素材を、伝統製法で仕上げる野村佃煮。 ちりめん山椒をはじめ、しそ昆布、切りいかなど、6種の味が楽しめる 詰め合わせです。
締め切りは、3月26日です。

【応募先】
●おハガキの方は、
 〒530-8304
 MBSラジオ「本上まなみ もうひとつの京都」の係まで。
●メールアドレスは、manami@mbs1179.com
●FAX番号は、06-6809-9090



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