松本さんと一緒に、草木染め工房の染め場にやってきました。 隣の教室ではお兄さんと生徒さんが 草木染めで使うカリンを煮出しているようで、とってもいい香り〜。

さぁやるぞ! と気合いを入れる本上に 「今日染めていただきたいのが 綿のトートバッグなんですけど、 実は洗濯ばさみを使って かわいい模様が染められます(笑)」 と松本さん。

洗濯ばさみを使って?

「そうなんです。挟んで染めるのですが、 その場所がかわいい水玉のような模様になるんです」


模様をつけるのが洗濯ばさみって、おもしろいですよね。形式張った感じがないのも、魅力的です。

今回使うのは、先ほど話に出た メリケンカルカヤの染料。

軍手とゴム手袋を重ねて着けたら、 メリケンカルカヤを煮出してつくった染液を加熱して、 染めていきます。

「染めるときは50度とか 少し熱めにした方が染まりやすいんですよ」

この染料は、メリケンカルカヤを刻んで、 30分以上煮出してつくります。ほかには何も入れていないんですって。 自然そのままの染液は、薄い黄色のような色あいです。

松本さんに教わりながら、生地を液の中に浸けます。入れるとすぐに、どんどん染まっていくんですよ!

トートバッグの生地を染液に浸けます。
液の中で生地を広げていくと、どんどん染まっていくのですが、 色は浸ける時間によって違ってくるのでしょうか?

「染液につける時間とかで変わってきますね。 もっと薄い色にしたいときは染液を水で薄めたりもします」

そんな話をほんの少ししている間に、 キレイな黄色に染まってきました。
草って緑なのに、なんだか不思議な感じ。

話している間に染まってきた生地を染液から上げて、 水ですすぎます。

色素がしっかりと繊維に染みこんでいるから、 すすいでも色が出てきません。
ちなみに生地は水をはじいたりすることがあるので、 事前に濡らしてから染めた方が、色が入りやすいそうです。

すすいだら新たな模様を付けるために洗濯ばさみをずらします。そしていよいよ、次の段階へ。

「次は鉄媒染という、ちょっと鉄分を使って色を変えていきます。
よく草木染めって化学ですね、と言われますが、その通りですね。
鉄媒染は、木酢液に鉄分を溶かした液なんです。
キャップ一杯くらい染液に溶かして、 少し黒っぽい液を作ります。それを加熱しながら染めていきます」

鉄媒染の液を少しだけ、染液に入れます。

「この液に生地を全部浸けます。 するとどんどん色が変わっていくんですよ」

ホントだ! あらあらあら、変わってきた!

「鉄の成分がメリケンカルカヤの成分に反応して 色が変わっていくんです。
ほんの少量でも結構反応して色が変わるんです」

確かに、化学ですね(笑)

先ほど染めた生地を鉄媒染液を溶かした洗液に浸します。ほんとにすぐ、色が変わるんです!

鉄媒染液に浸した生地を上げ、 洗濯ばさみを外して水ですすぐと、ほぼ完成です。
洗濯ばさみを外したら、くっきりと模様が浮かんでいました。
グレーと白と黄色のグラデーションです。

本当に、ほとんど色落ちがないんです。
結構強い色に染まっているのに、水の色はクリアなんですよね。

完成。本上、ご満悦♪ 「最初は黄色が強いと思っていたけど、こんな風に変身しました。うれしいな〜」

今回本上が体験したこの染め方、実は松本さんが、 子供でもできるようにと考えたものなのだそうです。 確かにあっという間にできるから、いいですよね〜。

次週も引き続き、井手町で「野の花工房」を営む草木染め作家・松本陽菜さんに話を伺います。
松本さんが描くこれからの井手町、そして草木染めが果たす役割とは…。 お楽しみに!

<ミニコラム> 今週の風景



教室の片隅に、草木染めで染めた糸がありました。 野の草花からこんな生き生きとした色を取り出し、染めていく草木染めってスゴイ! 素直にそう思います。 。

草木染め作家・松本陽菜(はるな)さん

草木染め作家の母、兄と共に井手町で「四季の草木染め 野の花工房」を営む。井手町周辺の草花を使った草木染めを教室で教えているほか、自身のブランド「from GARDEN botanical colors」でも、作品を発表している。自然の草花由来とは思えない、鮮やかな色彩が魅力。
■野の花工房
http://kyoto-nonohana.jp/

■from GARDEN botanical colors
http://www.fromgarden.jp/


■今回の訪問地

京都府と奈良県の坂に位置する井手町は、かつて古道が走り、交通の要所として栄えた町。古い歌に詠まれていた六玉川(むたまがわ)の一つ、井手の玉川沿いに柞山吹など、四季を通してたくさんの花が咲く豊かな風景も、多くの人を魅了している。

京都トピックス
「山背古道〜春のは〜ふウォーク〜」
城陽から木津、または木津から城陽の山背古道(やましろこどう)の半分、 およそ11キロを歩く春のウォーキングイベントです。

緑豊かな山なみ、古墳や社寺、仏閣、などの自然と歴史にあふれる道を歩き、 懐かしい風景に出会いに行きませんか。

また、山背古道のウォーキングや観光を楽しめるスマートフォンアプリも ありますので、「山背古道(やましろこどう)」で検索してください。

【バックナンバー】
#061 井手町だから発信していけること。
#060 えっ?と驚く短時間で草木染の作品が完成
#059 草花から鮮やかな色!?そのポテンシャルに驚く。
#058 野花咲く豊かな自然とともにある工房へ。

【6月のプレゼント】

今月は、番組でもご紹介している「ののはな工房 草木染バッグとポーチの3点セット」を1人の方にプレゼント。

ちょっとしたお出かけや、サブバックとしても便利な メリケンカルヤマで染めたコットンのバッグと、 上品な色合いが素敵な、桜で染めた丹後ちりめんのポーチ (大・小セット)です。

締め切りは、5月28日です。

【応募先】
●おハガキの方は、
 〒530-8304
 MBSラジオ「本上まなみ もうひとつの京都」の係まで。
●メールアドレスは、manami@mbs1179.com
●FAX番号は、06-6809-9090



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