木津川から、また工場に戻ってきました。 カヌーのこと、そして笠置町への 藤田さんの思いを伺おうと思います。

まず、藤田さんにとって笠置町とはどういった場所ですか?

「私の基本、ですよね。 生活もここでしていて、根付いちゃっているので。 自然が豊かである、ということがなによりの魅力ですし、 歴史も、調べていくとかなり深い歴史がありますので」

そんな地域でカヌースクールにやって来る方々は、 何回か来てもらううちに、 自然の美しさに 目を向ける余裕が出てくるようになってくるのだとか。 藤田さんは笠置のことや景観のことを、 スクールでも話すそうです。

そんな藤田さんがオススメする ポイントってどこでしょう?

「川を下っていって、ちょうど山を見上げると 磨崖仏があったりしますね。そうかと思えば、 もっと下っていくと残念石があって」

残念石とは、大阪城築城の際に全国から石を運んだものの、 途中で落としたり、結局運ばなかった石のこと。
それが笠置にもあるんですね〜

また、自然の移り変わりがすごく肌で感じられる、 それが一番いいと藤田さんは言います。
ずっといるからわかるんですけど。





工場の一角に、カヌーを楽しむ人の写真がたくさん飾られた場所がありました。 そこで藤田さんにお話しを伺いました。

ところで藤田さんは 子供向けにスクールをやっていらっしゃいますけど、 今の子供たちってどうですか?

「スクールに来る子供たちの表情は とても生き生きしています。 そんなのを見ていたらたまらないですね。 小さい頃からこういう自然に親しむ体験をするのは、 絶対に必要だと思いますよ。 子供でやれる無茶って限界があるんです。 それを大人がしっかり見守ってあげれば いいんじゃないかと思います。 なにもさせない、ではなくて」

ここでのカヌーはきっと、 子供たちを大きく成長させてくれるんでしょうね〜。

工場の奥には、出番を待つたくさんのカヌーが。 これに子供たちが乗って、川と親しんでいくのです。

最後に。これからの笠置町はどうなってほしいと 思われますか?

「小学校の時に始めて父に連れてきてもらった頃からすると、 川が汚れているので、 なんとかキレイな川に戻ってほしいなぁ、と思いますね。 私たちがキレイにしていけたら、とも思います。 水辺にいるからこそ気がつけることでもあるので」

そのためには 川に関心を持つ人が増えることが大事ですよね?

川に親しむことで多くの人に気付いてもらえることがある。 そのためにフジタカヌーさんは笠置で、カヌーを作り続けます。

「そうですね。そうすると、何をすべきかという意識が 生まれると思うんですよね。 笠置って自然に恵まれた場所で、 僕ら人間って陸上の生物ですから、ぜひカヌーに乗って、 水の上から景色を見るだけでも感動すると思うので、 カヌーを通して、ぜひ笠置の自然に触れてもらえたら、と思います」

<ミニコラム> 今週の風景



工場の隅で見付けた、古い木製のカヌー。ボディもオールもかなり年月を刻んでいますが、これらはすべて、長年のお客さんが愛用し、補修をお願いしてきているもの。長く長く、フジタカヌーと、そして川と人との付き合いはつづいていくのですね。

藤田 亮(たすく)さん

船舶技術に基づいた設計のカヌーで、日本はもとより世界でもその名が知られる有限会社フジタカヌーの代表取締役。「遊びカヌー発祥の地」京都府笠置町の木津川をフィールドに、折りたたみ式カヌーを製造、スクールやツアーなどでも、カヌーの楽しさを発信し続けている。

■フジタカヌー
http://www.fujitacanoe.com/


■今回の訪問地

京都府の最南端に位置する笠置町は、実は府内で最も小さな町。古くから信仰の対象とされてきた笠置山を中心に、カヌーやキャンプ、水遊びで賑わう木津川の流れ、四季折々の豊かな自然が多くの人を惹きつけている。

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